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会長になった今の心境

会長になってから、4か月が経過した。いままでは社員の先頭に立って頑張ってきたが、息子にその責任ある座を譲ったわけである。
社長交代の時期はいつかは来るであろうと思っていたが、実際、会長という立場になると色々のところで見方や考え方が異り、正直、心配でもあり、不安でもあった。しかし、多分時代への感覚は若い社長の方が優れていると思うところもあり、失敗すれば自分で責任を取ることになるわけで、帝王学を学ぶ良い機会であると思い、出来るだけ口出ししないよう自重してきた。(口出ししても聞かないし)
ネット情報ではゼロから創業して30年続けられる会社は0.02%という。
人から、半世紀以上も、なぜ事業が継続できたのか、と問われることがある。考えるとオイルショックをはじめ幾度となく白旗を上げたい時もあったが、私の場合機械設計という仕事が好きだったし、自分に負けたくないという意志や若い社員を育てたいという想いがあって、今日まで存続できたように思う。
良く、就職活動中の学生に対し、自分の進路を決めるのに、次の三つの視点で考えると良いと言われている。
①自分がやりたい仕事は何なのか(Will)
②自分が出来る分野は何なのか(Can)
③今の時代に求められている職種は何なのか(Must)
世の中では自分がやりたい仕事が分からず、とりあえず格好よさそうで、給料もよさそう、という会社に確信もなく就職してしまうように見聞きする。
私の場合は、①機械設計であり、②専門コースは化学であったが、会社に勤めながら夜間の製図学校に通い、専門知識を学び、③今の日本は物づくりの技術者が必要としれている、を常に自分で確認しながら今日まで生かされた。感謝!!
(画像の「実篤」とは、武者小路実篤のこと。小説「友情」「愛と死」などで知られる作家、実篤(1885~1976)の生家は江戸期から続く公家で、25歳の時、志賀直哉ら雑誌「白樺」を創刊。理想主義、人道主義を掲げた白樺派の作家として小説、戯曲、誌などを発表。書画作品も多く残した。)
2022.7.6(初回作成日)


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