教えることは学ぶこと
ドラッカーのこのタイトルを読んで「はっ」とさせられた。
新卒でも中途でも入社すると、配属後に戦力になってほしいという思いで、数か月間人間力研修・技術研修を行う。これは当然のこととして、果たして新入社員が期待している研修が出来ているのか、教育担当者は新入社員の疑問や質問に対して正しく教えているのか、またはそれらを曖昧にしていないか、教育担当者は属人化していないか、または通常業務より新人研修を低位に見ていないか、自省するのである。
おおよそ世に存在する企業は商品・製品・サービス・情報を提供し、その対価として売上という対価を受ける。であれば、対価を受けるにふさわしいもっと言えば卓越したそれらを提供出来ているか。出来ていないとしたら、企業そのものの存在が危うくなる。この考え方は企業だけでなく、国家間においても同様に言える。
新入社員が研修で学んだ基本的知識を身に付けていれば、配属後に業務の幅を広げ、活躍できるわけで、それが技術の継承となり、お客様に喜んでもらえる原点となる。
「教えることは学ぶこと」とは教える方がその教えを受けるものより数倍努力しなければならないことを意味するもので、したがって教育担当者は資格試験取得者が望ましく、会社としてどこまで何を教えるかを標準化し、プログラム化し、更にブラッシュアップなければならないと改めて考えさせられた。