7年間止まっていた生理が治ったプロサッカー選手の話

みなさんこんにちは。
日テレ・東京ヴェルディベレーザの三浦成美です。
初めてnoteというものを書いてみています。
noteを書こうと思った理由は、みなさんに伝えたい、知ってもらいたい体験をしたからです。
それは題名にもある通り、無月経状態(驚かれるかもしれませんが、自力では7年間止まっていました)だった私が、定期的な月経に戻ったということです。
「女性の月経問題」は何となく触れにくい雰囲気があり、発信するのも少し迷いましたが、問題を抱えながらプレーをしている女性アスリートが多いことは事実です。
アスリートとしてだけでなく、1人の女性としても大切な問題です。色々な方に理解して頂きたいことでもあるので、少しでも誰かに影響を与えられたら良いなという想いで書いていきます。
文章力が低く読みにくいかもしれませんが、見ていただけると嬉しいです😂

●そもそも何故無月経になってしまったのか?
・原因とその後の数年間
●何故定期的に来るようになったのか?
・出逢い
・取り組んだこと
大きく、この2題に分けて触れていきます。


2021年10月
「え?」
衝撃と疑いと嬉しさがはしりました。
生理が来たんです。
これを見たら、「当たり前の事じゃない?どういうこと?」と思う方がほとんどだと思います。
でも私にとったら奇跡。笑
実は高校1年生の時に月経不順になってから7年間自力では無月経でした。
7年です、やばいですよね笑
「驚き・嬉しい・信じられない・感動」
その日慌てて記録したメモにこう残っていました笑
そのくらい私にとっては特別な出来事だったのです。

●そもそも何故無月経になってしまったのか?

⭐︎原因

きっかけは、高校1年生の時に大きな怪我と身内の不幸が重なり、人生で最も過酷な精神状態となったこと。ではないかと思っています。
これにより
○過度なストレス→暴飲→体重増加→知識のない過度なダイエット→体重激減

しかし、これはただのきっかけ。
慢性的な原因は、私の場合以下が挙げられます。

・交感神経優位の状態が長く、自律神経の乱れ
・質的な栄養失調
・化学物質過多な生活によるホルモンバランスの乱れ
・筋肉の鼠蹊部の硬さによる血行不良

簡単に言うと、
競争世界で常に気を張り、栄養不足で、薬を飲みまくり、筋肉は凝り固まり、精神的にも身体的にも良くなかった。

酷い時は、走り込みをした日でも野菜だけとか毎試合の度に少し痛いところがあると痛み止めを服用していました。
今思うと恐ろしいです。
現状、アスリートは負傷箇所が多いので、痛み止めを常用することに違和感がない環境ができています。
このような生活により、腸内環境は乱れ、身体は悲鳴をあげていたと思います。

⭐︎その後の数年間

月経不順となり半年程経ってから、婦人科を受診しました。
それ以降薬による月経コントロールがはじまりました。
飲み薬と塗り薬のホルモンコントロールで生理を起こさせるのです。
数年間はこの薬による月経を定期的に起こし、自力での回復を待つという生活を送っていました。
この治療を否定する訳ではありませんが、当然根本的な解決にはならず、飲んでる週は体調が崩れたり熱が出たこともありました。
それでも練習や試合はあるし、全力でやらないといけない。当時はあまり感じていなかったですが、今思えば身体的にもメンタル的にも負担となってしまっていたと思います。

月経させる週は毎食飲みます。
ジェルタイプで毎晩腕に塗ります。

このような生活を数年間続けていました。

薬によって生理は起こさせているけれど、正直、自力ではこのまま月経は来ないだろうなと思っていました。

しかし、ある人との出逢いで全てが変わりました。


●何故定期的に来るようになったのか?
⭐︎出逢い
續池均さんに出逢い、考え方が大きく変化しました。
以下のTwitterプロフィールを見れば、どんな人物かご理解いただけると思いますが、私が知っている方の中で1番走れてかっこいい52歳です笑
均さんご一家は私の憧れです。
ベレーザの先輩である籾木結花(もみさん)の紹介で出逢いました。
はじめて会った日に、身体のこと、サッカーのこと、生理のこともお話しました。 

https://twitter.com/kin_tsuzuike?s=21&t=INjEybl6sGWJPsbfgfLK9g



「大丈夫、戻るよ。」
均さんはサラッとこう言いました。
その言葉には、何か絶対的な根拠があって自信を持って言ってくれた感覚がありました。何をすれば良いかまだ分からないけれど、何故か変われる気がして夢中で話を聞いていました。
無月経を改善したいというのもありましたが、選手としてもっとパフォーマンスを上げたいという想いが強かったので、すぐに取り組みを開始しました。

人間本来の體を理解し、根本的な改善をしました。

取り組んだことは、
・薬をやめる
・添加物を避ける
・食事改善
・筋肉の硬さをとる施術
・ランニング

まずは、薬、添加物、人工甘味料、保存料、白砂糖の摂取をやめました。
これらはどんな人でも身体に良くないものです。
これを摂らないという選択をするだけでも体調や痛みは大きく変化すると実感しています。

ある日、均さんに「血液検査の結果はあるか?」と聞かれて伝えました。
すると、「おれの予想通りじゃん、、。肝臓が、、タフだから保ってる可能性大。」
と言われました。

2020年検査結果


上記はその血液検査の結果です。
AST→199(正常値10〜40)
ALT→396(正常値5〜45)
LDH→252(正常値106〜211)
r-GTP→62(正常値30以下)
正常値を大幅に上回る異常な数値であることが明らかです。
アスリートは疲労などで多少高く出ることはあるみたいですが、この数値は病気を疑われるレベルに異常だったみたいです。
原因は1つではないですが、栄養失調や筋疲労により肝臓にかなりの負担がかかっていたと推測できます。

改善後の検査結果

上記が生活改善後の検査結果です。
正常値に戻りました。
何を摂るか、何を摂らないか。
身体は正直で、結果として現れていきました。

○食事改善
均さんとの出逢いで取り組んだ一つが栄養です。

薬、添加物、人工甘味料、保存料、白砂糖
、ジュース、お菓子、精製小麦などをなるべく避ける。
たんぱく質を増やす。
糖質量を適量に。
良質な脂。
マグネシウムも意識。
小さい頃からあった偏頭痛もなくなり、徐々に身体の調子が良くなっていきました。


また一つの出逢いがありました。

「ytbメソッド」
代表の新井悠里さん
https://instagram.com/ytb0107?igshid=YmMyMTA2M2Y=


ytbトレーナーの松田綾香さん
(Jリーガー松田力さんの奥様)
https://instagram.com/odaaya03_ytb?igshid=YmMyMTA2M2Y=

このお二方には食事面でサポートして頂いています。

何を摂るか、どんな組み合わせがいいか?食べるタイミングは?量は?どんな質のもの?
これらを丁寧にアドバイスして下さいます。

不要なものは抜き、身体が必要とするものをシンプルに摂るようになりました。

基本的には毎食自炊し、なるべくオーガニックのものを選択しています。

遠征にもたくさん持っていきます。
なるべく普段と同じようなパフォーマンスでできるようにしたいと思っているので、長期合宿の際はかなり荷物多めです😂


ytbでより質のいい最適な栄養を学び、実践しました。
お二人はお姉さん的な存在で、女性ならではの症状やその他相談に乗ってもらったりとすごくお世話になっています。

○筋肉の硬さをとる施術
栄養と並行して重点的に取り組んだのが、筋肉チューニングです。
均さんと出逢い最初に疑われたのが、鼠蹊部(お腹周り)の硬さ。
ここのつまりがあり、血流の流れが悪くなっていました。

「筋拘縮による血流障害。ほとんどの現代人が長らく拘縮している股関節屈筋群は、顕著に腹部の血流不足を引き起こす。」

これまでも身体のケアはしてもらっていましたが、最高の施術家さんにサポートして頂き、より強化しました。
初日に硬すぎると言われたことを覚えています。
週一もしくは週ニで、一回ニ時間〜三時間。
試合での疲労を抜きつつ、鼠蹊部(腹直筋、腸腰筋、腸骨筋、大腰筋等)は毎回触ってもらいました。
初期に比べると筋肉の質は良くなり、試合後の疲労感なども全然違ってきました。

○ランニング
糖代謝から脂質代謝に変え、ランニングを増やしました。
定期的に有酸素運動で血流を良くする。
裸足で芝生を走り、アーシングする。
「アーシング」で検索してみて下さい。
これは全ての現代人に様々な効果が得られると思います。
オフには山に行き、トレイルランニング🏃‍♀️


⭐︎⭐︎⭐︎
・薬をやめる
・添加物を避ける
・食事改善
・筋肉の硬さをとる施術
・ランニング

かなり省略してますが
これらを取り組み、数ヶ月して生理がきました。
7年も止まっていたのに、、、
あれこれ取り組み基盤を作って回復の準備が整ったところで、メンタルの充足が加わってゴーサインが出たのかなと思います。
そこからは毎月定期的に来ています。
生理痛なども全くなく、毎月ただただ感謝しています。

アスリートは自分が思っている以上に身体を駆使していると気付きました。
自分では全然平気だし、楽しんでるって思ってるんですけどね笑
だからこそ、しっかりと栄養を摂り、筋肉を緩め、リラックスする時間をとり、パフォーマンスを保つようにしたい。
もしかしたら、若い世代の選手で同じような状態の人がいるかもしれません。
必ず原因はあるので、焦らずに根本的に見つめ直せば絶対に変化があると思います。
女子アスリートの月経問題が、男女関係なくもっと深く理解され、何の不調もなく思いっきりプレーできる環境が当たり前になればいいなと思っています。
そしてアスリートだけでなく1人の女性であるということ。
妊娠、出産などにも関わってくる大切な問題なので今後みなさんと話し合える機会などがあればいいなと思います。
何か相談や質問ありましたら、連絡していただけると嬉しいです。

私は、出逢いに恵まれています。
身体を見直し、よりサッカーが楽しくなって、日常も充実しました。
大好きなサッカーを思いっきり楽しみたいから、最高の準備をする。
支えてもらってる方や日々に感謝して人生楽しむ。
これからも選手として、女性として日々楽しみたいと思います✨
いつもありがとうございます!!
(色んな人に届けっ!笑)

長くなりましたが、見て頂きありがとうございました😊💕

三浦成美

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