メルカリの「#名前のわからないもの展」がたのしくて、勉強になる。これはお子さんにもおすすめ
想像以上にたのしかった!
株式会社メルカリがいま原宿で開催している「#名前のわからないもの展」。
これは“我々が普段よく目にしているのに、正式名称を知らないものたち”を一堂に集めた展示。
「あー、これ家にある」「おばあちゃんちにあったわ」「でも名前は知らないな」みたいなものたちが勢揃いして、ぼくらに一斉に自己紹介してくれるんです。
要はこういうことです。
あのパンの袋を留めるやつの名前をはじめて知ったときの「へーそうだったんだ」というちょっとした発見が、雪崩のように押し寄せてくる不思議な空間でした。
メルカリで働いている友人から「展示がおもしろかったら、Xにポストしてくれない?」と頼まれたんだけど、あまりにたのしすぎたのでnoteに書かせてもらう。
というわけでこれはPR記事になりますが、最後まで読んでみてね。
原宿の一軒家に、名前のわからないもの大集合
場所は東京・原宿。表参道から路地を入ったところにある一軒家がまるごと会場になっている。
入口にはいろいろな「名前」が御札のように飾られていて、こちらを圧倒してくる。適当に呼んできたものたちの怨念を感じる。
家の中に入ってみると、たくさんの展示があって、あと奥になんかいるな…。
と、その前に、玄関にこんなものが。
この謎の模様のマット!
田舎のおばあちゃんちにあったわ!絶対にあった!ざらざらした部分で靴の泥の汚れを落とした気がする。
で、よーく見ると、
「え、お前、タンポポマット!? そんな名前だったの!」
みたいなことがこれから何百回も起きます。
「へ、へぇー」というなんともいえない爽快感。別に欲していない知識欲がどんどん満たされていきます。
こんな感じです。
蟹甲殻類大腿部歩脚身取出器具さんは、もうちょっとネーミングなんとかならなかったのか。
ちなみになぜメルカリがこんな展示をやっているかというと、ぼくらがこうして正式名称を知ることで、タンポポマットをメルカリで探せるようになるから。
売る人も、買う人もちゃんと名前を知っていると、より快適にメルカリを使えるようになる。メルカリの目指す“なめらかな社会”がすこし近づくのだ、たぶん。
メル神様の「おみくじ」をひこう
そういえば、この家に入った瞬間、変なものが見えた。
これである。
近づくと、メル神様というらしく、ここでおみくじが引ける。
ちなみに上部にあるメル神様と書かれた額縁のようなものは「扁額」(へんがく)といい、その下の大きな縄は「しめ縄」という。細かいところまで名前が記してある。
やった!大大大吉だ。「グレービーボートのように生きよう。高級な場所で気品高く振る舞うとよい」とある。
グレービーボートとは、欧風カレーを入れるあのシルバーの容器のことだ。たしかに気品を感じる。
さて、この展示、おもしろかったのは「もの」だけではなく、記号のような概念的なものも展示されていたこと。
たとえばこの「@」と「&」、なんて呼んでました?
ぼくは心のなかで「アットマーク」と「アンド」と呼んでいた。これからは正式名称で呼んであげようと思う。
体験型の展示もおもしろい
これは映画で、悪い人が警察に逮捕されたときに写真を撮るアレ。
マグショットというらしい。一度撮ってみたかった。
この「お弁当についてきがちな、醤油が入ってるアレ」はランチャームというらしい。
メル神様の横には、名前のわからないものたちが書いたとされる絵馬があった。ランチャームくんの絵馬を見ると涙が止まらない。
こんな感じで既視感のあるものたちが次々と押し寄せてくる。
そうか、これはいまの若い人にとっては名前のわからないものなんだな、と懐かしく思ったり。CD、MDなんて久々に実物を見た。
これは珍しく知ってたやつ。趣味でポッドキャストをやっているので「ポップガード」は知っているし、使っている。鼻息が入らなくなるのだ。
「ここに立つと、The First Take風の写真が撮れますよ」と言われたので撮ってもらったが、何かが違う。
この展示を訪れた際には、ぜひ、みなさんもやってみてほしい。
「学びウォール」が勉強になる
圧巻だったのは壁一面のこの展示。
物理的なものの名前のほか、あらゆる現象の名称も掲載されている。
ふつうに勉強になるな。
ジャネーの法則によると、5歳の1日は50歳の10日分の密度があるらしい。
これをめくっていくだけでたのしい。
全部、名前を知りたくなる。
さすが「学びウォール」。好奇心旺盛な子どもだったら、ずっとここでたのしめそうだ。
金魚すくいで景品をもらおう
夏なので夏祭り的な要素もあった。とにかくいろいろと盛り込まれている、詰め合せ的なイベントなのだ。
これは金魚すくい、ならぬ、「ランチャームすくい」だ。
とりあえず、やってみる。水槽をぷかぷかと流れるランチャームはまるで色とりどりの金魚のよう。“ポイ”を斜めに水に入れて、なるべく水平にした状態ですくうのがコツだ。
10匹くらいすくったところでポイがやぶれてしまった。無念。
大人は5匹以上すくうとガチャガチャをまわせる。
出てきたのは「バッグクロージャー」の缶バッジ!これはけっこううれしい。
一応、ここまでで展示は終了。あまりに盛りだくさんだったので、すべては紹介しきれなかったけど、おもしろそうな雰囲気は感じてもらえただろうか。
ただし、展示会場の一軒家を出ても安心してはいけない。こんなところまで正式名称が付けられていた。
さらに庭にはこんなものも。まったく油断ならない。
奥にある百葉箱はとてもなつかしい。小学校の校庭にあって、理科の授業でみんなでこれを囲みながら先生の話を聞いたのを覚えている。
夏休みの自由研究にもいいと思う
この展示を見てみて思ったのは、たのしい中にも学びがあるということ。
本当の名前を知ると、そのモノの成り立ちが見えてきたり、ネーミングへの工夫を感じられたりして、より理解が深まるのだ。
いまはあまり目にしなくなった古いもの、逆にあたらしく生まれたもの。そんなものたちの名前を知ることは意外と大事なことなのかもしれない。名前はただの記号ではなく、モノの本質に近い。
なんてことを考えると、これは大人が「へーそうなんだ」って見てるだけじゃなく、子どもたちにとってもいい学びの場なんだと思う。
実際、メルカリはこんな自由研究シートを用意していて、家族での来場があった場合に配布しているらしい。
これはナイス自由研究だ。
自由研究にまったく手を付けていない小中学生は、原宿に連れてきてもらうと1日で宿題がなんとかなるかもしれない。
というわけで、メルカリの #名前のわからないもの展 の概要は以下のとおり。ぜひ夏休みに遊びに行ってみてください。