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さらなる“クラフトコーラ沼”にはまりこんだ。

最近、“クラフトコーラ”なる飲み物にすっかり取り憑かれているわけですが、そうするとこの世界にもいろんなプロダクトがあるみたいで、さらなる深みにはまり込んでしまいました。

きっかけは前に書いたとおり、高田馬場駅(あるいは下落合駅)にあるクラフトコーラ専門店「伊良コーラ」でした。

ガツンとくるスパイスの風味、喉に残る爽やかな辛味、なんとも言えない香ばしい後味が堪らず、何度も繰り返し通っていました。

ここは金土日しか営業しないというストロングスタイルなのですが、10月から銀座ロフトにポップアップストアを出しているのでコーラ活動が捗っています。

さて、そんなささやかな毎日を過ごしている僕の日常に、ある日ヤバいものが送り込まれてきました。

熊本クラフトコーラです。

ハナウタカジツ」という熊本の果物農家さんが、クラフトコーラ美味いっすね〜なんて軽いテンションで話してる僕に送りつけてくださったのです(ありがとうございます)。

この熊本クラフトコーラは、ハナウタカジツさんの果物をはじめとした九州原産の材料と、天然クラフトコーラ専門店「ともコーラ」のコラボによって作られたコーラだそうです。

コーラも作っちゃう生産者パワーすげえ。

で、実際に飲んでみるとこれが大変素晴らしい。コーラ観を根っこから揺るがすような代物だった。

ちょっと見てほしい。瓶の底に果物やスパイスの破片がわりと大粒でごろごろと沈殿している。めちゃくちゃワイルドである。

コカ・コーラにこんなの沈んでたらお客様センターに電話するところだけど、クラフトコーラならなんでもありだ。むしろ期待が高まる。

よく振ってグラスに注いだ。黒いつぶつぶがグラスの中を泳いでいる。

まずは基本の飲み方、ソーダで割る。

完成。

飲んだ。

めっちゃうまい。

コーラってなんだっけな?って思う。

たぶんこれを飲んだ人はみんなそう思う。

でも、もうコーラとかいう名前なんてどうでもいい。ただこのスパイス感と果実感がやたら強くてトガりまくった飲み物は最高だ。もうそれだけでいいという気分になる。

スパイスカレーもそうだし、このクラフトコーラもそうだけど、その分野のプロが本気で突き詰めるとカテゴリとか名前とか定義なんてもはやどうでもよくなる。

ただ、美味いだけが残る。

ちなみに牛乳で割るとさらに異世界だった。最初から混ぜてはいけない。少しずつグラスを揺らし、のんびりと、時間とともに合わせるのがいい。

ここまでくると、完全に我々の知っているコーラではない。

インドで飲んだチャイに近い。あるいはロイヤルミルクティーと呼んでもいい。

熊本クラフトコーラはもともと「熊本の柑橘や黒糖を使って完全無添加のコーラを作りたい!」というところから始まったプロジェクト。

クラウドファンディングでも多くの支援を受けており、すでに商品は完売とのこと。今後新しく作られるのかは不明だけど、こんなに美味しいもの、ぜひまた買えるようになってほしいなあ。

(実は最近、都内のとあるバーに数本だけ納品されたという噂を聞きました)

クラフトビールに、スパイスカレー。作り手の趣味とこだわりが詰まったものって大量消費を前提とした商品にはない魅力があるよなあと思います。

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