お香とハンドクリームで仕事の「オン/オフ」を切り替えるという作戦
中川政七商店の主催する「大日本市」という展示会において、商品を実際にためす「かたりべ」というものに選んでいただきました。
要は展示品を実際に試してみるブロガーのようなものです。前に奈良でつくられた「TOUN」というスニーカーについて書いたりしていますが、今回は京都の老舗・薫玉堂の「お香セット」を使わせてもらいました。
昨年からずっとリモート環境で仕事をする人も多いと思いますが、薫玉堂では同じ空間で仕事とプライベートの切り替えを「場所ではなく、香りでする」というコンセプトの「香りのON-OFFスイッチセット」を揃えたそうです。
こちらが「ON」のセット。
左は薫玉堂でおなじみの線香「堺町101」、真ん中はロゴマーク入りの香立、右はハンドクリーム「LEADEN SKY」。
堺町101は仕事のオンにつかえる線香
僕はもともと薫玉堂の線香を愛用していました。夜寝る前に、明かりをやや落とした部屋で線香を1本つける。しばらく香りを楽しんでいると気持ちが落ち着いてきて、リラックスできる。するとよく眠れる。
これまでは完全にオフの香りとしてつかってきたわけです。
だから仕事のスイッチを入れる「オン」の役割にすることにはやや懐疑的だったのですが、この「堺町101」はたしかに仕事はじめにつけるのもいいかもしれない、と思いました。
どんな香りかというと一言で説明するのはむずかしい。いい香りなことには違いませんが、いわゆるリラックス効果というよりは、背筋が伸びるようなよそ行きの香り。
説明書きにはこう書かれていました。
西本願寺門前町にたゆたう香りや、薫玉堂店内の香木や線香、陳列されたあらゆるものが融合した香り。代々伝わる調香帳を基に調合しました。
町にただよう香りと、店内のあらゆるものがまざった香りを調合したものだそうです。わからん。でもいい香りなのはわかる。
たとえるなら、甘いけど、スッキリとしたお菓子のような香り。決してべたべたした甘さではなく、あくまで爽やかな。そんな雰囲気の香りです。
脳に糖分が行き渡り、頭が冴えるような感覚に近いのでしょうか。朝の仕事はじめに1本つけてみると良さそうです。
仕事で集中力したいときのハンドクリーム
LEADEN SKYというハンドクリーム、その役割は「CONSENTRATION」と書いてあります。集中。
ハンドクリームにそんな役割があることに驚きます。
僕はそもそもハンドクリームを塗る習慣がまったくなかったので、まずもって塗ること自体にやや違和感をおぼえながら、恐る恐る手に取ってみました。
(多すぎ?)
両手に揉み込むようになじませてみます。
腕毛が濃い。
手の甲にもまんべんなくなじませると、両手がしっとりとして、ほのかにただよういい香り。杉の木のような凛とした爽やかな香りです。
LEADEN SKYは「四季の香り」をコンセプトに、京都の春夏秋冬になぞらえた香りのハンドクリーム。純米大吟醸の酒粕エキスと乳香のオイルを調合しています。
商品説明にはハッキリと「仕事などで集中したいときに、落ち着きと潤いを与えてくれます」とありますが、両手のひら全体と指先にクリームで潤いを与えることは、思ったよりも気分の切り替えに効果があるように感じます。
しかも指先がややしっとりとするのでキーボードも打ちやすいし、Macのトラックパッドもよく動きます。かさかさの指で操作すると上滑りすることがあったのです。
仕事前にハンドクリームを塗るのはいろんな意味でありだわ、と思いました。
※オンのセットはこちら。
堺町101
https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/g/g4560109568055/
続いて「オフ」のセットです。
仕事のオフのスイッチに「キャンドル1482」
こちらは「OFF」のセットに入っていたキャンドル。仕事が終わったあと、「今日もがんばったー!」のリラックスに使いたい1482です。
1482とは室町時代のこと。「時代(とき)の香り」をコンセプトに、京都の移りゆく時代を香りで表現しているそうです。
普段だったらライターで火をつけるところですが、セットにあったロングマッチを使います。
このマッチは頭薬に硫黄を含んでいないため、着火時の刺激臭を抑えられるというもの。キャンドルやお香の香りを邪魔しないようにできているそうです。
さっそくつけてみました。
いいですね。
ゆらゆらと揺れる火をみながら、香木のようないい香り。これはめちゃくちゃリラックスできる。
説明書きには「ウッディやアンバーの重厚な香りにローズマリーやクローブを加えることですっきりと仕上げました」とありました。
線香とハンドクリームでスイッチをONに、仕事が終わったらキャンドルでOFFに切り替える。香りを上手に使うのは、リモート環境の工夫として1つのアイデアだと思います。
特にこれまでまったく興味を持っていなかったハンドクリーム。これが一番スイッチが入るのを感じました。香りだけじゃなく、手指に適度な湿気を与えるって意外と効くんですね。
1週間ほど使ってみて、もう手放せない存在になっています。
この記事は、中川政七商店が運営する「大日本市」の企画で、暮らしの道具を実際に使用し、感想を記事にしています。
大日本市のサイトはこちら。
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