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コーチングライフ2Days京都編に参加してみた。

こんにちは、なるみです。

友人のりょっちに誘われ、彼が主催するコーチングライフの2daysセッション@京都に参加してきた。いつもは行きつけのモーニングMitts Coffee Standへ足繁く通うモーニング友達であるため、このセッションはいつもとは異なる新鮮な気持ちで参加することが出来た。

この記事を書いているのは、ちょうど京都から帰宅した日の夜であり、学びの記憶が薄くならないうちに、得ることが出来た思考をまとめておくことにする。誰かのためではなく、自分のための記録。

先にざっくりとした全体のまとめから。


自分のビジョンって何だろうか?という問いからの始まり


問いの解像度が低いことへの気づき


自分の未来と相手の未来の共通解を見つける


考えの転用


天然酵母の食パン専門店 つばめパン&Milk 名駅店(出発前)


【起】自分のビジョンって何だろうか?という問いからの始まり

この2日間で考えたかったテーマは、自分の苦手なこと。

自分は、人に熱狂させたり、行動を促したりする話し方をすることが苦手だと感じる。このnoteでは、上述の話し方について言及することが多くなると思うので、これを「行動促進トーク」としておく。

かなりベタな例だが、行動促進トークの最たる例がこの動画だと思う。これを見て「自分も頑張ろう…!」と背中を押され、挑戦するという行動を促進された人も少なくないのだろうか?

現在の仕事で、自分は行動促進トークが求められることが少なくない。例えば、採用の場面でより優秀な人材を引き入れるためには、自社にジョインしてもらうという行動を促進することが必要である。他には、より強固なチームを作るためには、よりモチベーションや生産性を向上させるという行動を促進することが必要だ。

こういった経緯があり、行動促進トークを身につける必要があると感じていた。まず、行動促進トークができるようになるためには、自分が目指す未来の姿、つまりビジョンをはっきりと相手に提示することが必要なのではないかと仮定した。

そこで、自分のビジョンは何か?という問いを立て、それについて考えてみることを、コーチングセッションのスタートにした。

名前忘れた。牡蠣の松前焼が圧倒的にうまい。


【承】問いの解像度が低いことへの気づき

「自分のビジョンは何か?」

この問いへの答えはすぐに出てこなかった。また、問いがぼんやりしすぎていて、この問いにはストレートに答えが出てこないのではないかとさえ感じた。

そこで、問いを分解して、より解像度を上げることにした。ざっくりまとめるとこんな感じ。

・行動促進トークが出来ない
→コミュニケーション方法には、行動促進トーク以外にもある(ex. 対他人, 対個人, 傾聴, 問題解決, 雑談 etc)
→行動促進トーク以外のコミュニケーション方法に苦手意識を感じない
→両者を比較することで、苦手だと感じる因子を発見できないか?

お香のための葉っぱを浮かべたジントニック。過去一。


【転】自分の未来と相手の未来の共通解を見つける

ここで、コーチのりょっちから、コミュニケーションは、自分/相手の二軸と、過去/現在/未来の3要素に分解して考えることが出来るとアドバイスをもらった。

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対個人と対他人のコミュニケーションに分けることが出来るが、行動促進トークは後者、つまり誰か他人にはたらきかけるコミュニケーションだと気づいた。

そして、対他人のコミュニケーションには、ある因子が働いていると気づいた。それは、自分と他人の間の共通解を見つけるという作業だ。

読書(過去)なら、本の内容と自分の課題を照らし合わせることで、新しい発見に気づく。
他人の感情を知る(現在)ことなら、自分が同じ状況にいた場合どう感じるかと想像することで、相手の感情を推し量ることが出来る。

要するに、自分の持っている知識や経験をフル動員し、相手と共通している部分を見つけることで、相手のことを自分に置き換えて考えることが出来る。これが、対他人のコミュニケーションが持つ因子だ。

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件の行動促進トークは、この表では、対他人かつ未来(未来時点で特定の行動を促進する)のコミュニケーションだ。

つまり、他人の行動を促進するためには、自分と他人の共通解を見つけること、相手の未来時点でやりたいことに沿って行動を促す言葉がけをすることが必要だ。

序盤に例示したこの動画を例に考えてみたい。

この動画では、はじめに、DJ社長本人がライブでドームに立ちたいという「対個人」の「未来」の目標を話している。

途中から、あなたにもそういった夢は目標はあるか?という問いかけを織り交ぜている。これは、「対他人」の「未来」の話だ。この時点で対象となる聞き手は、聞き手本人の夢や目標を想起することになる。

最後に「若者よ、夢を見ろ」というメッセージを伝える。具体的には、夢を見て、それに向かって頑張れというメッセージだ。これが、この動画における行動促進トークだ。この時点において聞き手は、DJ社長が夢を追いかける姿を自分に投影させ、自分もできるかもしれないという感覚が引き起こされている。

そのため、聞き手は「やる気になった、頑張りたい」という動機が発生する。

ここでやってはいけないのが、最初から「若者よ、夢を見ろ」という行動促進のメッセージを投げかけることだ。この一連のコミュニケーションには、以下のフローが発生している。このフローに沿っていうならば、4)を行う前に1)〜3)を丁寧に行う必要がある。

1)自分の過去・現在・未来の開示
2)相手の過去・現在・未来を明確化
3)1)2)を元に、未来の共通解を見つける
4)共通解を軸に行動促進のメッセージを送る


さらに踏み込んで考えると、行動促進トークの成功率を上げるためには、2つのポイントがあるのではないかと思う。

1.自分の過去・現在・未来には良いストーリーがあるか?
2.相手の過去・現在・未来を熟知しているか?


【1.自分の過去・現在・未来には良いストーリーがあるか?】

そもそも、聞き手が自分のことを魅力的に感じていなければ、話を聞いてもらう前に会話が終了してしまう。より魅力的に感じてもらうには「ストーリー」が必要である。このセッションでは、度々「ストーリーとしての競争戦略」から引用して「ストーリー」について思考を深めていった。

本書を自分なりに要約すると、良いストーリーには「コンセプト」と「クリティカル・コア」がある。

コンセプトとは、その人/会社/モノらしさだ。例えばスタバは「サードプレイス」がコンセプトだというのは有名な話。自分の過去・現在・未来もまた、その人らしさというコンセプトが現れているかどうかが重要である。

クリティカル・コアとは、優位性を維持する中核的なものだ。クリティカル・コアは一見して非合理的だが、人/会社/モノに優位性をもたせる上で不可欠なものだとされている。例えばスタバのクリティカル・コアは全部直営店であることだ。一見店舗運営の効率が悪いように見えるが、より緻密に店員教育ができるようになり「サードプレイス」を実現する鍵になっている。自分の過去・現在・未来もまた、一見非合理的なクリティカル・コアがあるのかが、ストーリーを面白がってくれるかどうかの鍵になる。


【2.相手の過去・現在・未来を熟知しているか?】

相手の過去・現在・未来が高い解像度で見えていないと、相手に刺さる行動促進トークは出来ない。

行動促進トークが上手いと感じる周りの人たちは、必ず会話のはじめに相手のことをじっくり観察していると気づいた。話す内容、表情、仕草を見ている。それが分かってから、相手にうまく刺さるような話し方をしている。

まずは相手の話をじっくり聞くことからだ。聞くだけでなく、自分がする話にどう反応してくるかも観察出来る。こういう話は乗ってくる、乗ってこないという観察をしながら、徐々に相手のストーリーを明確にしていく作業が必要になる。

相手のストーリーが明確になると、相手の「違和感」に気づける。行動促進トークが出来るかどうかは、この違和感を見つけられるかどうかだと思う。例えば冒頭の動画で言うならば「挑戦したい気持ちがあるのに挑戦できていない!」という違和感だ。この違和感を見つけ出すことで「じゃあ挑戦しようよ!」という行動を促すことが出来る。(某先輩、これがめちゃくちゃうまい・・・)

建仁寺で座禅を組んだ。新体験。


【結】

では、この学びをどのように転用していくか?

1.自分のストーリーを考える
2.対他人の未来にどう繋げられるかを意識したコミュニケーションを取る


【1.自分のストーリーを考える】

自分らしさとは何か?この問いに対する明確な答えは今回の旅では出なかった。しかし、明確な答えはそもそもないのではないか?

どの他人とコミュニケーションを取るかで、その人との共通解は変わっていく。自分の中のコンセプトは一貫したものであるが、それがどういう言葉で表現されるかは相手によって異なるのだと思う。

要素を上げるなら、好奇心・天邪鬼・バランス型・・・などあるが、自分らしさはそれ単体で言語化が出来ない。他人というスコープを通すと、それが好奇心という姿や、バランス型という姿になって現れる。

自分らしさって何だっけ?という問いにぶつかったということは、あるスコープを通してみた時に現れる自分らしさの姿が見えていないということだ。つまり、まだまだ自分に対する解像度が低いのだとわかる。

今回なら、採用シーンやfyggeのコンセプト紹介シーンでそれが露呈した。改めて、そのようなスコープから覗いた時、どのような自分らしさが現れるのかを考えたい。


【2.対他人の未来にどう繋げられるかを意識したコミュニケーションを取る】

このセッションを経て、今まで無意識的に自分と他人との共通解を見つけていたことに気づいた。(共通部分がどこかわからないと、永久に当たり障りのないつまらない会話になってしまうw)

自分は「面白いな」と思った人のことを知りたいという欲求がある。この人はどんなことを考えているのか?何がこの人に影響を及ぼしたのか?好奇心で近づいてしまう。

自分自身、対自分の未来をあまり明確にしきらないという思考の癖があるので、それを投影してしまい、あまり対他人の未来のことまで、思考が及ばないことがある。

そこを重点的に考えたい。相手のストーリーをうまく引き出し、相手の未来をどう一緒に考えるか?これが今後の課題になりそう。

祇園のブルーファーツリー。ホットケーキが神。


まとめ

後半はかなり濃密かつ自分が理解できるギリギリの言語化にとどめてしまった。想定よりも文章長すぎて途中から書くのが面倒になってしまった笑

それでも、今まで苦手だと感じていた行動促進トークに自分で腹落ちする言葉を当てはめることができたのは大きい。

今日から早速実践しながら、思ったことがあればこのnoteに追記しておきたい。

最後に、素敵な2日間を用意してくれたりょっちに感謝です!

ちゃっかり宣伝。

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