まち歩き
日常と非日常のあいだにある「まち歩き」が好きです。
日常に閉じこもった1年
家を主とした日々の暮らしを「日常」と呼ぶことにしましょう。
外に出てばかりで日常を疎かにしていた私は、コロナ禍以降、必死に日々を変えようとしました。
暮らしをつくる大変さにやっと気づいたし、楽しくもあったなと思います。
非日常
自分が周囲に悪影響を与えたらどうしよう。
誰かに負の感情を向けられたくない。こわい。
自分で自分をしばっていたことに、ふと気づきます。ただ、気づいたところで苦しいことには変わりません。
いまの自分にできることはなんなんだ。
私は、何をしたら生きているって思えるの。
こころが渦巻くなかでまち歩きを始めました。
始めるといっても簡単です。家から出て、これまで歩いたことがなかった道を歩くだけ。
外出する際は、できる限り予定外の時間をつくるようにしました。まち歩きをしたかったから。
目的なくうろついて、さまよって。季節のうつろいを感じて、黄昏て。
人が暮らしている安心感と、知らないに出会う高揚感がありました。その両方を体験できるまち歩きが、大好きになりました。
雑誌「OZmagazine」の元編集長、井上大烈さんのことばを借ります。
よりみちしながら、いきましょう。
20211023 Written by NARUKURU