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ゾンビのヒョコヒョコ人形

木のおもちゃと言うと、知育玩具とか乳幼児のおもちゃを思い浮かべる人が多いようだ。最近では木育と言う言葉が広がり、子供の成長の中で木を取り入れようと言う動きがあり、木のおもちゃも少し皆さんに広がりつつあるのかもしれない。

木育もそれが全て本当に純粋に子供の成長を考えての木育ばかりではなく、企業や森林関係者などの木材マーケットの景気を上げるための合言葉のような意味もあるのだろう。私も随分とその言葉には助けられたと思う。

さて、うちのお店にいらっしゃるお客様は、通りすがりの人や、わざわざ何かで調べて訪れてくれるお客様などいるが、お店の中を見たときに、先ほど述べた知育玩具や乳幼児おもちゃばかりでなく、ゾンビや宇宙人、骸骨や内臓などをモチーフとし木のおもちゃが多く並べられていることに少し意表を突かれる人もいるようだ。中には「骸骨とか多いですね」とわざわざ言われる方もいる。がっかりしているのか楽しんでくれているのかは人それぞれだと思うが、、、。

自分は特にゾンビや骸骨や内臓よりも、猫や犬、ゾウやキリンなど、動物をモチーフとして取り入れているものの方が作品の割合としては多いのだが、おそらくインパクトのあるゾンビや骸骨などに目が行ってしまうのだろう。

だが、知育玩具や乳幼児向けのおもちゃを卒業した子供達、小学生の高学年くらいにもなると、犬や猫のような可愛いおもちゃよりも、妖怪やモンスターに興味を持つ子が多いのだから、もっと世の中の木のおもちゃや木のおもちゃ関係者は、小学生高学年やそれ以上のティーンエイジの子供達にスポットを当てた木のおもちゃにも目を向ける必要があるのかもしれない。木のおもちゃはもっと大きく広がりを持つべきなのだ。

私の木のおもちゃでも、乳幼児向けのおもちゃなどが販売に置ける主力商品で、それらがあったからこれまで木工業をやってこれたのだ。骸骨や内臓ではそうは行かなかった。

しかし今、この私のヘタれたモチベーションを上げるためには、今、作ってみたいと思う気持ちに素直に向き合い、作品作りをして行かなければ、このまま木のおもちゃ業を続けていけるのかわからなくなってきた。

そう言う気持ちも少しあり、昨日は、ゾンビだった。

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