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ツーリズムEXPOで特別賞を受賞 ~2年連続の栄誉~その施策を大公開!

この度、東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPO 2024」にて、私たちのブースが「旅のプロが選ぶブースグランプリ」業界日で特別賞を受賞しました。世界各国から1,300社以上が参加する中、見事に世界第3位、さらに3コマ以下のブースでは1位をいただきました。昨年の大阪大会に続き、2年連続での受賞となり、大変光栄に思っています。

この記事はツーリズムEXPOで特別賞を頂くまでに行なった施策を余すことなくお伝えしていきます。
最後まで読み進めていただければ幸いです。

ツーリズムEXPO2024 イベント概要

イベント概要

ツーリズムEXPOは、世界中の観光関係者や一般来場者が一堂に会する大規模な旅の祭典です。今年は以下の通りの内容で開催されました:

  • 開催期間:2024年9月26日(木)~9月29日(日)

  • 開催場所:東京ビッグサイト

  • 主催:公益社団法人日本観光振興協会、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)

  • テーマ:「旅、それは新たな価値との遭遇」

  • 参加国・地域:80カ国、国内47都道府県

  • 参加企業・団体:1,384

  • 来場者数:4日間合計182,900人(速報値)

毎日、多くの方々が訪れ、業界日や一般公開日を通じて多様な層にリーチできました。

日ごとの来場者数:

  • 9月26日(木)(晴れ):36,450人

  • 9月27日(金)(雨):35,350人

  • 9月28日(土)(晴れ):54,860人

  • 9月29日(日)(曇り):56,240人

受賞の喜びとその裏側

この特別賞の受賞は、全てのスタッフが一丸となって取り組んだ結果であり、彼らのホスピタリティとポテンシャルの高さが評価されたものです。去年は初めての参加ということもあり、がむしゃらに取り組みましたが、今年はさらに戦略的なアプローチを取り入れました。その中でも特に重視したのが、業界日へのアプローチです。


なぜ業界日を重視したのか? – イノベーター理論に基づく戦略

今回のツーリズムEXPOにおいて、私たちが特に力を入れたのは、業界日へのアプローチです。業界日とは、一般の来場者ではなく、観光業界に携わるプロフェッショナルたちが来場する日を指します。多くのブースは、一般向けのエンタメ要素を抑え、BtoBの商談や展示に集中する傾向がありますが、私たちはこの日をあえて活用する戦略をとりました。

イノベーター理論に基づく戦略

このアプローチの背景には、イノベーター理論があります。この理論では、新しいアイデアや技術はまず、アーリーアダプターと呼ばれる先見性のある少数の人々によって採用され、その後、徐々に一般大衆(マジョリティ)に広がっていくとされています。観光業界において、このアーリーアダプター層にあたるのが、旅行業界の専門家や旅行代理店、観光サービス事業者、地方観光協会の関係者たちです。

彼らは観光トレンドを見極め、次のステップを考える立場にあるため、新たなアイデアや情報を積極的に求めています。こうした業界のキーパーソンたちに嘉手納町の魅力を伝えることで、彼らのネットワークを通じて情報が広まり、新たなプロジェクトやパートナーシップのきっかけを作ることができます。

マーケティング基礎:ターゲットを絞ることの重要性

マーケティングの基本は、誰に伝えるかを明確にすることです。すべての人にアピールしようとすると、メッセージがぼやけてしまい、結果として誰の心にも響かないというリスクがあります。そこで、私たちは業界日をターゲットに設定しました。業界の方々は、プロとして嘉手納町の新しい観光資源や取り組みに興味を持ち、彼らを通じてその魅力が広がる可能性があるからです。

一方、一般来場者(マジョリティ層)は多くの場合、特典やキャンペーン目当てで来場することが多く、必ずしも旅行に強い関心を持っているわけではありません。そのため、あえて業界日に力を注ぎ、プロフェッショナルな層をターゲットにするという逆張りの戦略が効果的だったのです。

エンタメ要素で競合と差別化

業界日は商談に集中するブースが多いため、会場全体がやや堅い雰囲気になります。そこで、私たちはあえて「ちんすこうの掴み取り」という楽しい施策を実施しました。これにより、他のブースが提供していないエンタメ要素を加え、目立つことができました。来場者は業界の方々であっても、こうした体験型のブースに足を運び、楽しんでくれました。

この戦略は、嘉手納町がまだ知名度の高くない地域であり、他の観光地に比べてリゾートホテルやビーチといった大規模な観光資源が少ないことを踏まえた判断でした。私たちは、一般の観光客よりもまず業界の方々に「面白い」と感じてもらうことが、長期的な成功につながると考えました。

ちんすこう掴み取りイベントのデータで見る効果

私たちが採用した戦略を裏付けるデータがあります。「ちんすこう掴み取りイベント」は、来場者とのインタラクションを深めるための重要な施策でした。イベントに参加した人数を以下にまとめます:

  • 1日目(業界日)

    • 10:00-12:00: 342名

    • 14:00-18:00: 984名

    • 合計: 1,326名

  • 2日目(業界日)

    • 10:00-12:00: 394名

    • 14:00-15:24: 400名

    • 合計: 794名

  • 3日目(一般日)

    • 10:00-12:00: 496名

    • 14:00-15:36: 379名

    • 合計: 875名

  • 4日目(一般日)

    • 10:00-12:00: 408名

    • 14:00-14:31: 230名

    • 合計: 638名

これらのデータから、特に1日目に多くの参加者が集まったことがわかります。1日目の業界日に最も多くの人が参加した理由は、私たちがあえて審査員が訪れる可能性が高いと予測し、朝からイベントをフルに実施したことです。結果的に、審査員や業界関係者の目に触れる機会を最大限に増やし、印象を強く残すことができました。

ブランドの認知度向上と未来の展望

観光協会としてはまだ若い組織であり、嘉手納町の名前自体も広く知られていません。しかし、今回のツーリズムEXPOでの受賞は、ブランドの認知度を高める大きなステップとなりました。業界日を狙った戦略的アプローチと、ちんすこう掴み取りのようなエンタメ要素を加えた差別化が、最終的に大きな成功へとつながったのです。

今後も業界に対して積極的にアプローチし、新たなプロジェクトやパートナーシップを創出するための礎を築いていきます。マーケティングの基本を押さえつつ、ターゲットを絞った戦略的なアプローチを行うことで、町の知名度向上に貢献できたと感じています。

>>つづく
続きは↓
https://note.com/narujp/n/nfb796cef15dd

ツーリズムEXPOの詳しい情報は

ブースグランプリについては
https://t-expo2023-production.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-2023/wp-content/uploads/2024/09/29130144/tej2024_pr-2024-0929_jp.pdf


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黒川 然 / くろかわ なる
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