より遠くに自分をぶっ飛ばしてくれる物語の威力
まだ読み途中だけどこの本、めちゃくちゃ面白い・・・
翻訳本なのに、すごくスラスラ違和感なく読めるのは前提として、今まで頭にあったものをすごーく的確に言語化してくれてて、なんで自分てこうなんだろう、、っていうのがはっきりしてくる。
物語は究極の現実逃避で、旅行とか飲酒とかスポーツとか、どんな娯楽よりも、遠くに自分から離れられる。
嫌な人やことからよりも、何よりも、自分自身から離れたいって思ってる人は多い。
だから、より自分という存在を忘れて、没頭できる物語に惹きつけられて夢中になる。
結論がよくわからなくて、繰り返し読んでしまう話の方が、ずっと頭にこびりついて離れないで、ぐるぐる考えてしまう。すっきりしない。
わかりやすく、書き手と認識を一致させるのが簡単な方が面白くてスカッとするけど、そうじゃなくて、いろんな解釈ができて、受け手がそれぞれ勝手に物語を作り始めるお話を考えられるストーリーテラーこそが、世の中に大きい影響を与えられる。
なるほどーー。まさに。。。
めちゃくちゃ納得。
そんでもって、こういう話を意図的に作れるストーリーテラー。怖い!!
けど、いい方向にもこれは作用させられるってことだよな。
まだ途中だけど、そういう用法についてもきっと書いてあるに違いない。
説明書をダラダラ読んだり論理的に説明されたりするよりも、具体的に物語で理解させることで、付随する周辺の情報もまとめて相手に渡せる。
そして、受け手が勝手に解釈して、物語を膨らませ発展させてくれる。
そうして、いい物語は、人々の思考の進化を加速させてきたんだなー。というのがとてもわかりやすく、書いてある。
まあ、まとめてしまうと、そんなの、そうじゃん。
戦争とか宗教とか、人を洗脳するのに、物語ほど強力なものはない、っていうのは、いまさらじゃんって話なんだけど・・・
ネトフリの話とかもあって、今の時代でどういうふうなのかっていうのを説明してくれるから、面白いしわかりやすい。
早く続きが読みたいなー。
私がこんなにBLに夢中になるのも、ありえないくらい、自分を遠くにぶっ飛ばしてくれるからなんだなーと改めて認識。
だって、何も共通するところなくて、自分が出てくる隙が1ミリもなくて、本当に我を忘れさせてくれる。
最高に強烈な物語ばかりだ。
家から一歩も出なくても、感情をいろんなところに動かしてくれて本当にありがたい。