【感想】テクノリバタリアン
100%ちゃんと理解できている自信はまったくないが、それでも、とても読みやすく、面白かったので、あっという間に読み終わった。
なんでイーロンマスクってトランプを支持することになったの???
というのがなんとなくわかった。
右翼とか左翼とか、保守とかリベラルとか、共産とか民主とか・・・
その辺りの話って、子どものからなんとなく、タブー感があり、よくわからないまま中年にまでなってしまったけど、その辺りが、すっきりと図解で説明されていてわかりやすかった。
どちらかというとリベラルな考えの方が書いた本を読む機会が多いため、(世の中に出ているほとんどの本が大体そうだから必然的にそうなってたようだ)
保守・右翼・トランプ🟰危険
みたいな、イメージがもやもや・・・とあるだけだったけど、
結局はぐるぐる回って、どっちもシーソーみたいなもんなんだなって。
多様性を突き詰めると、結局は個人の自由が縛られることになるし。
バランスを保つためには、いい具合でバンランスを取らないといけない。
そのためのトランプさん支持なのかな。トランプさんの考え方に賛同する、と言うことじゃなくて、バランスを保つ、行きすぎた個の尊重をなだらかにするというか・・・。
民主化を盾に強すぎる管理者を作らないようにするというか・・・。
個人の自由を尊重する、1人1人を大事にする、って、譲り合い?許しあい?寛容が不可欠なわけで・・・。
どこかで何かをお互いに我慢するシーンが必ず出てくる。
ここまで行ったら行き過ぎだから、ストップしましょうねって誰が言うのか。
機会を平等に与えた結果、負けが続いた人を、守る措置をとるには、一人勝ちし続ける人を良しとしませんよ、と言うルールが必要だから・・・
一つの社会の中でみんなが生きる、その上で、
機会を平等に与えつつも、その結果の不平等の差が大きくなりすぎないようにする。
でも、1人1人、備わっている能力が違うのに、同じルールでゲームすることってそもそも平等なのか???
だから、全員が納得するルールって???
共同所有自己申告税(COST)
QV(クアドラティック投票)
この仕組みの導入が良いのではないか?と言うことのようだけど。
こんな考え方もあるのか・・・
COSTの方は、イマイチ、意味がよくわからなくて、チャットGPT先生に小学生にもわかるように説明してもらったが、結局は一人一人の善意にかかっているところがあるようで、うまくいくのかあまり納得できなかった。
タダノリする人に対して、
は???
となる、その社会的信頼性の低下がペナルティってことなんだろうけど、それで不動産とかほんとに管理できるんだろうか?
何もかも均等にするのは、不自然で無理がある
頭がものすんごくいい人にとっては、この世にある、一般的な人が面白いって思うものがまったく面白いと思えない。
確かに、自分は大人なのに、本屋さんに行って、絵本しか売ってないとしたら・・・
話し相手がみんな小学生以下だとしたら・・・
辛いと思う。
だけど、頭がものすんごくいい人も、バカを相手にしないと言うわけではなく、注目されたい、寂しい、と言う感情もあって・・・
世の中は、リアルに
ビースターズ
の世界観なんだなって言うのを改めて理解した。
差別とかそう言うことじゃなくて、
ジャンルやスペック違うものが一個の世界で生きていかねばならぬ上で、
どうしても何もかもを平等・均等にするのは無理がある
コンストラクタル法則
と言うのも初めて、知った。
それをいったらおしまい感が強いけど、でも、
台風とか地震とか、天災に文句を言っても仕方がないみたいに、
いいとか悪いとか、ヤダとかいう問題ではないのかもしれない。
その中でも、より、みんながよくなるにはどうしたらいいのか、、というのを頭のすんごいいい人が考えてくれてる仕組みの一つがCOSTだったり、QVだったりするのだろう。
死ぬことを受け入れるのはアラートを切ってるから?
子どもの頃、いつかは死ぬことや、自分の親や祖父母が自分より先に死ぬことを認識して怖くて眠れなくなったり、泣いたりする人は少なくないだろう。
だけど、大人になってまで、そのことに真剣に怯えたり
回避するために必死になる人はあまりいない。
そういうもんだと受け入れる。
(酔っ払って意識が冴えている時などは、急激に不安に襲われるときはあるが)
頭のものすんごくいい人たちは、大人になってもずっと死ぬのが怖いし、解決できる課題だと思っているらしい。
死んでしまうことすらも、解決できる問題として
火星に移住してみたり、
地球上で一番安全そうなとこにシェルター作ってみたり備蓄してみたり・・
肉体や頭部を冷凍保存して、その間の研究で永遠の命を手に入れる方法を生み出せると、真剣に取りんでるらしい。
死を当たり前のこととして受け入れて
怖いことは怖いけど、そこまでしなくても・・そう言うもんじゃん
って思えちゃうのが、
頭のすんごくいい人からしたら、
危険アラートきっちゃってるやばい人たち、って映るってことなのかな。
たとえがめちゃめちゃわかりやすい
進化における不平等なデザインの効率化を三角州で説明したり、
変わっていく世界を元に戻せないことを、氷が蒸発する相転移で説明したり。
私のような脳みそのレベルでも、イメージがつきやすく大変理解しやすかった。
理解の及ばない人を置いていくのではなく、知りたい人にはとことんわかりやすく説明してあげましょう。という気概を感じる。
だから橘さんの本はどれもこれも、めちゃくちゃ売れてるんだろう。
気づけば、結構Kindleライブラリに著書があった。
けど、そんな中でもこの本は特に、刺激的で、今一番知りたいことがわかりやすくまとまっていた。
これが新書で読めるなんて、なんて親切でラッキー。
今後のニュースや注目の人の言動の裏にはどういうイデオロギーがあるかを踏まえた上で、聞くことができ、理解が深まりそう。