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【感想】サードドア―精神的資産のふやし方
物語思想で紹介されてて、面白そうだから読んでみたけど、冒頭から、
壮大な武勇伝と自慢話か???
と、読むのやめようかなーー。と思ったけど、要所要所で、
がつん!
とくる、真理があって、最後まで読んでよかった。
でも、思ってたのとは全然違う。
世界的な著名人のインタビュー集みたいなのをイメージしてたけど、そっちはおまけみたいなもんで、バナヤン氏の成長物語だった。
サードドア
そんなもんない。
というのが、この本を読んで私が得た感想だ。
それは、バナヤンの境遇や、初動がミラクル・ラッキーの連続すぎて、真似できないってことじゃなくて、
チャンスが来た時に、ちゃんと力が発揮できるように準備を整えておくべし!
それでも失敗する。
その失敗を乗り越えて、次も諦めずに頑張れ!
その繰り返しこそが、成長なんだ。
世の中的にみて「成功」と判断されることよりも、自分の精神がどれだけ成長したか、ということ、そっちが大事なんだ!
っていう。
はったりをかまして、ドアを開けるとこまでは、誰でもできるんだから、
びびってないでとにかくドアを開けよう
でも、準備しないと開けたところでなんもなんないよっていう。
ドアの先が、どんなに世界的な有名人と会うことであったってそうなんだから。
ほら、これがあなたの欲しかったもんだよ
って
ぽん
って渡されても、自分自身の価値が高まるわけじゃない。
この本に書いてあることってつまりこういうことだよ
って
ぽん
って噛み砕いて、要約されたものを渡されても、
本質を理解できるわけじゃない。
という、極めて、王道なことを、
壮大な実体験を伴って、ストーリー仕立てで届けてくれる内容だった。
バナヤンの、失敗談がすごく、身につまされて、共感できる。
最初に自慢話かよ!って卑屈になってたけど、そうじゃなかった。
こんなにミラクルとラッキーがあって、初動で下駄履かせてもらったって、結局は自分自身が薄っぺらで空っぽだったら、なんもならないんだから。
当たって砕けないように、中身をぎゅうぎゅうに詰めて、自分を固く破れないように軸持っとけよ!
という熱いメッセージ性が会った。
めちゃくちゃすごい人たちに会いまくってるのに、
最終的にはパパとママ、家族
で、
謝辞がむちゃくちゃ長い
っていう、終始カッコつけてない人間味あるところも、カッコつけてなくて良い。逆に演出かよ!って穿った見方をできなくなるくらい、ベタで親近感持てる。
翻訳書なのに、数時間あれば、ざっと読めるのもよかった。
メンターのエリオットの本も、積読が片付いたら読んでみようかな。