どんだけ描いたの?という狂気
先日、伊香保にある竹久夢二の記念館に行った。
最初から予定していたわけではなく、あまりに街がこぢんまりしすぎてて、あっという間に観光が終わってしまい、行き場に困り、まあ、行ってみるか・・という気軽な気持ちでふらりと・・・
すると、いい意味でめちゃめちゃ期待を裏切られた。
何で、こんなひっそりと???
もっと注目されていい場所ではないか?と不思議に思う。
夢二作品は、そこかしこに広まっているので、なんとなくは知っていたが、特段好きってわけでもなかったし、
なんかクールで、要領よい感じな人というイメージだったが、それも、大きく覆された。
記念館に入って、程なくして、強烈に受けたのは
どんだけ、作品数あるの・・・?
と、いう衝撃。
一点一点、ものすごくおしゃれで、可愛くて、素晴らしいんだけど、
それよりも、見ても見ても見切れないほどの大量の絵に、狂気を感じざるを得なかった。
案内してくださった人が
「夢二先生の作品は星の数ほどあります。」
と。
当時、今のようなグラフィックデザインツールもなかった中、こんだけ、クオリティー高く作品を量産できるなんて・・・
すごすぎる。
感じたこと、見たものすべてを、瞬時にアウトプットできる能力が備わっていたんだろうなー。
そしてそれがすごく楽しかったんだろうな〜
(彦乃さん付近の、苦しそうで怖い作品もあったけど・・・)
なりたいものや向いてるもの、好きなことがわからない、とかいう気持ちに対して、
本当に好きだったらここまで、できるのかよ
という凄みを感じだ。
描いて描いて描きまくる!ができる人だけが到達できる領域というか・・・
軽い気持ちで訪れた場所だったけど、もっとちゃんと見たかった。
時間が全然足りなかった。
もしまた行ける機会があったら、温泉やうどんの前に、まずここへ行こう・・・
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