見出し画像

魔術あるところに儀式あり、儀式あるところに…

前回ウィッカーマンについて少し触れましたが、儀式とはどういうものであるかを掘り下げてみました。
その前に・・・

暦を読む②

さて11月に入りました。
1.3.5.7.9.11の奇数は、陰陽五行説でいう陽の数にあたり、良い日とされています。

さらに陽が重なる1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は節句として宴を開き、悪気を避ける風習が生まれました。

11月11日は?と思いますが、この月に節句はなく、中国でも同様に節句は設けてなかったようです。

しかし、小さなお子様がいる方には分かるかと思いますが、七五三は毎年11月15日にお参りをします。

15日は7.5.3の合計数になり、陽を重ねていることと、旧暦の11月15日は二十八宿のなかで一番の吉日とされる鬼宿にあたっているとのことで、この日に子供の成長を祝うようになったようです。

儀式と言われると…

さて本題です。
日本にも儀式と呼ばれるものが存在しますが、儀式と認識しているものはありますか?

「七五三」「成人式」「結婚式」「葬式」などなど、まあ確かに経験はありますが、儀式と言われると、なんか違うような、そんなイメージはないでしょうか。

儀式、儀礼、式典など言い方は様々ですが、Wikiの言葉でざっくりと理解しておきましょう。

儀式(ぎしき)は、特定の信仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルールに基づいて人間が行う、日常生活での行為とは異なる特別な行為をいう。宗教的色彩の薄いものは式典とも称される。

Wikiより

儀礼(ぎれい)とは、一般的な定義では「宗教的な儀式や、一定の法にのっとった礼式」を指す。儀礼を特徴づける要素は、「形式主義」、「伝統主義」、「不変性」、「規則統御性」、「聖なる象徴」、「パフォーマンス」などといったものである

Wikiより

儀式も儀礼も宗教的な意味合いが強いことが分かります。

「自分は無宗教である」と認識している大半の日本人からすれば、宗教的な意味を感じながら七五三や結婚式を行なっている人は少ないかと思われます。

唯一お葬式に関しては、宗教や各宗派によって形式が違いますので、自分の所属する宗教を感じるぐらいでしょうか。と言っても、私自身はその宗教を自分で選択したわけでも無く、完全な受け身の宗教ですけどね。

うちって何だっけ?というレベル

今はお葬式を「セレモニー」と言い換えてるようで、ますます宗教感が薄まっている気がしますね。

儀式の始まり

よくありそうな真面目な小見出しを付けてしまいました。

儀式の始まりはどこかという疑問は、人間が宗教的な行いを始めたのはどこかとイコールと考えます。

原始時代、ネアンデルタール人は、洞窟内で死者を埋葬していました。「シャニダール洞窟の謎」という本で、スミソニアン研究所のラルフ・ソレッキー博士がこう綴っています。

発見されたのは、屋根が落ちたことが原因で死亡し、儀式を経て埋葬された数体のネアンデルタール人の骸骨だった。墓の上にあった灰や食べ物の痕跡は、儀式の宴があったことを示し、鮮やかな色の野草の花の花粉が8種類もあったことは、これらの花が編み込まれていたキルトが死者を覆っていたか、あるいは花で飾られた灌木が仕切りとして置かれていたことを示していた。・・・この人々は、明らかに何らかの宗教的信念を持っていたのである。

「アトランティスの遺産」より引用

ネアンデルタール人が持っていた宗教的信念とは、彼らが「死」を意識しすることで、「生」を感じることができたのではないか。芽吹いて、花が咲き、実がなり、種が落ち、枯れていく、そして落ちた種からまた芽吹き……その生と死の繰り返しを人間にも投影していたのではないかと読み取ることができます。

原始時代のバンクシー

およそ1万8000年前の氷河時代のエジプトで、泥の割れ目に落ちた種が作物となり、石器を使って収穫できるということに誰かが気付いた。その1000年後、綱や獣の脂を使い、灯りを作ることを学んだ狩猟者たちが、フランスのラスコーで洞窟に動物の絵を描いた。

ラスコーの壁画は、数多くある壁画の中でも最も壮大なもので、野牛や雄牛、野生の馬、熊、サイ、あるいは鹿の角をつけた人間の姿が描かれていた。鹿の角をつけた人間は、おそらく魔術師(シャーマン)であろう。

これら壁画は、狩猟者と獲物との間につながりを作り、狩猟者のもとに獲物を誘導することが目的だったようです。

絵に描かれた動物はその肖像という媒体を通して呪縛をかけられ、実体として生きている動物の魂も、その分身と同じ運命をたどる。狩人は、古の時から伝わるある種の儀式を使ってその分身を殺すことによって、その獲物の死を描くことができる。

「アトランティスの遺産」より引用

壁画を残したクロマニヨン人やアボリジニ、インディアンたちは、「獲物を描いたら狩りが上手くいく」といった、一見バカバカしいと思われるその魔術を信じ続けていたのでしょうか。

いや考えてみれば、バカバカしいと感じるのは私たちの感覚であって、獲物を取らなければ死んでしまう生活をしている人間が持ち合わせている感覚ではない。例えその感覚があったとしても、魔術がその効果を現さなければ、そして失敗を繰り返していたならば、狩猟者たちはこの行為は無駄だとして数世代のうちにやめてしまっているはずです。

しかし、人々は祈り続けた。
何故なら、そこに意味があったから。

魔術は原始人の科学

宗教的な衝動は、「隠された意味がある」という意識に基づいています。

知性のない動物は、宇宙をそのまま当然のものとして受けれる。これに対し、知性には神秘の感覚があり、そこに隠された意味があると考えます。それに答えを求めて、山や巨木、稲妻、太陽、月を神としました。

隠された意味(=神秘)の感覚を発達させるのは「恐れ」である。

日照り、台風、火事、地震といった抗えない自然の脅威。

だからこそ、生存レベルぎりぎりで、食物がやっと手に入る生活をしていたクロマニヨン人が壁画を豊富に残していた。

彼らは、木や山を当たり前のものとして見る代わりに、そういったものを神や自然の精霊の棲家ととらえた。それだけではなく、正しい方法でアプローチすれば、その精霊はなだめることもできる存在であるととらえたのだろう。

狩りの成就を祈り、儀式を行い、供物を捧げることで、自分の人生に対する態度が受動的から能動的になったと言えます。

最初のネアンデルタール人は宗教的であったのに、歴史からは姿を消した。それは彼らよりもより高度な魔術を実践したものがいたということを示している。

シャーマンや、魔術や洞窟の壁画といったものを有していたクロマニヨン人は、照準を備えた高性能ライフルを使うハンターだとしたら、ネアンデルタール人の古い魔術は弓矢ほどに原始的であったことでしょう。

そして、部族を構成する一人ひとりの人間が、ある意味でひとつの大きな有機体の一部であり、「集合無意識」の中で情報を共有していた。

今のように言葉がない場合、意思疎通をどのようにしていたかというと、言葉がなくても右脳的に同じヴィジョンを見て伝え合うことができたと考える方が自然なんです。

Keep an eye on the ritual

儀式は何千年もの間に目的ややり方を変化させながら行われ続けてきました。

それは一見して儀式とは見えない形で伝統行事の一部だったり、時としてショーの一部だったり、悲劇的な事故やテロの装いをしていたり・・・。

前回の記事には「ウィッカーマンは、人型に作った檻のことで、この中に家畜や人間を閉じ込めて燃やしてしまう儀式を行なっていました。」と書きました。

さて、これから綴ることを、あなたはどう捉えますか。

グレンフェル・タワー火災
2017年6月14日
英国・ケンジントン地区に建つ高層住宅棟(タワー・ブロック)「グレンフェル・タワー」で発生した火災。犠牲者は72。ケンジントン地区は貧困層が暮らす地域であり、グレンフェル・タワーは低所得者向けに建てられた住宅だった。特にモロッコ人が多く住み、ムスリムの住民がラマダン中だったため深夜の火災に気が付いたとの証言がある。

建物は火災の2年前から外装の工事が入り、その際に使用した被覆材が、火災を大きくした原因だと判明している。また、住人には「自宅以外で火災が発生した際は室内に留まるよう」掲示していたとの指摘があり、この指示に従って逃げ遅れた可能性があるとの意見が報じられました。

2017年はトランプが大統領を就任した年、火災は夏至の1週間前の出来事。ということは、トランプの誕生日

グレンフェル・タワー火災

ホテルニュージャパン火災
1982年8月2日
午前3時過ぎ、永田町にあるホテルニュージャパンで火災が発生。犠牲者33。9階に宿泊していたイギリス人の寝タバコの不始末が直接的な原因だが、それだけではない。オーナーである横井英樹は、1979年にホテルを買収した際、経営難で赤字の状態だったため、従業員を大幅リストラ、何度も指摘されていた防火設備もほとんど行われていないままだった。

当時、火災に気付いたのは従業員だったが、オーナーに叱責されることを恐れた従業員はすぐには消防に通報せず、火災に気付いた20分後にようやく連絡。火災を伝えられた警備員は非常ベルの操作を知っておらず、館内放送もされていなかった。

また、横井から警備員へ「ホテル内の高級家具を急いで運び出すよう」指示があり、人命救助が後回しになった背景もある。何とも恐ろしい。

横井英樹の孫はラッパーのZeebra(戸籍上は横井英樹の養子)。Zeebraの子供がNiziUのリマ。
Zeebraの母方の血筋はクリスチャン。

ホテルニュージャパンの跡地には、森ビルが出資しプルデンシャルタワーとして高層ビルが建てられました。
森ビルの創業者であった森泰吉郎もクリスチャン。

ホテルニュージャパンの火災の様子、9階平面図(人型に見えなくもない・・・)
森ビルのロゴは3本の柱

アメリカ同時多発テロ
2001年911
アメリカ合衆国北東部の空港から西海岸に向けて出発した旅客機計4機が、イスラム原理主義過激派アルカイダのメンバーにハイジャックされた。

ワールドトレードセンター(WTC)に2機が衝突、ペンタゴンに1機衝突、残りの1機は乗客がハイジャック犯を制圧したことにより、ペンシルベニア州野原に墜落した。犠牲者は2977名。

WTC北棟に衝突した際、南棟では自主的に避難が始まっていたものの、館内アナウンスでは「このビルは安全ですので避難の必要はありません。オフィスに戻って下さい」と流され、1階では警備員に外に出る事を制止されたため避難ができず、オフィスに戻った方が多数犠牲になっている。

当日は、「北アメリカ航空宇宙防衛司令部」の年に一度行われる訓練の日であった。戦闘機は、東海岸から離れた場所で万全の防空体制で訓練に当たっていたのにも関わらず、連絡の遅れや情報の錯綜から、該当の旅客機を見つけられずに突入の阻止にはならなかった。

当時の大統領ジョージ・W・ブッシュは、フロリダ州の小学校を視察中。教科書153ページ60章の「The Pet Goat」の朗読を聞いていた。彼は、WTCの2機目突入の報告を受けたものの、7分間そのまま朗読を聞き続け、教室を後にした。

21世紀最大のウィッカーマン。

1 × 1 × 1 = 1
3 × 3 × 3 = 27
5 × 5 × 5 =125
1 + 27 + 125 = 153
3
で割り切れる数は、それぞれを3乗して足すと、必ず153に帰結する。
繰り返しの数。

それらが何を意味するのか

今の私たちには言葉やメディアが溢れていますので、視覚や聴覚で同じヴィジョンを見せられて聞かされて左脳的に認識します。

それと同時に「恐怖」「怒り」の感情は、伝染し思考能力を失い、完全に無防備の状態になってしまいます。

「恐怖が伝染した味方は敵に勝る」

生きるための智慧であった魔術は、
形を変え、意図的に恐怖を作り出し、それを利用して私たちをコントロールします。

自分たちの都合の良い世界を作るために、コントロールされます。私たちは壁画の獲物です。

ここまでお読みいただいて、
目の前で儀式が行われてるってまだ信じられませんか?この現代で「まさか」「バカバカしい」とお思いですか?

ですが、秘密はいつも目の前に当然の顔をしてあるものですよ。

それでは、また次の記事で。


いいなと思ったら応援しよう!