
「ダイナミック・ペーパー」〜わたしなりの「メタ・メディア」第2章
「わたしなりの「メタ・メディア」第二章〜「ダイナミック・ペーパー」
2023年10月29日(日)
ここのところ
「アラン・ケイ」の論文集を読み返しています。
そうしてみて、
わたしの「メタ・メディア」理解は
少し浅かったという印象を感じ、
わたしなりの「メタ・メディア研究、実践」
に変化が起きました。
わたしなりに少し勉強しました。
それをわたしはいま「ダイナミック・ペーパー」
と呼んでいて、
これを若干報告することにします。
◯
わたしは「情報カード」も、立派な「メタ・メディア」だと感じていて
その認識にはいまのところ変更はありません。
「情報カード」には、
罫線の入っていない、真っ白の商品もあり、
わたしはわりあいとこれが気に入っていて、
罫線のある「情報カード」と
だいたい半々ぐらいの感じで使っています。
とくに奇を衒ったものではありませんが
この「情報カード」は
かなり重要な発明だと感じます。
これは「アナログ・メタメディア」だと感じています。
◯
文章のなかに「ハイパーリンク」や「タグ」を簡単に埋め込めて、
文章間に相互の「関連づけ」や「参照」のできる、
一種の「個人用インターネット」のようなしくみ、
これを「Wiki」というそうですが、
そういう「メモワール・ネット」、あるいは「パーソナル・ウェブ」、(リンクド・データーベース)
が、パソコンやiPadにはあり、
たとえば「Bear」では「タグ」で「ノート」を繋げています。
そういうふうにノート相互の「関連づけ」とか「参照」のしくみのある「エクリチュール」
を「ダイナミック・ペーパー」と呼びたいと思います。
「Bear」はずっと使ってきましたが
「Obsidian」などや
あるいは「Scrapbox」という「メディア」があると
ごく最近知ったばかりです。
不勉強ですみませんでした。
◯
そういう「ダイナミック・ペーパー」では、
やっていることによって、
「プロジェクト」の切り替えができると便利ですが、
Bearは
複数の「プロジェクト」を持てないのが残念だと感じています。
ここは進化を期待したいところです。
◯またわたしは
Macの「Numbers」という「表計算」のしくみを使って、
「考える日記帳」、
これにはずっと名前がなくて、
最近ふと「アクティブ・ダイアリー」という名前がついたのですが
これはわたしが自分で工夫して発明したやり方です。
Excelでも似たようなことができるのかもしれませんが、
Numbersはひとつの画面のなかに複数の「表」を持てて
これははっきりExcelよりも優れた特徴だと思います。
ひとつの画面には、一週間分のだいたい7~8個の表の「ダイアリー」が、ぷかぷか浮かんでいますが、
「タブ」でそれを切り替えて別の画面にして、
だいたい1~2か月くらいのデータをひとつの「ファイル」にしています。
これは起きたことの流れやお金の動き、考えたこと、
買い物の記録などをつけていて
表計算の計算機能で、
一緒に「一週間分の集計」も行っています。
◯
「アクティブ・ダイアリー」
では
ただ「日記」をつけるだけではなく、
だいたい一週間を振り返って
「考える」作業を積極的にしています。
これは本を読んだとき
線を引いたり、書き込みをしたりするのとまったく同じことで、
「生きて育つ日記帳」です。
過去の記録と「動的取り組み」をするので「アクティブ・ダイアリー」と
名前をつけました。
◯
またわたしはNumbersでは
「チェックした項目の合計」という「テンプレート」を
愛用しています。
たとえば買い物リストで、
ざっと簡単に集計をしたいときに便利です。
◯
またわたしはときどきしか使いませんが
「アウトライナー」や「フリーボード」も
ある種の「メタ・メディア」だと感じています。
◯
これからどういう「メタ・メディア」が開発されるかは
とても興味深い問題だと感じています。
「学会」のようなものもおそらくできるのではないかと思います。
ひょっとするとすでにあるのかもしれません。
◯
そして、
さまざまな「メタ・メディア」が工夫されてそれはむろん便利ですが
けっきょく「どういう目的に使うか?」だと思います。
アラン・ケイが指摘したように
積極的で創造的な「新しい使い方」を発明する必要があるのではないかと感じています。
この問題は、わたしなりに考えてゆきたいところです。
簡単になりますが、今回の発表は以上です。