メモワール法〜考える道具としてのiPad
2023年8月14日(月)
みなさん、おはようございます。
そして、おひさしぶりです。
鳴笛思徳です。
前回「メタ・メディア」について、
また、「メタ・ノート」について書いてから、
ずいぶん日にちが経ち、
このテーマをずっと考え続け、
また、iPadを使い続けて、「メタ・メディア」を実践しています。
ある程度考えが熟したので、
また投稿することにしました。
本当にぽつぽつの投稿で申し訳ないのですが、
よろしくお願い致します。
〇
さて、「メタ・メディア」とはどういうものか、ですが、
今回は「ことば」の問題について書いてみます。
言葉、書きことばの作業に話しを絞ります。
( 今回は「マルチ・メディア」には触れません。)
簡単にいうと、わたしは「読んだり、書いたり、考えたり」できる
そういう「記録メディア」を「メタ・メディア」と呼んでいます。
アラン・ケイの論文を読んだ、わたしなりの理解です。
◯
わたしはずっと「稽古」という営みを「iPad」を使ってやっていて、
これを「メモワール法」と呼んでいます。
それは「読むこと、書くこと、考えること」です。
また、「確認すること」「思い出すこと」なども追加していいかもしれません。
読むことと、書くこと、と、考えることは
全部が一貫した流れで、不可分な営為なので、
これはアラン・ケイのいう、「パーソナル・ダイナミック・メディア」と言って差し支えないのではないと思います。
つまり「メモワール法」は、一種の「メタ・メディア」です。
「メモワール法」についての詳しい内容は、
申し訳ありませんが、
過去の投稿「メタ・ノーティングの「構造」」と「メモワール法」について」を
ご参照お願い致します。
ひとことでいうと「書き言葉の試みによる、言葉の訓練」になります。
わたしはおもに「メモワール法」の稽古は
iPadでやっていて、
2019年からしていますが、
「ことば」についての本、
「気持ちを言葉にできる魔法のノート」という
いささか怪しげなタイトルの本を買い、
しかし、これは内容はごくまともな面白い本で、
「ことば」の訓練の本でしたが、
わたしは、この「魔法のノート」を、
iPadにつけることにして、
そういう作業を、
今まで、ずっとやっています。
〇
「読む」ということでは、
ほぼ毎日、2~3時間の時間をとって、
自分の興味のあることを勉強しています。
本は大体紙の本を読んでいて、
紙の本には、ずいぶん「書き込み」をしています。
線を引いたり、書き込みをしたりということをかなり積極的にしています。
これは「知的生産の技術」という本を読んで知った方法ですが、
この本はかなり有名らしく、
わたしはこの本に書いてあった「京大式カード」というものも、文房具屋で買ってきて、
これは最近では「情報カード」と呼ばれていますが、
この「情報カード」に、簡単なメモをとりながら、本を読んでいます。
この作業は、デジタルではかなり難しく、
その日の勉強が終わってから、
ある程度、まとまったメモ、「勉強ノート」というものをiPadにつけるのですが、
その時「情報カード」をかなりよく読みますし、
また「情報カード」自体を、
何度も読んで、新しく書き込むこともして、
(これを「カードを繰る作業」といっています。)
また、新しい「情報カード」に、ここで考えたことを書く、など、
情報カード自体でも、「考える」作業をしています。
〇
「情報カード」は束にして、封筒にしまい、
日付をつけて、封筒に、簡単な説明を書いておきます。
これは、毎日やっていると、かなりかさばり、
できれば「デジタルの方法」が見つかると助かりますが、
今のところ、紙の「情報カード」でするしかない作業です。
さて、「メタ・メディア」について書こうとして、
「情報カード」についての説明が長くなってしまい、
すみませんでした。
わたしはこの紙の「情報カード」での作業も、「一種の「メタ・メディア」」だと感じます。
◯
「メモワール法」では、
当初は第六世代の「無印iPad」を使い、
「メモアプリ」というアップルの純正ソフトを使っていました。
これはiMacとApple IDの「iCloud」で、同期していて、
すごく便利だったのですが、
大体2000件ほど「メモワール」が溜まった段階で、
わたしはAppleIDの侵害に遭い、
情報が、ほとんどまるごと消えてしまいました。
とてもショッキングなできごとでした。
アップルの製品は、使いやすく便利なのはいいですが、
こういう「基本的な安定性」や「信頼性」が低く、
これは大きな問題だと感じます。
◯
とはいえ、今でもわたしはiPadを使い、
「純正メモアプリ」は、今はほとんど使わないですが、
先ほど述べたような、
「メモワール法」をしています。
◯さて、重要なポイントになりますが、
この作業は「何がなんでもiPadでしなければならないか?」という問題です。
iPadでなくても、コンピュータでもできるという考えです。
これはある意味ではたしかに当たっていて、
パソコンでも、やってできなくはないと思います。
するしかないときは
わたしもパソコンで作業をしています。
また、パソコンでやりやすい作業であれば、
積極的にパソコンを使って作業をします。
しかし、「メモワール法」に限っていうと、
「作業のやりやすさ」からみて、
「できるならiPadでしたほうが、やりやすく、作業が捗る」と思います。
なにしろ簡単に喫茶店のテーブルでも作業できます。
〇
「考える作業」はすごくデリケートで、
パソコンに向かうとでてこないアイデアが、iPadでは出てくることがあり、
そして、ふとしたタイミイングということでは、スマホがいい場合もあり、
スマホにもメモをしています。
それでこれを、
「どこでも書斎」と呼んでいたことがあります。
〇
そうして、この(いまの投稿原稿の)ような「作り込む」作業の原稿も、
わたしはいちおう、iPadで書きますが、
「原稿書き」の作業では、
完成度の面でかなり心配になり、
仕上げの段階で、
やはり、コンピュータでの作業を行うことが非常に多いです。
パソコンには32インチのでっかい外付けモニタをつなげていて、
とても作業がやりやすいのでそうしています。
これはまったく「向き不向き」の問題です。
パソコンに向いた作業をパソコンでして、
iPadに向いた作業をiPadでしています。
〇
noteの原稿であれば、わたしは、
noteの「エディタ画面」から、
一回、ワープロに、原稿をまるごとコピーして、
文章を冷静に検討するようにしています。
また、ここでかなりおおがかりな編集もしています。
〇
そんなわけで、
わたしなりにやっている、「メタ・メディア」の実践を、
かなり詳しく書いてみました。
なにかの参考になるとよいです。
ずいぶん長い文章になってしまいましたが、
読んでくださり
ほんとうにありがとうございました。
今後もまたよろしくお願い致します。
(つづく)
追記、8月20日(日)
本日文章をすこし改訂しました。
文章が煩雑なのを直し、
ちょっと「移動」などをして整理しました。
おそらく、
すこし読みやすくなったのではと思います。
主旨についてはまったく変更なく、
その点については、ご安心ください。