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読書記録:名探偵のままでいて

すごく久しぶりに小説読んだので記録。

あらすじ

古典ミステリ好きの小学校教師の楓と、レビー小体型認知症の祖父を中心にした日常の謎ミステリー。
一般的に想像される認知症とは違う、レビー小体型認知症であるがゆえに時に祖父は元々の知性を発揮し、楓が話す謎を解決していく。

感想(ネタバレあり)

この本を読んだ人は大体同じことを言う気がするけど、レビー小体型認知症を初めて知った。

おじいちゃんが知性を失っていないのに、確実に別の世界に近付いているというのはそれはそれで恐ろしいことだと思う。

おじいちゃんの病気よりも前に、楓先生はずっと両親がいない孤独と(それに付随する事件への恐怖と)戦っているわけだけど、人生ハードモードすぎる……

伏線があってもお母さんの話はちょっと劇的すぎるなと思いつつ、逆に伏線は丁寧すぎるほど丁寧に貼られているのでラノベっぽい読み口になって心地よかった。

四季くんが古典ミステリを「型にハマりすぎている」と散々こき下ろしている中で、この小説自体もすごく型にはめて書かれているのがいい。
アニメ化したら映えそう。

楓先生は四季くんとくっつくのかな〜?と思っていた中での最後に向けての岩田先生の追い上げもよかった。
まだ続編読んでないけど、どちらとくっつくんでしょうね(きっと叙述トリックで仕込まれてるんだと思うけど、読み解く気力なし)

四季くん、めんどくさそうで良い。
岩田先生、めんどくさそうで良い。
楓先生がどちらとくっついても応援できるけど、個人的には四季くん推し。
結婚するなら岩田先生かもだけど、四季くんのサブカル人っぽさが楓先生とお似合いでしょ!!と思ってしまう。

いつか続編読みたいな〜と思う小説だった。
最近小説読むペースが年1とかだけど、時間が作れたら読もう……

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