異端王アクエンアテンの正妃ネフェルティティ
エジプト史上、もっともエキセントリックだったアメンヘテプ四世は、自分の名前をアクエンアテンに変えて、あらゆる神を否定した。アテンという顔も体もない神を除いて。正妻ネフェルティティの名は「美しい者がやって来た」を意味する。当時の首府アケトアテンの工房から発見された彼女の驚くべき胸像は、息を継ぐのも、目を逸らすのも許さない。象嵌された両眼のうち、左目の欠損がリアリズムに神々しさを加える。古代美術の傑作のひとつであり、現在はベルリン国立博物館に所蔵される。異端の夫と絶世の美女。千五百年以上続いたエジプトの伝統宗教を破壊した夫婦。
ベルリン国立博物館へのリンク
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