#208 ソーラン回想録 本祭一次審査⑧ブロック(第33回YOSAKOIソーラン祭り)
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真実を信じるな
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<TOP画像 photo by たかし@光速の豚 様>
早くもソーランから1ヶ月が経とうとしてますね。例年よりはペース早めに進めているつもりではありますが、一つ一つコメントを考えているとやはりこのくらいの更新頻度になってしまいますね( ̄▽ ̄;)
祭り業界的にはすっかり次シーズンへ気持ちも入れ替わってるでしょうし、どうしても後発ブロックの回想は大分話題が終わった頃になってしまうのが悩み所……
まぁそんな事情もありますが、やれるだけやっていきましょうという事で、前回の回想録、本祭一次審査⑦ブロック編はこちらからご覧ください。
個人的にも、恐らく世間的にも今回最も沸きに沸いたと思われる、群雄割拠の⑧ブロックの振り返っていきます。
それではどうぞ!
<⑧ブロック> 南パレード 15:20~16:50
紀州龍神
市立船橋高校吹奏楽部THEヨサコイ
魅和月
早稲田大学“踊り侍”
藤・北大&ホンダカーズ北海道
ど
江別まっことえぇ&北海道情報大学
札幌学院大学・文京台
夏舞徒
北海道大学“縁”
さすがに藤北がここまで爆発することを読めた人は少なかったか、全体的にポイント少なめでした。ここへきてNがまさかの4連単を的中させて一気にトップに躍り出るという事態に(笑)
<藤・北大&ホンダカーズ北海道>
今年の台風の目!いわゆる「王道」ではないチームが評価される為には、単にコミカルな演出をすればいい訳ではなく、審査員の位置や構成の作り方、観客を楽しませるポイントを緻密に作り込み、かつ地味な練習を繰り返してそれでも結果が出るか解らない茨の道。努力と天運が奇跡的に揃って引き寄せた結果だったと思います!
<北海道大学“縁”>
縁の凄さというのはこの審査演舞当日の出来だけではなく、ここまで綿々と紡がれてきた伝統というか「定番の強さ」を周囲も期待していて、ある意味藤北とは真逆の特性ですよね。その期待値が観客と共に作り上げ、皆で盛り上がったあのブロックラストの空気感は本当に素晴らしかったと思います。
<夏舞徒>
このブロックをここまで面白くした影の立役者☆ハードで美しい群舞でキメどころ、魅せどころをしっかり表現できていて、観客をめちゃくちゃ沸かせていました。ホントこのブロックでなければ普通にファイナル行ってたんじゃないかと。個人的には今年かなり印象に残ったチームになりました!
<ど>
藤北同様、今年のソーランを沸かせた注目株。どまつりオールスターズ150人の踊り子で大賞を獲る!とブチ上げ、界隈を大いに盛り上げてくれました。ソーラン節に拘った作品は泥臭く力強くインパクト十分!多くの人の印象に残りました。ソーラン限定チームでしたがどまつりでも見れる様です。
上記以外にも気になったチームをいくつかコメント。
<市立船橋高校吹奏楽部THEヨサコイ>
YOSAKOIソーランに於ける現状・最強の高校生チーム。人数めちゃくちゃ多い!部活動の時間で練習しているのでしょうか、群舞としての練度は相当の物。何よりもその一生懸命さやひたむきさに筆者は心打たれるものがありますね。「青春は一瞬で一生」という言葉には心を掴まれます。
<早稲田大学“踊り侍”>
さすが日本で2番目の学生数を誇る私大ですね~今年も例年通りの大人数での参加。相変わらず荒々しく激しい踊りでありながらどこか優雅さも兼ね備えています。これだけの人数がいるとそれだけで感じる圧が凄い!余談ですが、MCの扇子にあんなにたくさん付箋貼ってるのは初めて見ました(笑)
作品力もさることながら「チームとしての力と信念」というモノの強さを感じさせてくれた⑧ブロックでした。
審査に臨むチームは(それ以外のチームもですが)どこも本気でやっている。そうなると評価の差を分けるのはその想いではなく、現実的な戦略、チームとしての団結力、出番順という運要素…等に左右されます。実力が拮抗し、一定のクオリティ以上での評価になると、もはや好みになってきます。
するべき細かい努力を丁寧に積み上げて、その上で運を引き寄せたチームが得られる結果なのかなと思います。そういう風に捉えれば、納得できる事もあるのではないかと。…もちろん納得できない事も。
つづく!