#204 ソーラン回想録 本祭一次審査④ブロック(第33回YOSAKOIソーラン祭り)
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ダイエットとは、やせ我慢
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<TOP画像 photo by たかし@光速の豚 様>
「よさこい」とは、「YOSAKOI」とは、みたいな話がSNSで賑わっている様で(既に過ぎた話題かもですが)どんな内容であれ発信者の趣旨や相互理解を文字だけでやり切ろうというのは結構難易度が高いと思いますね。どうしても話に尾ひれがついて全く本意ではないものへ変質してしまいますし。そういう熱い話は飲みながらでもやることをお勧めします。
ひとつだけ言える事は「本物ほど本質を語らない」って事でしょうか?
筆者は三流なので言葉で語っていきますけど(笑)
てな訳で今回も粛々と進めていきます。
前回の回想録、本祭一次審査③ブロック編はこちらからご覧ください。
台頭する若手チームのマッチアップが注目を集めた④ブロックです。
それではどうぞ!
<④ブロック> 南パレード 12:00~13:30
うふふ
北昴
GARAN43/35°
弘前大学よさこいサークルHIRODAI焔舞陣
宵あさ
北海あほんだら会&ほくほくフィナンシャルグループ
The日本海&北國新聞
東海大学~祭屋~
夜桜金魚とまこまいJAPAN with風雪太鼓
SAPPOROこいこい
天嵩~Amata~
予想は多少割れましたが、比較的予想の多かった北昴が順当にファイナルに上がったという感じでしょうか。2位以下は結構荒れた?といった感じを受けました。
<北昴>
大賞受賞経験もあり、室蘭百花と並んでもはや「新御三家」と名乗ってもいいのではないでしょうか?(笑)今やソーランの王道となった太鼓の躍動と音の圧力に加え、今年は幟のパートも入って縦の空間に厚みが増しましたね。「集まる力」というテーマに相応しいエネルギーを感じる演舞でした!
<SAPPOROこいこい>
北海道勢では珍しい?鳴子の音色を効果的に使った、高知テイストを感じる作風ですが、例年以上に今年はソーランテイストに寄ったハイブリット感を出していましたね。やはり縦のラインの魅せ方は非常に巧みです。衣装の色分けのコントラストも見事。ってかすごい人数増えた印象受けました。
<天嵩~Amata~>
ソーランでここまで地域色、土地の歴史を前面に出してきた作品も珍しいですね。大幕で絵巻物を展開していくという表現はありそうでなかった、というか作るのすごく大変ですよね…!世界観に合わせた衣装色味が若干渋かったのかなーという印象はありますが踊りの精度は相変わらず凄かった!
<The日本海&北國新聞>
大ベテランと呼んでも差し支えないチーム。今年も安定の和風スタイルで、前半は思ってた以上にテンポの速いアグレッシブな踊り、後半はいつもの美しい所作と隊列美を楽しめる鉄板構成で魅せてくれています。能登地震の影響もある中で今年も大所帯で参加してくれました☆ありがとうです。
上記以外にも気になったチームをいくつかコメント。
<GARAN43/35°>
このソーランにて1年の集大成となる「ミライズ」筆者は個人的に推していますが実際に目の当たりにするのは今回が初めてでした。東京の歴史の変遷を進化するお祭りになぞらえて、GARANらしいカラフルな衣装と先鋭的なダンス、計算された構成演出で歴史と最新が混在する超個性的な作品!
<宵あさ>
スピード&ストップを群舞の中で効果的に使っていて、構成のあらゆる箇所が美しく仕上がってます。前後リバーシの衣装の色合いもとても鮮やか。1曲の中に華やかさとしなやかさ、激しさと客煽り、あらゆる要素が混在して楽しめる二度三度美味しい演舞。確実に九州ファンを増やしたと思います。
多様性抜群で飽きることのないラインナップで楽しめた④ブロックでした。
自分達の強みや得意を理解しているチームはホント強いですね。たくさんのチームの中でどれだけ印象を残せるかは、それをどれだけ効果的に演出するか、もしくは誰もやってない作風を創出するかのどちらかになると思います。そうやって色んなチームが鎬を削り、観客もそれを見るのがとても楽しみなんですよね。
つづく!