#172 第26回みちのくYOSAKOI祭り 回想録
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危機が迫れば軋轢や不和が無くなると
そんな事は絶対に無い
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遅ればせながらみちよさお疲れ様でした☆
もう感想としてはシンプルに、
・好きな踊りを好きな様に踊って
・美味しいものたくさん食べて
・友人にたくさん会えた
という、ただただ楽しかっただけのお祭りでしたが、関わった人それぞれに色んな想いが募るイベントであったと思います。
当noteでは事前に審査予想なんてしましたが、審査会場であった「あすと長町」では、こけら落としを務めさせて頂いただけで、その後の審査演舞はスケジュールの都合上全く見る事は出来ず、多くの方々と同じく結果のみを公式連絡で知る立場でした。
なので検証も感想も大したことは書けませんが、一応結果のおさらいだけはしておこうかと思います。ちなみに審査結果並びに順位はみちのくYOSAKOI祭り公式サイトを参考にしています。
例年通り、予選ブロックも全順位点数発表されましたので、さくっと振り返ろうと思います。せっかく全順位出たので、順位と予想がビンゴ(一致)したものだけ数えてみます☆
<第1ブロック>
魂響
南仙台桜獅子連
羽跳天
夜宵
福島学生”源種”~seed~
東京学生”生っ粋”
会津大学 慧
大賞を獲った夜宵ですが、本隊の半数くらいの人数で予選もファイナルも寄せ付けなかったという結果だけを思うと、完全に地力の違いを感じますね。
とは言え昨年大賞だった羽跳天も復活ステージからの決勝進出と意地を見せてくれましたし、源種もパワフルで変化のある演舞を披露してくれたと思います。個人的には何かとご縁のある慧が4位と健闘していたのが嬉しい結果でしたね。
<第2ブロック>
北海道学生合同”北人”
弘前大学よさこいサークルHIRODAI焔舞陣
秋田大学よさこいサークルよさとせ歌舞輝
鳳翔乱舞
海童いしゃり
Excla!matioN
凛轟
いしゃりがそこまで大人数という訳でもなかったのに1位通過できたという事は、やはり作品の完成度の高さを感じる結果だと思います。歌舞輝もこのままこのクオリティを更に上げつつ人数も増やしていけば決勝常連になれそう。長町で拝見した鳳翔乱舞が非常にクオリティが高くて良かったです。クリアな傘色鮮やかで良いですね☆
にしても7位以外、一切当たっていないですね( ̄▽ ̄;)
<第3ブロック>
紅翔連
RHKせんだい
RE:LIGHT
百華夢想 東京支部
酪農学園大学
AZUKI
宮城学院女子大学よさこい部posso ballare?MG
大胆予想をさせてもらったブロックでしたが百華が予想以上に大所帯での参加だったのでびっくり☆フォトチャンスの多い映え系チームで演舞の経験値も豊富なので納得の結果。RE:LIGHTは今までの北海道学生企画系のチームとは少し印象が違ったテイストで驚きポイントがたくさんありました。復活からの決勝進出もなるほど、という感じ。にしてもAZUKIが10人そこそこの人数で3位までつけるというのはやはりとんでもないですね・・・。予想通り東北外チームが上位を占めました。当たってませんが(笑)
<第4ブロック>
公立千歳科学技術大学「光一天」
熱晴れ
轍-wadachi-
笑n結
『華・flom KAMI』
黎舞-Live-
TEAM SAKURA
どちらもソーランで観させてもらって好みで決めた予想でしたが、結果はこういう形に。みちYOSA点という部分が大きな差に繋がった轍と黎舞。他のブロックと比べると合計得点が伸び悩んでるのを見ると、ダンス系がみちよさで上に行くには色々と工夫が要る、ということでしょうね。今回初見だった熱晴れが名前の通り非常にアツい演舞をしてました。旗とのコントラストが非常に良いですね。ここも4位しか当たりませんでした(笑)
<第5ブロック>
水戸藩YOSAKOI連
桜家一門YOSAKORI隊
我流
ヤートセ秋田酔楽天
AOMORI花嵐桜組
REDA舞神楽
砦焔
事前予想から2強とされていたみちよさ大賞経験チームがやはり1・2位を獲りましたね。組み合わせの妙というものもありますが、この2チームの直接対決がみちよさで観れたのも贅沢な話です。そこに3位と絡んできた酔楽天が復活ステージに進んだという結果からも、いかにこのブロックがレベル高かったが窺えます。結局一番当てられそうなブロックしか当てられませんでしたが(笑)
<第6ブロック>
所沢風炎祇神伝~雅~
夏舞徒
會舞道 郷人
みちのくYOSAKOI THE!!駆波"乱
華日和
和凛-KARIN-
新屋・魁動
こちらも予想は外れ夏舞徒が1位という結果に。点数を見ると2位の郷人が決して評価されなかった訳ではないですが、1位になった夏舞徒が圧倒的に良かったという事でしょうね。3位に入ってきた雅も人数は多くないですが、冒頭の段階でかなり見入っちゃいますよね☆構成勝ちな気がします。
どうでもいい事ですがTHE!!駆の部分点オール33点ってなんなんでしょうね、そんな偶然ある?(笑)
ここまで予選ブロック振り返りました。7チーム×6ブロック=42の中で順位を当てられたのが僅か10・・・。的中率24%ってとこでしょうかね。いやいや全然でした( ̄▽ ̄;)
何度も言ってますがみちよさの審査基準、評価ポイントはさておき、この全順位点数発表システムはホントに明朗快活で良いと思います。自ブロックだけでなく、他のブロックの点数と比較する事で見えてくることもありますから。
逆にこのシステムのデメリットとしては、各チームの作風と評価点が明確になることで「みちよさで評価される作品の傾向」みたいなものが造られてしまう事ですね。来年以降、今年点数の高かったチームの方向性を上位に行きたいチームが真似てくる傾向が出て、多様性が失われるという懸念もあります。
ただ決勝ステージに進出してる様なチームは既に作品性が確立しているところが多いですし、そもそもみちよさで好きな事をやりたいチームはあまり審査希望しないですし(笑)祭り全体としてはそこまで影響を受けることはないのかな~と思っています。この審査傾向が何年か続いてから、どういうチームが躍進してくるかで判断すべきところかもしれませんね。
そういう意味では26回を重ねたこのお祭りでも未だ「みちよさっぽい」という作品カラーは確立していない様にも感じられます。
最期にファイナル結果も少しだけ振り返ります。
何度か準大賞的な位置づけに輝いていた夜宵が5年振りのみちよさで悲願の初大賞受賞というフィナーレを迎えた今年のみちYOSA。若者中心ですがチームのみちよさ参加歴としてはこのラインナップの中では最ベテランなので、ようやく~といった見方も出来そうですね。
点数を見ても2位のREDAとは僅か3点差と、ここまでくると好みの差というか、夜宵が長い時間をかけて積み重ねてきたみちよさファンへの浸透度、っていう点数だったかもしれませんね。REDAは今年各地で大賞を受賞しているし、みちよさでも3連覇してるし、今回ぐらいは・・・という気持ちが審査員にあったかもしれません。まぁそれもこれも含めて審査ってそういうもの。
今回の審査基準は「みちYOSA点」「技術・芸術点」「感動点」といった、どまつりとソーランの審査基準をハイブリッドさせた様な形でしたが、ここに他の祭りとは違うみちよさ独自の審査ポイントみたいな物が入ってくると、またお祭りとして独自性が高まって来るかな~と思います。
今回みちよさ用に鳴子を持った演舞をした夜宵ではないですが、みちよさの審査傾向に合わせた独自の演出が加わった作品が見れるとなれば「推しチームの独自演出が見れる祭りはみちよさしかない!」という行動原理でやってくるファンも増えるかもしれません。
東北チームも躍進して結果を出してきていますし、演舞クオリティとしてのみちよさチームのこれからにも期待が持てる決勝ステージだったのでは?と思います。これが毎年入れ替わる様なヒリヒリした審査だとみる方も楽しいでしょうね☆
以上、みちのくYOSAKOI祭り回想でした!
とにもかくにも、まずは5年振りの通常開催をすることができた事を心から嬉しく思います。今回久々のみちよさに参加してみて一番感じた事は、やはり仙台・東北のお客さんは暖かいということ。決勝に進むようなチームに対する喝采はもちろんのこと、ファミリーチームや少人数のチームに対しても拍手で盛り上げてくれる人が多いですし、我々の様なよさこいの本流から大きく外れたチームにも声援をくれるので本当にうれしかったです。
この空気だけは、この雰囲気だけは作ることができない、みちよさの一番素晴らしい宝だと思ってます。
他の祭りと同じく、ここ数年の事情で人的にも資金的にも運営的に厳しさが増したと聞いておりますが、何とか終えることができた、というのが実行委員会の皆様の所感といったとこかもしれません。
来年に向けて、依然厳しい課題が多々あると伝え聞いておりますが、これほど愛されている祭りも中々ないんじゃないかと思います。一つ乗り越えるとあれもこれもと色々要望したい事も出てきてしまいますが、どんな形であれ何とか1年でも長く、この素晴らしい祭りが続くことを願ってなりません。
来年もぜひ、みちよさで多くの人達と再会できる事願っています。