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#71 テレどま回想録 グループN
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現実の前では全て討ち死に
生きる事は負け戦だ
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審査回想note第18回です。
飛び飛びアトランダムで進めてきましたこの回想録もいよいよ終盤、とうとうやってきましたNグループ!このグループの結果を知って、今回の審査システムについてあれこれ推察する様になりました。衝撃だった訳ですよ、色々と・・
というわけで、いつぞやのSグループに続き、今回もいつもとは少し違う構成でお送りしていきたいと思います。もちろんD氏の予想も一緒に。
【Nグループ】
❶ 倭奏
❷ 零みよし
❸ GARAN43/35°
❹ 笑舞
❺ 北誠の風
❻ 中京大学 晴地舞
❼ 桜家一門YOSAKORI隊
❽ 四国大学連
❾ チーズ組
➓ 東京農業大学YOSAKOIソーラン部大黒天
⓫ 桜雪 Ma-u
⓬ よつ葉ハッピーダンスクラブ&日本福祉大学夢人党
⓭ 角田いなせ組
⓮ 福井大学よっしゃこい
⓯ FLYDAY!
<N予想>
1位:倭奏
2位:GARAN43/35°
3位:よつ葉ハッピーダンスクラブ&日本福祉大学夢人党
<D予想>
1位:倭奏
2位:GARAN43/35°
3位:笑舞
<公式結果>
1位:GARAN43/35°
2位:中京大学 晴地舞
3位:福井大学よっしゃこい
4位:倭奏
N、D氏共に1・2位予想が同じでしたが、結果は2位予想だったGARAN43/35°が1位通過という事でニアピン。
2位・3位は予想外だった中京大学 晴地舞、福井大学よっしゃこいが入った為、的中ならず。
そして二人が1位予想していた倭奏が4位という結果となり、こちらもニアピンという結果でした。
D氏はどうだったかさておき、筆者的には1・2位は結構自信があったんですが・・・
<ここまでの結果>
D→ニアピン×2
(合計:ストライク×8、ビンゴ×5、ニアピン×27)
N→ニアピン×2
(合計:ストライク×9、ビンゴ×5、ニアピン×21)
今年438チームある中で唯一、直接の友人が踊っているチームだったり、その後知り合いになった人が踊ってたり、出身校の後輩達(チームのOBOGではないけれど)のチームがいたりと、個人的に縁のある方がなぜか集結したNグループ。
作品を見た後の個人的な感想を言わせて貰えば、このグループの1位通過は中京大学 晴地舞が相応しいのかな?と思いました。
愛知県でも屈指の紅葉スポットとして有名な香嵐渓。その名所を舞台として作り上げられた作品でしたが、映像自体は「ドラマ仕立ての入り→各地での少人数演舞→最後は大勢で群舞→ドラマ的な締め」といった今年の学生チームのスタンダードな構成でしたが、特筆すべきは衣装。
香嵐渓の何色にも色づく紅葉と踊り子の衣装がこんなに!?というくらいマッチしており、衣装替えで香嵐渓の名物でもある夜のライトアップで映える真っ赤な山をしっかり表現しており、単純な美しさだけでなく、地域・景色の演舞表現としては文句なしの出来だったと思います。
続いて3位だった福井大学よっしゃこい。こちらも法被、着流し女子、傘、太鼓、大旗、そして衣装替えと、学生チームの現在のトレンドをしっかり押さえた、ある意味スタンダードな構成。
しかしながら各パートの演舞が長過ぎず、きっちりと見せ場のみで構成されており、場面切替もシャープ。パレード演舞も無理ない長さで見せ場が登場し、最後の群舞も衣装替えも、見る側が「見たい!」と思ってる画角をしっかり捉えており、カメラワークと構成が非常に巧い。リアルで見るのと遜色ないくらい「群舞動画」としての完成度が高い作品でした。
この2チームはどちらが1位でも「どまつり的」に全く問題のない結果だったと思います。
が、このグループの1位はGARAN43/35°で、4位は倭奏でした。
同じプロデューサーが送りだした方向性の全く異なる2つのチームが、ある意味対照的な結果を迎えたのはなぜか?
どまつり・ソーランのファイナリストであり、知名度・実績も十分な倭奏。
グループ4位は立派な成績ですが、敢えてなぜ4位止まりだったのか?という分析をするならば、1番の理由は出番順だったと思います。
グループ1番手のチームは基準点とされてしまう為、何がどう良くても悪くても点数が変動しません。他チームの相対評価でしか順位が定まらない為、1位になるには、その後グループ全てのチームがそれより低評価である必要がありますが、今回の全体的なレベルを考えると、それは一般審査員の心理的にかなり無理があります。
これの解決策としては基準チームのみ、審査対象外のチームを運営側が恣意的にスケジューリングすれば解決すると思うのですが(審査対象外チームは元より運営が決めている為)何かダメな理由ありますかねー?結局、基準チームって評点してないと同義なので、特に問題があるように思えないのですが。
ただ、その出番順の不利を差し引いても、2・3位のチームよりは地域性・演舞という点では、少し及んでいなかった様に感じました。
そもそも倭奏というチームは和楽器の生演奏による、圧倒的ライブ感をウリにしているチームなので、映像作品という分野ではその評価が審査員にイマイチ響かなかったのかもしれません。
結果は結果ですが、それで倭奏というチームの魅力が変わる訳ではありませんし、リアル演舞ではあのライブ感は相変わらず圧倒的だと思います。この先も注目されるチームである事は間違いないです。
で、ここまでのつらつらと語ってきた分析が、1位のGARAN43/35°という結果で、ある意味ひっくり返される訳ですΣ(・□・;)
他チーム作品と見比べてみても「なんでここが?」というような違和感は特にありませんでしたが、審査基準に則って分析していくと「???」となってしまいます(笑)なので「何が評価されたのか?」という視点に切り替えて語っていきたいと思います。
まず一つに地域性なんですが、GARAN43/35°といえば冒頭に東京音頭が入っていて、浅草や渋谷など、東京の代表的なロケーションを背景にしているものの、正直「取って付けた地域性」感がいなめません。
ただこれが、今回の一般審査員の持つ「漠然とした東京のイメージ」とうまく合致したのではないかと思います。どまつりホームの中部地方なら、歴史・文化などもう掘りまくりに掘られており、チョイスにも相当ひねりが必要になってきますが、逆に東京の歴史にそこまで深い知見を持つ人が、今回の審査員には多くはなかったのではないかと。「なんとなく」くらいの東京イメージが、評価する側に一番しっくりきたのかもしれません。
もう一つは「圧倒的独創性」これに尽きると思います。今回400以上のチーム演舞の中で、言い方があれですが、似たような作品って山のようにあった訳で、その中で例えば「MCのみ」のチームだったり「ベビーだけ」とか「ワンちゃんだけ」とか、他にはないオンリーワンなチームもいくつかありましたが、その中でも演舞作品としてのクオリティも高いレベルで満たしているチームってGARAN43/35°くらいだったのではないかと(あとガーナ?w)
楽曲にしてもデジタルサウンドというか、流行りの音楽に近い雰囲気で、今回多くの人がPC・スマホで動画を見たと思いますが、その環境での視聴にも、非常にマッチしている楽曲だったかと思います。
どんなに素晴らしい作品でも、同じような演出がいくつも続いていくと、さすがに飽きが出てしまうものです。3日目の審査4グループ目、3番手という順番も、インパクトを残すには絶妙なタイミングだったかもしれません。
とにかく尖りに尖っていて個性的だった今回の作品の全てが、このテレどまつりという土壌と非常に相性が良かった、という事だったんじゃないかと推測します。
昨年の日本舞踏漢でファイナリストという前身はあるものの、チームとしては初出場で第8位。素晴らしいデビュー戦だったと思います。
今後のリアル演舞の機会で、どれだけ新しいムーブメントを浸透させていけるかが勝負ですね。
いつもの倍以上の文字を使って語ってしまいましたが(笑)
個性的なチームが多かったNグループ。他にもいくつか注目して紹介していきたいと思います☆
笑舞
扶桑町のチーム。数年前くらいからこういったライブ感のあるパフォーマンスがどまつりのムーブメントになってくる予感はしていましたが、それを実感させてくれるチームですね。
非常にノリが良くテンポの速い楽曲で、踊っている方々はもちろん、見ている側もすごく楽しい気分にさせてくれる作品。一緒にコールができそうなポイントが何か所もありますね☆
色とりどりの鮮やかな法被が、抜ける様な青空で舞う姿はさながらフェスにいる様な高揚感を感じさせくれます♪
チーズ組
はい、優勝(笑)こんなの反則ですよねw
問答無用で全チーム中最年少の参加チームでしょうね!この映像は何と言うか、本当に編集された方の労力とセンスに脱帽としかいいようのない作品です・・・!一つ一つはベビーさん達のかわいい所作ですが、それを組み合わせる事によって一つのまとまった作品に・・なってる気がする・・?(笑)
早々にアンコールがかかり「今、産まれたわ」のパワーワードも秀逸☆
この映像に登場した子達が十数年後かにチームを率いてたりしてたら、これまた胸アツですね~!
FLYDAY!
360°撮影の映像をふんだんに使った演出で、ちょっと他にはない個性的な映像作品。名古屋市科学館の特徴でもある球体の外観とのシンクロニティを感じますね。慣れてない人は画面酔いしちゃうかも?(笑)
科学館を背景に踊っていたチームはいくつかありましたが、館内まで使ってオール科学館で作られたのはこのチームしかないんじゃないでしょうか??(どうやって許可取ったんだろう・・)まさにテレどまつりならではの環境を活かした作品で、他とは違う事をやってやろうという意欲を感じますね☆
以上、Nグループ回想でした!
いつも通りチームさんの動画リンクをあげておきます☆
※リンク違い、削除希望等ありましたらお手数ですがご連絡下さいm(_ _)m
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つらつらと、勝手な自論を書き連ねてすいませんm(_ _)m(今更ですが)
やはりご縁があったり、好きなチームの事は色々言いたくなるっていう癖が筆者にもちゃんとありますね。公式的なサイトではできない偏った意見ですが、「そういう見方もあるんだねぇ、想像力がすごいな(笑)」くらいの受け止め方をして頂けたら幸甚です。
影響力の少ない零細noterだからこそできる発信であると、前向きな表現で結びとさせて頂きます。
残すところあと2グループ!
つづく!!
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