#235 第26回にっぽんど真ん中祭り 回想録 ファイナルコンテスト編
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大切なのは、未来を問うこと
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てなわけで今度こそどまつり回想録最終回!ファイナルコンテスト編をお送りしていきます。
シード編同様、ほとんどのチームに関しては一度触れているので、演舞の詳細をどうこうというよりは、ファイナルを通して感じたことやここまでの総合的な振り返り、予想企画の結果発表、というまとめ記事の様な趣きになるかと思います。
前回のファイナルシード編の回想録はこちらの記事をどうぞ。
ファイナルコンテスト予想もシード同様に、筆者含め6名の方に参加してもらいました!
そんなわけで、ラストもさくさくやっていきましょう。
今年の第26回にっぽんど真ん中祭り、ファイナルコンテスト出場チームはコチラ。
<ファイナルコンテスト(出演順)>
①笑”
②八雲一座
③一華-ikka-
④京炎そでふれ!おどりっつ
⑤関学よさこい連炎流
⑥夜宵
⑦半布里 ※シード土曜
⑧天嵩~Amata~
⑨嘉們-KAMON- ※シード金曜
⑩京都よさこい連心粋 ※セミ1位
⑪kagura
⑫常笑
⑬倭奏
M氏が予想参加者の中で唯一、大賞予想を見事的中!他の皆さんも、準大賞のkaguraを当てられた方が数名。もう一組の準大賞・倭奏も的中させた人がいました。
予想記事投稿時点ではファイナルチームすら解らない状態でしたが、蓋を開けてみれば予想に上がったチームは全てファイナルに進出。上位六傑は予想しやすかったのか、ビンゴ・ヒットを取れた人がたくさんいたようですね。
予想参加者の圧倒的支持を得ていた笑゛ですが、結果としては上位六傑に入ることはありませんでした。シードから含めて金・土・日と3回、メインステージで頂点に選ばれるチャンスがあった中で、一度も勝ち切れなかったというのがやはり今年の純然たる結果なのかと。作品の渋さ、カッコ良さ、笑゛らしさ、どれをとっても刺さる人には刺さる素晴らしい作品でしたが「それ以外の人達を納得させる要素」があと一つ、足りなかったのかなと思いました。
あとはシンプルに順番の引きが良くなかったのも要因の一つですね。影響があったのは笑゛だけではないですが中盤の万博PRタイム、あれで完全にファイナル前半・後半と意識が分断された感はあると思うんですよね。それがあったかなかったかで順位は少し変わっていたかもしれません。
とはいえどまつり終了後にはSNSを中心に「笑゛が1番良かった」という投稿も多く見ました。自分達の好きなカラーを押し切って作った作品で、これだけの支持を得られるチームは多くありません。審査員の結果は得られなくとも、十分な評価を頂いたのではないかと思います。
そんな中、ファイナル上位常連組に今年割って入ったのが倭奏。前述の笑゛とは真逆の作品性で、極彩色の色合いと和楽器のメロディでひたすらお客さんを賑やかし、ライブパフォーマンスと言うに相応しいステージだったと思います。
現状このチームと競合出来るような、音で訴求できる演出力を持ったチームがない為、オンリーワンのポジションを独占している状態。来年のどまつりでも無双状態になる可能性があります。
予想記事でも言及していた通り、後半に出れば可能性はグッと上がると予想していましたが、まさかの大トリ出番という順番で、この点も結果に影響したと思います。今年のどまつり全体のトレンドというか、審査員評価の方向性の答え合わせになったとも言える、準大賞受賞だったと思います。
同じく準大賞を受賞したkagura。あれだけ「名古屋なり~!!」と叫んで地元色をアピールし、かつダンスパフォーマンスエンタメとしても十二分に完成された豪奢なステージを見せつけられれば、本気か冗談か解らないトーン(笑)で河村市長も言っていた通り、もし大賞だったとしても特に異論はなかったと思います。
既に十分認知された作品性があって、それを他のチームが追い付けない程に極めたクオリティを出しながら、その期待を例年越えてくるのは並大抵のことではありません。まさに名古屋・どまつりを代表するチームと言えると思います。
ファイナルコンテストにおいて、上位六傑とそれ以外のチームに越えられない様な隔たりがあったかと言えば、そんなことはないのかな?と思っています。ただ他のチームに比べて「これだけはうちが1番!」というストロングポイントがあったかどうか?が、結果として評価の分かれ目になってる気がします。そのポイントが結局は審査員のみならず、誰の心象にも残る作品になったかと。
4位に入った夜宵で言えば、戦国時代の英雄の多い東海地方の歴史を、今や「どまつりっぽさ」と呼ばれる源流の様な構成で作り上げた、派手さと荒々しさの混じった若い力を感じる演舞が特徴ですし、5位の常笑については、昨年その精緻さと一体感で大賞を獲った作品を超える程に磨きをかけた、一糸乱れぬ踊りに今年も観客が歓声を上げる程でした。6位の半布里も派手さの中にも力強さを感じる、豪華さだけでない踊りに加えて、ついにはステージの上にステージを組んでしまうという、固定観念のブレイクスルーは観る人を仰天させたと思います。
どのチームも強みに磨きをかけ、それを審査員に知らしめた、と言える結果だったと思います。
今回上位入賞とはならなかったチームでも、その強みがあるチームはいつ上がってきてもおかしくないと思います。今回のファイナリスト言えば、八雲一座、おどりっつ、天嵩などはそのポテンシャルを十分持っていると思います。もちろん笑゛も。
後はどうやってそれを今の六傑以上に高めていくのか?という点と、どうやって良い出順を引くか?ですかね(笑)
「社会人の方が作品にお金を掛けられる、学生はその点で不利」という意見もありましたが、筆者から見たらファイナルチームはどこもゴリゴリにお金が掛かってる印象があります( ̄▽ ̄;)
それが100万だったのか500万だったのか、内訳はもちろん知る由はないですが、どのくらいの差があったかなんて一般の人には解りませんし、審査員を務めるプロフェッショナルの目線からすれば、もっとお金のかかったエンターテイメントを見る機会も多く、目も肥えているでしょうから、やはり大した違いには映らないんじゃないかと推測します。
結局それをどういう風に使うのかが重要なのであって、演出を含めた総合芸術力の勝負だと思いますね。
では大賞を獲った嘉們がどうだったのかというと、今年の演舞は他のチームが得意としてるストロングポイントに対して、全ての要素で競合できるだけの力を持っていたと思います。派手さ、ライブ感、テーマ性、群舞性、全てを飲み込んで客席に届くパワーを感じました。
強みが重なると、それが相互作用して増幅されるんですよね。総合力として、他のチームと比べても段違いの出来だったと思います。大阪万博という時勢のトレンドもあったと思いますが、まぁ文句なしの内容と結果でした。
ここに勝つチームのスタイルが、今はまだ見えてこないですね。このクオリティを維持することができれば、少なくとも来年くらいまでは絶対王者のポジションに座り続けると思います。
と、好き勝手な考察をつらつら書き上げてしまいましたが、あくまで「個人の感想」です!皆さんがそれぞれに感じた想いがあって、それぞれの心の大賞があればいいと思います。なんとなく皆さんが思う今年のどまつり・上位六傑も聞いてみたい所ではありますね~。
さて、最後に今年のどまつり予想企画の総合結果を以下に記載して、結びにしたいと思います。
ストライク、ビンゴ、ヒット、ニアピン、シード、に加えFストライク、Fビンゴ、Fヒット、Fニアピンの獲得本数と総合ポイント、更に参考情報として
・ファイナル的中本数(総合審査+シードの合計)
・総合審査連単率(上位6位まで順位を含めた予想的中率)
・総合審査受賞率(上位6位まで順位不同の予想的中率)
・U-40受賞率(U-40のファイナル予想的中率。順位不同)
・ALL受賞率(総合審査、U-40含めた予想的中率。順位不同)
を記載しておきます。あくまで参考値です。
<審査予想得点 最終結果>
という結果になりました!
1位のM氏はファイナル進出チームの9つ的中させ、U-40も順位ピタリで3つ、ファイナルも唯一大賞を的中させるなど、コンスタントにポイントを稼いで2位以下に大差をつけてのTOPとなりました!おめでとうございました☆
惜しくも2位となった筆者ですが、総合審査の成績は良かったものの、U-40が全くハマらなかったことが響きましたね。3点差で3位となった縦川氏も総合・U-40・ファイナル全てでコンスタントにポイントを稼いだ結果だったと思います。
以下、今回初参加の人も多くいましたが、全体的に的中率は高かったと思います。皆様目が肥えてますね☆マニエル氏に至っては総合審査のみの参加だけでここまでポイントを稼いだのはさすがですね!
という訳でこれにてどまつり回想録は校了となります。
最終回にして中々の長文になってしまい、読むのも大変だったと思います。気になるとこのみ、目を通して頂ければ結構かと思います。
改めて第26回にっぽんど真ん中祭りに関わった全ての皆様に暑く厚く御礼申し上げます。これだけ多く人が熱狂できる時間と機会を創って頂けたことには感謝しかありません。
好きこそ故に賛否両論生まれるとは思いますが、自論・反論・暴論も併せ飲み、多様性を持って色んな人が楽しめるお祭りであればいいと感じます。
「仲良くやりましょう!」って、実は楽しむ為の何よりの秘訣だったりしますよね。長く広く、これからも多くの人と楽しめる時間となることを祈っております。
それでは!
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