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機械系エンジニアが語るマンション投資のあれこれ-Episode0
機械メーカで働く機械系エンジニアがマンション投資と出会い、調査/検討/考察しながらあれこれするノンフィクション物語
『Episode0:プロローグ ~出会い~』
🔹機械系エンジニアがマンション投資と出会った
理系の学校を卒業して新卒で某機械メーカの関係会社へ就職。機械の設計・開発・技術営業など、いわゆる「機械系エンジニア」としてそれなりに活躍中の自他共に認める理系マン。まずは、そんな私が「マンション投資」と出会った時の話をしていきます。
私が「マンション投資」と出会ったのは、会社に入社して数ヶ月が経った頃でした。会社に掛かってきた外線電話に出ると、「マンションによる資産運用にご興味ありませんか?」というなんとも怪しいセリフを耳にしました。これがマンション投資とのファーストタッチ、初めての出会いになります。
「マンション?」「資産運用?」当時全く興味も知識も無かった私は、研修で習った電話対応をフル活用し懇切丁寧にお断りして電話を切りました。その直後、周りでそのやり取りを聞いていた先輩達から「そんなに丁寧に対応しなくてもいいよ。しつこいだけの迷惑電話だから。」と、言われたことを覚えています。その時はそんなこと言われても社外の方に失礼な対応をするわけにもいかないし、どのくらいが丁寧過ぎない適当な対応になるのだろうかと初々しく悩んだものです。
そんな悩みも最初だけで、頻繁に掛かって来る様々な会社からの営業電話を受けている内に、全て丁寧に対応していると仕事が終わらないことを知って段々と適当に対応して電話を切るようになっていきました。中には「本当に会社なのか?」と感じさせる所もあって、良くも悪くも社会勉強になりました。そんな経験をしながらも、新入社員の私には仕事以外のことに掛けられる余裕はなく、仕事に忙殺される日々を過ごしている間にそれは単なる迷惑電話と成り果てていました。後々知りますが、顧客に成り得る会社への電話営業は珍しくなくて数撃てば当たる的にテルアポをしているようです。
それから1年程が過ぎて仕事にもそれなりに慣れた頃、その年の新入社員(初めての後輩)が例の迷惑電話の対応をしている姿に懐かしさを感じながら妙に感慨深く眺めていた時に、ふと思いました、、、
『結局あれって何なのだろうか?』
それまで仕事に夢中で余裕がなく、先輩達からも迷惑電話だからと教えられていたのでそれ以上に考えたことはありませんでした。でも入社してから1年以上ずっと営業電話が続いているし、先輩達の話を聞く限り何年も前から続いている様子。「単なる迷惑電話がそんなに長期間続くものなのか?」、「実は需要があるのか?」、「供給過多でさばくことに苦労しているのか?」、「それとも・・・」、とにかく疑問が湧いてきました。
その日を境にインターネットで検索してみたり書店で関連本を読んでみたり、とにかく色々と調べ始めました。気になると、とことん調べるところは機械系エンジニアの性なのかもしれません。
最初に書店へ行ったときは「マンション投資」関連本の多さに結構な衝撃を受けたことを覚えています。題名は覚えていませんが確か人気ナンバー1のポップが貼ってある本を含めて数冊購入したはずです。社会人になってから読書に嵌まっていたことも功を奏して、楽しく色々な視点で書かれた文書(書籍やネット記事)を読んでいました。
少し話は脱線しますが、ファイナンシャルプランナー(FP)や宅建との出会いもその頃で数年後に資格取得することになります。
色々と調べてみると良い点も悪い点も見えてきました。それは本来当たり前のはずなのですが、先輩達から散々ネガティブな印象を刷り込まれてきて、仕事中にしつこい電話営業を体験していたため「悪い点が9割かな?」と、どこか固定観念を持っていたのだと思います。良い点の多さに驚きと共に興味が加速されていきました。
そのときに感じたことは、インターネットはネガティブな情報が多い傾向でその多くは「悪質な営業電話」、「相場より割高で購入させられた」、「購入後の対応の悪さ」などの被害に関することで、調べる前に私が抱いていたイメージと大差はありませんでした。
今になってみればその殆どは単なる勉強不足か検討不足が原因であると分かるのですが、調べ始めの頃は「やっぱり良くないものだったのか」と、考えもしました。
勝手な想像ですが、日本人は資産(お金)に関して悪い経験(=損した経験)をした場合に身近な人には知られたくないが誰かには訴えたい気持ちがあって、逆に良い経験(得した経験)は秘密にしておきたいという心理が働き、そこにインターネットの匿名性(らしさ)がマッチしていたのではないかと思います。
そういう意味では、書籍は著者や出版社が明記されているので誰がどういう目的で書いているのかがわかり易いですね。こう書くとインターネットの情報は悪くて書籍は良いと聞こえるかもしれませんが、そうではなくてどちらも参考にするべきだと思います。重要なのはどちらにしても鵜呑みにし過ぎないこと、そして自分の腑に落とすことです。
以上が、機械系エンジニアの「マンション投資」との出会いです。
この後、マンション投資の営業担当と出会い、話を聞いて、調査/検討/考察しながら、実際に始めることになります。
途中、営業担当に会って話を聞くことが目的になってしまい、実際に始めた後も含めて、気付けば100人程から話を聞くことに・・・。
中にはユニークな人物もいて、「マンション投資」という1つの共通点を通じた出会い、そして紡がれる機械系エンジニアの物語(体験談)についてあれこれ語っていきたいと思います。
つづきは、Episode1以降でお楽しみください。