「介護認定」って何?
介護認定とは、高齢者や身体の障害を持つ方など、介護が必要な人々に対して、その必要度や状態を評価し、介護サービスの利用を支援する制度です。
介護認定は、地域包括支援センターや市町村の窓口で直接申請します。まず、本人や家族が申請をし、認定調査員が自宅や施設等を訪問し、面談や身体の状態の確認を行います。その結果および「主治医意見書」に基づくコンピューター判定(一次判定)を行います。一次判定データは「介護認定審査会」にかけられ、介護が必要な状態や程度を全国一律の基準により審査されます(二次判定)。
※審査結果が出るまでには最低1か月の時間を要すので注意が必要です。
要介護状態の区分は、要支援(なんとか自力で生活ができる)が2段階、要介護度(自力だけで生活を営むのは困難)は5段階の計7段階があります。要介護の場合、1が軽度で5が重度を示します。判定は、身体機能の低下や日常生活の支援が必要な度合い、認知機能の状態、行動や精神状態などを基に行われます。
介護認定の結果は、「要支援」「要介護」「非該当(自立)」のいずれかとなります。要介護や要支援と認定された場合、介護サービスを受けるための「ケアプラン」が作成されます。この計画に基づいて、介護サービスを利用することができます。具体的なサービスには、訪問介護やデイサービス、入所施設などがあります。(非該当の場合でも、受けられるサービスはあります)
介護認定は、利用者の介護が必要な状態を客観的に評価し、公平に介護サービスを提供するための重要な制度です。介護が必要な方やその家族は、介護認定を受けることで、適切なサービスを受けることができ、生活の質を向上させることができます。