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「認知症」って何?

認知症は、脳の障害によって起こる病気であり、主に高齢者に多く見られます(2004年以前は「痴呆症」と呼ばれていました)。この病気では、脳の機能が徐々に低下し、思考力や判断力、記憶力、言語能力などが影響を受けます。

認知症の主な特徴は次の通りです。

1 記憶障害: 認知症の人は、新しい情報を覚えることが難しくなります。日常生活での出来事や人の名前などを忘れやすくなります(新しい記憶からなくなり、昔の記憶は最後まで残ります)。

2 認識・判断力の低下: 認知症の人は、物事の意味や関連性を正しく認識する能力が低下します。例えば、時間や場所の把握が難しくなったり、物事の順序を正確に判断できなくなったりします。

3 言語障害: 認知症の人は、言葉の理解や表現が困難になります。文章の意味を理解したり、自分の思いを的確に表現することが難しくなります。

4 行動・性格の変化: 認知症の人は、不安や焦燥感、興奮などの感情が増えることがあります。また、物事に対する興味や関心が薄れ、活動的でなくなることもあります(怒りっぽくなります)。

認知症は進行性の病気であり、段階的に症状が悪化していきます。初期の段階では、些細な記憶の問題や集中力の低下などが現れることがあります。中期や重度の段階では、日常生活の自立が困難になり、最終的には日常の基本的な動作やコミュニケーションが困難になることもあります。

認知症は患者だけでなく家族や周囲の人々にも大きな影響を与える病気です。理解と支援の提供が必要であり、認知症の人々が尊厳を保ちながら生活できるようにサポートすることが求められます。



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