思い出の中の春
「姫椿拾いし枝に笑むつぼみ」
ひめつばき ひろいしえだに えむつぼみ
「病む人の浅き眠りや鳥帰る」
やむひとの あさきねむりや とりかえる
「母の忌や墓の土筆を数えけり」
ははのきや はかのつくしを かぞえけり
「吊るし雛魚も蛸も連ねけり」
つるしひな さかなもたこも つらねけり
「カメラ持ちちょっとそこまで春うらら」
カメラもち ちょっとそこまで はるうらら
「鉄塔をいくつまたいで春の虹」
てっとうを いくつまたいで はるのにじ
「できぬことできぬと告げる花馬酔木」
できぬこと できぬとつげる はなあせび
朝から公園の桜を見てきましたが、句ができません。
思いでの中の句を拾って7句だけ投句します。