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佃煮にするほどのゴキブリ

昭和48年に建てた8区画の木造アパートに2区画を使って妻と二人で住んでいます。
こんな小さなアパートが不動産屋に「外国人を住まわせたらいかがですか」と言われて日系ブラジル人を住まわせたのは昭和60年ころからでした。
それからペルー、アルゼンチン、ネパール、印度、など驚くほど国際色豊かなアパート経営でした。
2年の7月15日に入居させたパキスタン人は一番風変りでした。
前の記事「トラブルメーカーが悪人なら」でもそのトラブルぶりを書きました。
私が6月12日にコロナに感染して24日新小山市民病院に入院する前に6月分の家賃を払いに来ました。
7月27日ころ7月分家賃(15日に払うことになっていた)を払いに来ないので催促すると、指を立て「3日」と答えました。「3日後」という意味かと思っていましたが、払いに来ません。催促に部屋へ行って見ると鍵がかかっていて留守のようです。
「8月3日」の意味だったのかと思い、3日に行って見るとやはり留守の様でした。
隣の部屋の住人が「1週間くらい前から居ない」と言います。
もう少し、と待ってみましたが、待ちきれず鍵を開けて見ますと、ガスレンジ上の鍋に肉を煮てそのままになっていたものが強い悪臭を放っていました。
外国人を入居させるようになってキッチンに続く6畳と4.5畳の部屋もフローリングにしていたのでしたが、入口から見渡すと、1区画全体に散らかした布団やジャンパー、マットレスなどの上にもゴキブリがもぞもぞ動いていました。動いていた奴よりも死んで干からびた奴、干からびる前に踏まれて床のしみになっている奴まで、足の踏み場もないほどになっていました。
汚くて手を触れることもできないほど汚れたものが、45ℓのゴミ袋で、20くらいありました。
やりきれなくなって便利屋に頼んで、ごみの処分と、便所の床掃除、シャワー室の床掃除をしてもらいましたが、「ハウスクリーニング料金」として、10万円も払ったのに、何ともまだ汚くて、エアコンクリーニングや、ガスレンジのホース、湯沸かし器の配管の交換など、周りを掃除してからでなければ頼むこともできません。
暑すぎる気候と、自分の体力を考えて、1時間くらいづつ掃除していますが、あまりの汚さにうんざりしています。
でも、「一回掃除すれば少しは綺麗になる、5回6回掃除すれば、後は人頼みにもできる」と思っています。  

この部屋の住人に私が寛容過ぎたと妻に責められます。
妻いわく、
「あなたは自分が嫌いで自分に厳しいのに、他人には優しいのね」
答えていわく、
「あなたにだって優しいつもりなんですが」

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