25パターンの組み合わせから非線形アプローチで0から次のおもちゃのアイデアを得る
今、Stay Homeが世界の合言葉になっている状況ですが、じゃあ具体的に家で時間を忘れて一人で熱中できることってなんなのか、というと、結局は”遊び”なのかと思います。ということで、今回自分で新しい「おもちゃ」を作りたいと思い、非線形アプローチを使用してアイデアを着想した上で機能概要定義をしてみました。
非線形アプローチとは
非線形アプローチというのは、アイデアを着想するための手段の一つで、アイデアとは「既存の要素の新しい組み合わせである」という前提の下、この「組み合わせ」の部分、つまり「結合」をlogicalで行うか、もしくはillogicalで行うかで、それぞれ線形アプローチ、非線形アプローチと呼ぶようです。
アイデアとは、要素(何か)と結合(関連性)
線形アプローチ ・・・合理的に説明可能な形で要素同士を結合する
非線形アプローチ・・・無秩序 (カオス)な形で要素同士を結合する
今回対象にしたい部分
今回1つのテーマは「おもちゃ」なのですが、もう一つ追加して、「わりと最近のITで可能になったもののうち」としたいと思います。理由は、昔から技術的に可能なことのうちで、かつ、僕たちの先人の方が思いついていないような分野を新たに探すより、最近技術的に実現可能になったものから社会が求めているもので、かつ、まだ多くの人が手をつけていないような分野を探す方が、easyだと思うからです。
非線形アプローチで使用する要素一覧
最近耳にするIT単語など(25パターン)。粒度も概念レベルも敢えてバラバラで。
1 ドローン
2 HMD(ヘッドマウントディスプレイ)
3チャットボット
3-1 Eliza型(聞き役として相づちや会話の要約をする)
3-2 選択肢型(決められたシナリオによって選択式で会話をする)
3-3 辞書型(登録された単語とそれに対する応答をする)
3-4 ログ型(会話ログを利用して文脈に近しい応答をする)
4 ウェアラブルデバイス
4-1 腕時計型
4-2 眼鏡型
4-3 指輪型
4-4 靴型
4-5 懐中型
4-6 ペンダント型
4-7 衣服型
4-8 頭部装着型
5 3Dモデル
6 ロボティクス
7 機械学習
8 画像認識
9 ハードウェア
10 ドローン
11 AR
12スマートロック
13 Youtube
これを以下のような形でマトリックスにして、中身を埋めていきます。
僕の場合は、今回、あまり時間を取らず、30分程度で制限時間を設けて埋めやすいところから埋めていきました。
決まったアイデア
このような形で進めていき、最終的に1つに絞ります。今回は以下の要素の組み合わせで一つ作りたいものを決めました。
要素1 ×要素2
おもちゃ(ブロック) × IT(3Dモデリング)
→ブロックでの3Dモデリングで作成した自分の作品を自由に公開できるサイト。ブロック組立ができるように必要な色や個数を自動で計算してくれる。
【この選定の際には、自分の中でアート思考・デザイン思考のいずれをより優先したいのかを考慮しました。
(参考リンク:http://www.saltad.co.jp/artthinking/artdesignthinking/)
アート思考 ・・・自分中心・自分ドリブン
デザイン思考・・・ユーザー中心、顧客ニーズの対応
今回設定したテーマが「おもちゃ」なので、自分がワクワク遊べるようなものがいいという気持ちを優先したのと、社会ニーズにもある程度は則したかったので、結果として比率で言えば、アート思考:デザイン思考=6:4くらいになったかと思います。
バリュープロポジションキャンパス
この時点では柔らかいアイデアなので、バリュープロポジションキャンパスを使用して、アイデアが提供できる価値を整理をしていきます。これが定義する機能概要の元ネタとなります。
情報収集
機能概要定義を行う前に、ネットで情報収集を行い、このアイデアが提供する価値に対して技術的な目処をつけます。
1.イメージの参考になりそうな3Dモデルサービス:
MagicaVoxel
2.ブロックは既製品を使用:
レゴブロックhttps://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%83%AC%E3%82%B4-%E3%81%8A%E3%82%82%E3%81%A1%E3%82%83/s?rh=n%3A2189163051%2Cp_n_feature_two_browse-bin%3A2206080051
ナノブロック
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E2%80%90nanoblock-%E3%83%8A%E3%83%8E%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%82%B8%E2%80%90%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E2%80%90%E9%80%9A%E8%B2%A9/b?ie=UTF8&node=3574705051
機能概要
最終的に、このアイデアの機能概要を以下のようにまとめました。
1.3Dモデル
MagicaVoxelが縦×横×高さを設定可能で参考になると思うが、例えばナノブロックの作品が200pc以内のものが多いので、5×5×5、もしくは6×6×6程度のものが作成できるように必要最低限の機能に絞る。またMagicaVoxelには豊富な色のバリエーションがあるが、既製品のブロックが対応している色に絞る。
2.組み立てに必要なブロック数を表示
使用した色の数をカウントし、組み立てに必要なブロック数を画面表示する。そのままアマゾンなどのリンクに繋がり購入可能にする。ナノブロックは問題ないかもしれないが、レゴブロックは最小のブロックの形があるので、作成可能かのチェックする機能を実装する。
3.投稿機能
設計した作品は完成品としてシェア可能なように実装する。「いいね」に応じてランキング形式画面を作成する。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?