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小規模企業共済を勉強してみた
調べることとまとめることが大好きな変態ナレーター・むとうまきこです。
先日の「iDeCo始めてみた」という記事をTwitterでシェアしたところ、フォロワーさんから以下のようなコメントをいただきまして。
先生!小規模企業共済じゃなくて、IDecoを選択した理由はありますか!?
— MAミキサー&選曲_阿部雄太 (@sound_mal) July 26, 2020
(もしくは両方やってる??🤔)
会社員×フリーランスというパラレルワーカーに限った話として、小規模企業共済については一切触れず、お金残りそうならiDeCoや!という記事を書いてしまいましたが、せっかくなので小規模企業共済についても勉強してみました!!
今回もお役立ちリンクをたくさん貼っていますが、ここから収益をあげる商売は(まだ)やってませんので、心おきなくクリックしてください!笑
1.小規模企業共済とは
iDeCoが「個人型確定拠出年金」という名のとおり、原則60歳を過ぎたら受け取れる「年金」だったのに対し、小規模企業共済は、小規模企業の経営者や役員、個人事業主のための「退職金」制度と言われます。
「退職金」とはいうものの、受け取りは「一括」「分割」「一括と分割の併用」から選択可能で、分割で受け取れば実質的に年金と変わらない受け取り方ができます。
「かつては、定められた期間以上加入して、定年退職の年齢まで掛金を支払い続ければ、納めた掛金の総額の2倍程度の資金が支払われたといわれ、小規模企業共済はもっとも有利な資産運用のひとつのようにいわれていました。しかし、バブルが崩壊して超低金利が続き、現在では、自分が納めた掛金とほぼ同額の資金を受け取るのがやっとという状態です。」
(「受け取り方による節税も可能な「小規模企業共済」とは?」より)
…2倍かぁ。いいなぁ。そんな時代に生まれたかったなぁ。
掛金を全額所得から控除することができるという点で、iDeCo同様に節税メリットがありますが、次のような点がiDeCoとは異なります。
2.iDeCoとの違い
【iDeCo】
加入資格:20歳以上60歳以下なら原則誰でも加入できる
掛金月額:第何号被保険者かなどで異なる
手数料:掛金納付都度103円かかる+加入・還付時にもかかる
途中解約:できない
貸付制度:ない
【小規模企業共済】
加入資格:小規模企業の経営者・役員、個人事業主とその共同経営者
掛金月額:1,000円~70,000円
手数料:かからない
途中解約:できる
貸付制度:ある
ふーん。ちょこちょこ違う。いちばん大きいのは、途中解約ができるかできないかの違いかな?と思います。
iDeCoは年金だから60歳まで引き出せない(途中解約できない)という原則ですが、小規模企業共済は任意のタイミングで(「退職」時だけでなく)解約することが可能です。
小規模企業共済の受け取り方は、次の4種類。
①共済金A:経営者や個人事業者が事業を辞めた場合
②共済金B:65歳以上で、15年以上掛金を払っている場合
③準共済金:個人事業主→法人成りした結果、加入資格がなくなって解約する場合
④解約手当金:任意解約
いちばんオーソドックスな「退職金」見合いとして受け取る場合の①共済金Aでは、3年以上掛金を収め続けていれば、払った掛金を上回る額をもらうことができるとのことで、それもiDeCoとの大きな違い。
iDeCoは「運用」ですので、いくらリスクの低い商品で運用したとしても、10年単位で見ればプラスになる場合が多いと私は思ってますが、3年などという短期では元本を割る可能性が高い。
iDeCoではできない「途中解約」にあたる④でも、20年以上払い込んでいれば、掛金を上回る金額がもらえます。
ちなみに「上回る」とはどれぐらいか?
公式サイトでは予定利率は「1.0%」とされています。
1%って実際どれぐらい増えるのか?
公式サイトではシミュレーションもできます。
本や記事で、「まず小規模企業共済。その上でiDeCoをやりなさい」と書かれているのは、3年という短期で事業を辞めることになっても掛金を上回る共済金を受け取れる安全性、途中解約や貸付が受けられるといった柔軟性を考慮してのようです。
3.会社員は加入できない
すでに「資格」で触れたように、小規模企業共済は小規模企業の経営者・役員、個人事業主のための制度なので、法人又は個人事業主と常時雇用関係にある「給与所得者」は加入できません。
私は会社員として常時雇用されていて、給与を受け取っているため、例え開業して「個人事業主」になっても、小規模企業共済には入れないというわけです。
4.iDeCoと併用可能
加入資格さえ満たしていれば、小規模企業共済とiDeCoは併用が可能です。
それぞれの上限額いっぱいまで掛ければ、個人事業主なら小規模企業共済7万円+iDeCo6万8千円で、月最大13万8千円拠出可能となりますが、そんな掛けられるほど恒常的に儲かる人は…老後の備えとか要らないんじゃ…いいなぁうらやましいなぁ…。
ちなみに、iDeCoの上限額内で加入できる「国民年金基金」というのもあるのですが(もう何が何だか…)、iDeCoは自分自身の判断で運用するのに対し、国民年金基金は国民年金基金連合会にお任せできるという違いが。手堅い運用になるのでハイリターンは見込めず、予定利率は1.5%とのこと。ふむ。
iDeCoで老後に備える場合の年利別シミュレーションが載っているこちらの記事も面白かったです。
5.まとめ
関係ないやーと思ったら何でも華麗にスルーしてしまう私ですが、調べてみると面白いですね!
iDeCoの記事では、手元に残ったお金をただ銀行に預けておくだけよりはお得…と書きましたが、それでも運用成績によるリスクは拭えませんので、絶対にリスクを取りたくない!3年は事業を継続させる!でもその後はちょっと分からん!という個人事業主の方などは小規模企業共済を第一選択とするのが賢いのですかね。
といいつつ、私だったらどうするかなぁ。
何歳で事業をたたむことになってもいいように、廃業直後に必要となる資金分のみを小規模企業共済で貯めることを目標として、半分くらいはiDeCoにも回すかなぁ…。
本編の中でもちょっと書きましたが、10年20年と続けていくことを考えれば、iDeCoは60歳までの年数が長いほど恩恵を受けやすいので、満額でなくても、例えば会社員並みの12,000円なり23,000円で、早めに始めた方がいいのかなぁとか。妄想しました。
あぁ楽しかった!以上です!