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iDeCo始めてみた

 節税大好きナレーターのむとうまきこです。
 税金お勉強企画として様々な本を読みましたが、フリーランスは絶対これやれ!って全部の本に書かれてたのが、「青色申告」そして「iDeCo(個人型確定拠出年金)」

 ふるさと納税の上限ギリギリを攻めたり、積立NISAしたり、セルフメディケーション税制使うため同じような薬ならOTC医薬品買ったり、というちまちました税周りのライフハックはすべてやり尽くしている私ですが、iDeCoだけはまだ着手していませんでした。それは、「年金」という性質上、一度始めると原則60歳まで引き出せなくなってしまうから。

 でも、…今、…もしかして始め時なのでは!と思い、iDeCoにも手を出してみましたよ。

 iDeCoって何?とか、何でお得なの?はグーグル先生に聞いていただくとして、フリーランスおよび会社員×フリーランスのパラレルワーカー向けに、私のiDeCoレポをまとめます。


1.iDeCoとは

 とはいえ粗く解説しますと、国民全員に加入が義務付けられている「国民年金」に加えて、任意に加入できる私的年金のひとつで、自ら設定した掛金を運用し、掛金と運用益の合計を給付として受け取ることができる制度です。


 人によって拠出できる掛金の限度額が違って、

第1号被保険者(自営業等):月68,000円
第2号被保険者(公務員・私立学校教職員):月12,000円
第3号被保険者(専業主婦など):月23,000円

 その他、第2号被保険者の会社員は、会社の企業年金加入有無などでまた金額が変わってきます。


 老後資金2000万問題とか取り沙汰されましたが、もはや公的年金だけで生きていけると思ってる若い世代は少ないはず…。悲しいですけど、会社員であってもフリーランスであっても、自分の老後は自分で守らなくてはならない……。


2.iDeCoのメリット

 将来への備えを厚くするため…というのももちろんですが、フリーランス税本で絶対やれ!と書かれるワケは、掛金が全額所得控除の対象となって節税になるから。

 将来のために貯蓄…とただ銀行に預けておくぐらいなら、同じ金額をiDeCoという形で拠出したほうが所得税・住民税を抑えられる。しかしiDeCoは、どんな金融商品で運用するかを自分で選ぶ資産運用ですので、運用成績によっては元本割れするリスクもあります。

 元本確保型の商品もありますが、超低金利の現在は手数料で赤字になる、ということもあるそうです。


3.私はいくらできるのか?

 専業フリーランスの方は、1でも書いた通り、全員68,000円/月が上限です。5,000円以上1,000円単位で金額を決められるので、必ずしも68,000円満額拠出する必要はありません。

 私は大学職員で、公務員ではありませんが文部科学省共済組合に加入しています。1でいうところの、第2号被保険者(公務員・私立学校教職員)にあたり、12,000円/月が上限です。

 5,000円から始められるとはいうものの、掛金の金額に関わらず、iDeCoを始めると毎月必ずかかる定額の手数料というのもあるため、12,000円ぐらいなら思い切って最初から満額で始めた方がいいのかも?と思っています。


4.どこの金融機関で始めるか?

 積立NISAはすでにやっていて、そちらはSBI証券で運用をしています。
 大手の金融機関は大体「運営管理手数料」は0円としているので、手数料0円は前提として、どこで運用するかは利便性(すでに口座持ってる・ネットでの手続きしやすさ等)で考えればいいみたい。私も何も考えず、iDeCoもSBI証券で始めることにしました。

 申し込みのための資料請求をしようとすると、あなたは第何号被保険者に該当しますか?(共済加入者か、企業年金のある会社か)と、「オリジナルプラン」「セレクトプラン」のどちらがいいですか?という設問が出てきます。
 送られてくる資料(申込書の様式)が変わってくるので、適当に答えるわけにいきません……会社員であれば自分がどれに該当するか事前によく確認されることをお勧めします。
 また、プラン??ってなんのこっちゃと思いましたら、これはSBI証券特有のシステムのようで、経緯としては、

 SBI証券の従来の「iDeCo」口座(=オリジナルプラン)は、投資信託が63本、元本確保型が4本と、他社の追随を許さない豊富な商品ラインナップを誇っている。ところが、2018年5月に施行された「確定拠出年金制度等の一部を改正する法律」によって、「iDeCo」の取扱商品数が元本確保型を含め35本までに規制されることになった。5年間の移行期間があるが、SBI証券は2023年までに、「オリジナルプラン」の運用商品を35本に絞らなければならない。
 現在の「iDeCo」の制度では、ラインナップに運用商品を新しく追加するのは簡単だが、外すのが難しい。いったんラインナップに加えた商品を除外するには、その商品を保有している人の3分の2以上の同意が必要だからだ。
 (中略)このままでは新たに登場した良い投資信託があっても、ラインナップに追加することができない。そこで、投資信託を入れ替えるのではなく、新しい「iDeCo」のコース(=セレクトプラン)を設定するという策に出たわけだ

(「SBI証券のiDeCo口座は、超低コストの投信が揃う「セレクトプラン」がおすすめ!」より)

ということなのだそうです。
 上記のサイトに両プランで選べる投資信託の一覧が載っています。信託報酬も確認できますが、記事にもある通り「セレクトプラン」のほうが信託報酬(運用コスト)の低いラインナップがそろっているということなので、私はセレクトプランを選んでみました。


5.申し込んでみた!

 届いた申込書類は、基本的に自分で書けるものでしたが、第2号被保険者である私は「事業主に加入中の共済を証明してもらう書類」もあったので、共済を担当している部署へ紙を持って行って、「めんどくさいこと言ってごめんなさい……ここらへんを埋めてください……」とお願いしに行きました。

 この時点で掛金額、運用する金融商品とその割合も決める必要があります。金額の変更は、1~12月の間に1回可能、投資配分の変更は1日1回可能とのことですが、長期投資が前提のため、あまりコロコロ変えるものではないようです。


 どんな金融商品を選ぶか…が肝心なところですが、こればかりは無責任なこと言えないのでいろいろ調べてみてください。かく言う私は↓これの力も借りて決めましたよ!AI万歳。笑


 これで今年から、年末に掛金払込証明書が届くようになるので、生命保険料控除などと同様に確定申告すれば、その分所得控除が受けられます!むふ。

 ちなみに生命保険料控除では、妻が契約者となっている生命保険の保険料を夫が払っているなら、夫の所得から控除することが可能ですが、小規模企業共済等掛金控除では、本人の所得からしか控除することができません。赤字・収入減などで、そもそもあまり手元にお金が残らない(課税所得が少ない)場合には、iDeCoの節税メリットは薄くなるのでご注意ください。


 60歳までおろせなくなる恐怖が先に立って(笑)なかなか始められずにいましたが、この12,000円を安定的に拠出できることを目指し、これからもお仕事頑張ります!

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