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#235 相手のタイプに合った言葉を使う

さいこうの物語を紡ぐ。
幸せな”はたらく”を個と組織に。
ナラティブサポートの上村です。


人はそれぞれのプログラムを持っている

1on1やコーチングをする際に
相手に合った言葉を使っていますか?

人はそれまでの経験などから
何に関心を向けるかといったことや
何かを決定する時のパターン等が
プログラムとして出来上がり
無意識的にフィルターとして通して物事を決定しております。

噛み合わない会話

例えば、このようなことはないでしょうか。

上司はこのように言っています。
「この仕事は自分で数値を達成できる達成感もある仕事だ」
「仕事を通じて能力アップが出来るから、是非とも君にしてほしい」

しかし部下はこう返してくる。
「やったこともない分野で、失敗するのが怖い。」
「リスクが非常に高くやりたくない」

全く話が噛み合わない。そんな事はありませんか?

方向性のフィルター

先述のとおり、人には様々なフィルターがあります。

上記の例でいくと
これは方向性のフィルターというもので
2つのタイプがあります。

前者は「目的追求型」
何かゴールがあり、それを求められると力を発揮するタイプ。

後者は「問題回避型」
リスクをしっかりと把握しながら仕事を進めていきたい
(進めていくのが得意)タイプ。

というふうに根本的に仕事に対して見ている世界が違います。

違うタイプの人への伝え方

では、このような人には
どのように伝えたら良いのでしょうか?

例えば、このようなタイプの人は
「リスクを回避する」
「エラーや異質なものを見つける」
といったことが得意です。
品質管理や検査の仕事に向いています。

ですので、例えば
「この仕事は君のようなきっちりと確認しながら
進めていくタイプの人が力を発揮できる仕事なんだ」
といったように伝えたり

または少し荒療治かもしれませんが
「今後もっと難しい仕事が発生して
皆にお願いしないといけないかもしれない。
今のうちのこのタイプの仕事をしていくと
君にとっても将来のリスク回避になるかと思う」

といった「これから起こりうる問題を見せてそれを回避できる」
という事を伝えるという方法もあります。

タイプを把握する方法

そして相手のタイプを探るには
日々の仕事ぶりや発言を観察していると
ある程度分かってくると思いますが

具体的に
「〇〇(仕事)において何を求めている?大切にしている?」
という質問を投げて
その答えが「達成感」「結果」といったような言葉であれば
「目的追求型」の傾向が強いです。
一方で「確実性」「安定」といった言葉が出てくると
「問題回避」の傾向が強いでしょう。

大勢の前で話をする時のポイント

そして大勢の前でお話をする時は
両方の言葉を使うと良いです。

例えば、会議の場で
「この新規事業は新たな市場に進出する事が出来て
更に会社のビジョン達成に近づく事ができると同時に
非常に厳しい市場の中で淘汰されずに生き残るためにも
必要な戦略なのです」

とか

「コーチングを学ぶことは従業員の主体性を引き出し
組織の生産性を大きく上げる事が出来ます。
また従業員とのコミュニケーション強化にも繋がり離
職率の低下にもつながります。」

といったような使い方です。

これでその場にいるどちらのタイプの人にも
伝えたいメッセージを心に残し、行動を促すことが出来ます。

皆さんも何気に使っている自分のタイプの言葉があると思いますが
相手のタイプも意識した言葉遣いをしてみてはいかがでしょうか。

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