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#62 人は持てる限りの資源を使って最善を尽くしている

個人と組織の能力を最大化し、
物語を共に創る伴走者、
ナラティブサポートの上村です。




過去の投稿

月曜日はNLPの18の前提シリーズです。
過去の投稿リンクはこちらから。

#16 NLPとしての役割
#33 相手の世界観を尊重する。戦隊ヒーローになりたい子になんて声をかける?
#41 その行動はあなたにとっても周囲にとっても良いものですか?
#48 相手の抵抗は信頼が不足しているから
#55 相手のその一面は一部であって全てではない

第5の前提

NLPの5つ目の前提です。
こちらの前提には次の言葉が補足されています。
行動は適応するための調整。今、とっている行動はその人にとっての最良の選択である。すべての行動は肯定的意図によって起きている。

誰しも次のようなこと、似たようなことは経験していませんか?

・「あの時ああしていれば」と後悔していること
・自分は全然だめだなと思ったこと
・上司や部下を見て、最善を尽くしていないと感じること

そんな時はまず「よくやった」「よくやっているよ」と自分にも、相手にも心の中で思ってください。

その時行ったことはその当時の最善を尽くしているとNLPでは考えます。
つまり今持っている知識、経験、状態、価値観などに基づいて人は常に最善の選択をします。

その選択は主観的にも、客観的にも、質が低かったり、意味のないようにみえることもあるかもしれません。
しかしその人にとってはその時の最善の方法に思える行動なのです。
つまり、すべての人がその時その時を全力で生きているということと考えます。

第5の前提を持つことの効果

この前提を持っておくと次のような効果を感じるでしょう。
たとえ失敗したと感じている過去の出来事でも、その時の最善を尽くしていたのだと感じることができれば、自己肯定感を下げずに前に進む力を手に入れられます。

子どもが自分の意見を聞いてくれない、部下が思ったように動いてくれない、そんな出来事があっても、子どもも部下も自分たちなりに最善を尽くして生きていると考えることができたなら、一方的に叱りつけたり、勝手に自分でイライラするという行動をとらなくなるのではないでしょうか。
この前提を受け入れることで、自分も相手も尊重することができるようになります。

「よくやった」「よくやっている」

その後に、「さぁ、次はどうする?」と自分に語りかけてください。

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