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#02 私のナラティブについて①

個人と組織の能力を最大化し、物語を共に創る伴走者、ナラティブサポートの上村です。

さて、前回は屋号に関する想いなどをお伝えさせていただきましたが、私自身が何者なのかという事をお話できていませんでしたので今回は改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。


略歴

ホームページにも掲載させていただいておりますが略歴を簡単に紹介させていただきます。
 
1984年 奈良県生まれ
1999年 近畿大学附属高等学校入学
2002年 関西学院大学 経済学部 入学
2006年 地元の熱処理設備メーカーに就職し、経営管理部経理Gに配属
2010年 韓国現地法人へ出向
2011年 本社に帰国し、調達部調達Gに配属
2018年 中小企業診断士 登録
2022年 勤務先を退職し、ナラティブサポートとして開業
 
新卒で奈良県の熱処理設備メーカーに就職し、経理業務を4年間、韓国現地法人に1年間出向後、調達業務で11年間従事し、中小企業の協力会社に対し、品質、納期、価格についての管理と交渉を行う。中小企業の厳しい環境を目の当たりにし、2018年に中小企業診断士の資格を取得し、2022年11月にナラティブサポートとして独立。
 
前職の経験から企業において「人」の重要性を強く感じ、2018年頃よりコーチングや組織開発を学び始める。また大阪と奈良の中小企業診断士協会や奈良県中小企業家同友会、その他コーチングスクールやオンラインゼミの繋がりなど、多くのコミュニティに所属し様々な価値観と生き方に触れる機会を通じて、企業内、学生、家庭に対して「働く・学ぶ・繋がる」ということは「しんどいこと」「ネガティブなこと」ではなく「ワクワクする」事であるという事を感じてもらい、日常生活や仕事生活をワクワクしながら過ごす事ができ物心両面で幸せになってもらうサポートをする。
 
という事を自社HPではお伝えさせていただいております。
今の仕事をするようになった経緯について、200文字でこのように記載しておりますが、ここに至る物語を話始めると長編になるので分けてお話をさせていただきます。
「最も個人的なものは最も普遍的である」という言葉が好きなのですが、つまり「非常に個人的な話」が実は「誰もが持つ原風景的な体験でもある」という考え方です。「誰もが」というと全てにおいてそうではないかもしれませんが「誰かにとって」私の物語が共感されたり、それにより行動の動機付けになる可能性があるので、少し長くなりますが、自己紹介に是非ともお付き合いいただければと思います。

今回は、中小企業診断士という資格を取得するようになった経緯と、「働く・学ぶ・繋がる」ということは「しんどいこと」「ネガティブなこと」ではなく「ワクワクする」事という価値観に至った経緯についてお話したいと思います。

中小企業診断士とは

一般社団法人中小企業診断協会のHPではこのように定義されています。
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。法律上の国家資格として、「中小企業支援法」第11条に基づき、経済産業大臣が登録します。

よく言われるのは経営コンサルタントの唯一の国家資格という事ですが、経営コンサルタントはこのような資格がなくても名乗れますし、資格がなくても優秀な方々はたくさんおられます。あえて言うのであれば国家資格なので顧客に対して「信頼性」を担保できるという強みはあるかと思いますが、あくまでも一資格であり、この資格がそのまま実力を担保するものではありません。

私が資格を取得しようとした経緯

試験合格をして2018年に中小企業診断士として登録しましたが、資格を取ろうと思ったのは2016年でした。当時、新卒から勤めていた製造業の会社で調達部で働いており、中小企業の会社様に対して仕事を発注する立場でした。町工場で3ちゃん(父ちゃん、母ちゃん、婆ちゃん)で経営しているような企業から大手メーカーまで色々とお取引をさせていただいておりました。発注側として時には仕入先様に厳しいお願いもする事も多々あり、非常に腕の良い職人さんでコストも納期も品質も申し分なかったのですが組織として更なる改善を要求しなければなりませんでした。その時職人さんに「上村さんのところの仕事させてもらえるのはありがたいけど、価格も品質も他の企業に比べて頑張っていると思うし、これ以上どうしたらいいんですか」と厳しい言葉を言われた事があります。企業として勿論、更なる改善をしていただかないと淘汰される業界なので競争のために改善していただくのは至極真っ当ではあるのですが、出来る範囲を超えているような要求ではないかと私自身も思っていた中、組織の一員として調整も出来ず仕入先さんに少し無理を言っていた感があったと思います。

そんな自身のコミュニケーションだとか、組織としての課題を感じ、「もっと建設的にお互いが幸せになるような取引ができないか?」と思い、体系的に学ぼうと思いこの資格の勉強を始めました。他にも複数の動機もあったのですがそれは追々お話する機会があればお伝えさせていただきます。

「学ぶ」「繋がる」をワクワクに

さて、私の理念の1つでもある「働く・学ぶ・繋がるをワクワクに」という想いが生まれた経緯について後者2つについてまずご紹介します。
 
中小企業診断士の勉強をするに当たって資格の専門学校に通いました。当時30代半ばでしたが、30代前半から趣味としてスキューバダイビングとカメラをしており、その時に所属したコミュニティで会社とは違う友人が出来ました。それにより会社では出会えないような属性の方や経験、知識を持っている方とたくさん知り合いました。看護師さんや保育士さん、大手企業で設計をされている方や、バリバリの営業マン、そしてダイビングショップの社長さんやカメラ教室の先生等。そういった方と出会ってお話をさせていただくと多くの方が自分の好きな事を仕事にして楽しんでおられて、私自身も楽しくなり、結果、本職の方でもイキイキと仕事が出来ましたし、視点、視野、視座も高まりました。人と「繋がる」事はとても面白くワクワクする事だと感じました。
 
そういった経験もしていた事から、資格の専門学校に行くのも「人と繋がれる」という想いがあったからです。結果として同世代の同じ志を持った仲間と出会う事が出来、昼休みや講義終わりに食事に行ってお互いに試験合格を目指して切磋琢磨しておりました。そしてこの時は高校受験、大学受験よりも勉強したかもしれません。平日は朝に1時間~2時間、昼休みにも30分程、そして帰宅後にも2~3時間勉強をし、週末も半日以上は勉強をしていました。それが苦ではなかったのは①目的がはっきりしていたからという事と②仕事とリンクしている内容だったという事、③そして共に学ぶ仲間がいたという事が大きかったです。ここで「学ぶ」事はワクワクする事という価値観が芽生えました。①③の詳細はまた別の機会にお話したいと思います。
 
今回は②についてお話したいと思いますが、当時は学んでいた内容が仕事の日常業務でも発生している事や、世間のニュースや事例でも見た事があるようなケースや知識だったため、「仕事でこういうケースあるよな。なるほど、こう考えるといいのか!」とか「この考えは仕事に活かせるな!」といった事を思いながら学べていたので吸収力も高かったです。思えば学生時代はこういった問題意識や実生活に繋げて学べていなかったのでモチベーションが低かったのかなと振り返って思います。
 
「学ぶ」をワクワクさせるにはやはり「目的意識」と「成長の実体感」が大事だと思います。そして私はこうした経験から「学ぶ」「繋がる」事は自分の未来を明るくするものだと実感し、多くの方にもその気づきを提供する事によって物心両面の幸せを手に入れていただくサポートをしていこうという思いに至りました。
 
長くなりましたので、次回は「働くをワクワクに」という価値観に至った経緯について私の物語を交えてお伝えさせていただきます。

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