現実ではできないことを全力でやってみよう!!「リアデイルの大地にて」
こんにちは、女性向けなろうコミックのレビューをしている氷雨と申します。
今回、紹介する作品はこちら!「リアデイルの大地にて」です。
なろう系の中でも人気である転生モノに分類される作品になります。
さて、まずはあらすじからまいりましょう。
あらすじ
事故で半身不随となった“各務桂菜”(かがみ けいな)は、ある日停電により死んでしまい、直前まで遊んでいたオンラインゲームの世界へ。
目覚めてみればゲームをしていた時代より更に200年後になっていた!?
とりあえず生きていく為には何を成さねばならないのか。
ゲームだった世界を手探りで進んでいく彼女はどう生きていくのでしょうか。
今回の主人公は女性であり、VRMMOの世界に入ってしまったという展開から始まります。
しかも、本人はやり込んでいてレベルもカンストしているほどのゲーマー。
正直それだけゲームができるのはとても羨ましい……。
まぁ、彼女にはそうなった理由もありますが。
過去があるからこそ前向きになれる
この作品で主人公は、ケーナというエルフの女性になります。
しかし、本来は人間だからこそ、自分がどこにいてどんな姿になっているのかを把握するまでに少し時間がかかります。
確かに、起きた途端いきなりファンタジーの世界に飛ばされているなんて、誰だって混乱しますよ。
それに、自分の姿をしっかりと把握できなのは誰しも不安です。
嬉しくはあるけれど、さすがに混乱しますね。
そして、生前の自分を支えてくれたゲームだと、主人公の叔父さんからもらったAIによって現状を把握。
過去のゲーム内での体験を元に、皆のためにそっと手を差し伸べる姿勢にほっこりします。
生前支えてくれていたAIからさらっと死んだと伝えられたのは、呆気に取られましたが、その後夕方までボーッとしていたケーナにくすっと笑わせてもらいました。
自分が死んだと自覚してから、早くこの世界で生きていくことを決断できるのは、主人公の意思の強さを感じる瞬間ですね。
それに、周りの人の優しさを実感する場も多いので、自然と笑顔が増えていくのも好感が持てます。
スローライフとゲーム要素のバランスの良さ
この作品は特に恋愛要素があるわけではなく、どちらかというとスローライフを楽しむ内容です。
そして、その中でもゲーム要素がとても良いアクセントになっています。
トップゲーマーとして、この世界のベースであるゲームをプレイした経験が、色々な場所で活きているのを実感します。
……同時に、自分の黒歴史とも相対するわけですが、それはまた別のお話。
だってそういう年頃の時って、格好良い言葉とか漢字とか使いたくなりません!?私はあったぞ!
勿論、時間が経ってから振り返ると、とてつもなく恥ずかしいんですけどね。
でも、良い思い出が多いので、残しておきたいと感じます。
また、作中に出てくるゲームとしての要素はとても生々しいと感じる部分が多いです。
作品の中で「スキルマスター」という称号があるのですが、同時に「スキル作成」の能力も持つことに。
この能力は自分が持っているスキルを別の人に対し付与できるというもの。
だからこそ、以前はそのマスターに「クレクレ」と迫ってくるという問題も多かったとのこと。
そのプレッシャーで引退した人もいると書いてあります。
この表現を見て、確かにオンラインゲームあるあるな要素なのだと感じます。
そのために運営も動いたと書いてあり、本当に現代のゲームと近しい部分があるので、とてもリアルに感じます。
本当にオンラインでのゲームは誠実さがとても大事ですね……。
この作品がきっかけでオンラインゲームに興味を持つ読者もいるでしょうし、この表現はとても親切だと感じます。
私も好きなのでよくゲームをしますが、欲しいスキルがあったときはできるだけ自分で手に入れられる手段を調べ、効率を求めることもあります。
だからこそ、こういったゲームをする人の視点は好感が持てます。
そして、この作品はゲーム好きな方や、スローライフものが好きな方にはぜひ手にっていただきたい。
楽しみながら主人公のチート級の実力を体感できると思いますよ。
しかし、VRMMOの世界に没入できるというのは、とても羨ましい。
私もゲーム好きなので、一度はゲームの世界へ入ってみたいと考えたことはあります。
しかし、今の技術ではなかなか。だからこそ、その欲求はコミックで消化しましょう。
VRMMOと聞くと、私の中では有名な小説が頭の中によぎりますね。
しかし、この作品は設定も違いますし、種族と装備や技能を選択して自分の好きにアバターを決められる。
こういうゲーム性は、自由度が高くて楽しそうです。
私もこのリアデイルというゲーム、やってみたい!
ゲームがベースにあるからこそ、ワクワクしながら読んでいました。
とても楽しい時間を過ごせたなと思います。
元々の育ちの良さや優しさが見える行動
主人公のケーナが人間だったときの描写は、あまり多くはありません。
1巻で分かるのは、主人公が交通事故で寝たきりであり、機械がなければ生きていけない体であるという事実。
そして、ケーナがお嬢様であり、両親ととても仲が良かったということ。
しかし、それ以外について触れたりはしません。優先度が低いですからね。
でも、普段の所作や周りのNPCたちへの振る舞いを見ていると、しっかり礼儀作法は叩き込まれている様子。
そのため、自然と好感を抱きますね。
チートものという分類で考えてみるとなおさら。
他の作品では、自分のことしか考えずに行動するキャラクターもいますから。
周囲の人のために行動する姿は応援したくなります。
まだ1巻しか読めてはいませんが、この先自分の子ども(里子システムによるつながり)や仲間たちと出会えるのかどうか。
とても気になる作品です。
いろいろな人とのつながりや自分の知っているゲームとの違いに戸惑いつつ、一歩ずつ前へ進むケーナを応援したくなる作品ですね。
もし、スローライフものが好きな方、ゲームがベースの作品が好きな人。
もしくは、転生ものが好きな人はぜひこの作品を手に取ってみてください。
疲れている夜に、ちょっとした癒しをもらえますよ。
最後に
私も、この作品を読んでとてもほっこりさせてもらいました。
そして、主人公の魔法にも期待が高まる内容だと思います。
それでは、今回はここで失礼いたします。また、次の作品でお会いしましょう!