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乙女ゲームに実況をつけるとこんなにも面白い‼『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』

こんにちは、女性向けなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。


今回紹介する作品はこちら!
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
です。


まずは、あらすじから参りましょう!

あらすじ

「いくら婚約者といえど、人目のあるところで気安く私に触れないでいただけますか?」

『そういいつつも表情はまんざらでもなさそうだ!なのになぜ素直にかわいく嬉しがることができない……!』

『彼女はツンデレですからね。恥ずかしさが閾値を越えるときつい言動をしてしまうのでしょう。ただここでおさえたいポイントは、人目がないところであればかまわないと言ってるも同然ということです』

乙女ゲームのツンデレな悪役令嬢リーゼロッテのツンな言動を懇切丁寧に実況する遠藤くんと解説する小林さん。

そんな2人の声が、突然リーゼロッテの婚約者のジークヴァルトにだけきこえるようになった。

そこからはじまる、あちらとこちらの物語。

まさかの乙女ゲームの実況で進むストーリー

まだ私も1巻を読んだだけですが……いや、これ面白すぎる!
最初は乙女ゲームに実況をつけるってどうかと不安に感じていたのですが、問題なし!

むしろ、実況で悪役令嬢であるリーゼロッテの心情を解説しているから、さらに面白さが際立っています。

真面目に面白い、というか解説の小林さんが面白すぎる。
テンションの高さからのノリですが、小林さんを追うだけで楽しいです。

もともとが乙女ゲームだからこそ、キャラクターも魅力的な人ばかり。
リーゼロッテやお相手役のジークもそう。
しかも、皆の反応がとても良い!

これは、漫画家さんの技量があればこそですが、久しぶりにキュンとさせていただきました!

……あと、笑いすぎておなかが痛い。


そして、実際にゲームをプレイした遠藤くんの感想と反応が素晴らしい!
男性が乙女ゲームをプレイするのは、なかなかハードルが高いと思いますが、一歩踏み込んで頑張る姿は微笑ましい。

あと、ゲームのストーリーが重いのを感じ、沈没する様子も中々。
わかりますよ。乙女ゲームは制作陣のさじ加減で、悪意マックスになりますから。


遠藤くん、いい反応するなぁ。


それと、トラウマを植え付けたりなどなど。
えぇ、私にも経験がありますよ……。

でも、だからこそファンディスクなどで補完されて、ハッピーエンドになるんですよね。
その流れがまた良い!

ゲームの実況と解説をする小林さんと遠藤くんもまた、楽しんでいるのがわかるので、こちらも楽しくなります。

メインのヒーローだけが聞こえる実況

実際プレイしている様子をそのまま物語としても見れますが、1つだけ異変が。

それは、リーゼロッテのお相手であるジークにだけ、2人の声が聞こえるというもの。

そして、その実況のせいでジークはリーゼロッテの気持ちを知ってしまうのでした。

その時の様子や現代語を知らない殿下は、戸惑いながらも神様として2人に挨拶するのでした。

普通、神の声が聞こえたらびっくりしますよね。
誰でも驚きますし、もちろんプレイしている2人もびっくり。

そんなトンデモ展開になったところで、小林さんからの無茶ぶりがさく裂!

「もし本当に聴こえていたら、リーゼロッテにちゅーのひとつでもしてください!」


さすがすぎる、小林さん!
無茶ぶりだけど、これはリーゼロッテの気持ちを調べる良い機会になるでしょう。

そして、実際に彼女を意識しながら触れて、ジークもリーゼロッテが愛おしいと感じるようになります。

……あ、ちゃんとキスはしましたよ。ほっぺたに、ではありますが。
その様子を見ている小林さんは絶叫。

だって、自分の推しが幸せな姿を見ているんだから、発狂せざるをえませんて!

わかる、気持ちはものすごくわかる!!
……あ、でも遠藤くんはバシバシ背中叩かれて、そうだよね痛いよね。

そして、キスをした後のリーゼロッテの反応がまた可愛い!
実際、キスをされた頬を押さえながら顔を真っ赤にして涙目でプルプルしているんですよ。

そんな照れてる女の子……可愛くない訳ないですよね。
その反応に、ジークも真顔になりながら


「なんだこれかわいいなおい。」


思わず真顔の陛下……気持ち、お察しいたします。


ですからね。そりゃ可愛いって。
完全同意だって、悪役令嬢だとしても本っっ当に可愛い。

小林さんと遠藤くんの関係にも注目

一方で、小林さんと遠藤くんの関係もなかなか気になる感じです。
2人は放送部の同級生。
一緒に部活のために放送室にいたのですが、そこで持ってきたのが乙女ゲーム。

「女性向け恋愛シミュレーション『マジカルに恋して』」
通称まじこいになります。

これの良さを知ってもらいたいからこそ、小林さんは遠藤くんにプレイするようにお願いを始めます。

しかし、小林さんの勧め方、よくわかっていますね……。


始めからメインシナリオをプレイするのではなく、ファンディスクから勧める方法。
人によっては邪道だと感じる人もいるでしょう。

しかし、小林さんの言う通りに進めてみると、本編のストーリーの重さやリーゼロッテの愛しさ(ツンデレさ)がよくわかる流れになっています。


遠藤くんも最初は少し引き気味でしたが、小林さんとのつながりができるならと思い切ってプレイ!

からの、撃沈!
部活の練習を口実に逃げようとしますが、そこは一枚上手の小林さん。

なら、実況つけながらプレイすればよいじゃないかと理由付けをします。
実況と解説は放送部の重要な仕事であり、練習は大事だと遠藤くんを説き伏せる手腕は、お見事。


……まぁ、笑顔の圧で押し切った感はありますが。
遠藤くん、惚れた弱みだな……。

その後、ゲームを実況解説しながら進めつつ、リアルの方では遠藤くんと小林さんの関係がゆっくりと進む流れにとても胸キュンさせてもらいました。

何故、遠藤くんが小林さんに惹かれるのか。
理由もしっかりとわかりますので、余計2人が尊く感じるでしょう。

しかし、この1巻の最後、何やら干渉しようとする勢力の影が……。
というところで終了です!

おわりに

不器用な悪役令嬢リーゼロッテを見守りつつ、現実世界での小林さんと遠藤くんの関係がどう転ぶのか。

気になるポイントも多くなってきましたよ。
現在は7巻まで発売中です。

キュンキュンしたい方や、思いきり笑いたい方は、ぜひ手に取ってみてください!

私も、久しぶりに笑いました……あぁ、おなか痛かった。


では、今回はここまで!
また次の作品でお会いしましょう。


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