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平凡だった自分がめちゃくちゃ美人に⁉『美醜逆転世界の超絶不細工に無理矢理嫁に「はいよろこんでぇ!!」』

こんにちは、女性向けなろうコミックをレビューしている氷雨と申します。

今回ご紹介する作品はこちら。
『美醜逆転世界の超絶不細工に無理矢理嫁に「はいよろこんでぇ!!」』となります。

この作品、タイトルがインパクトがありますよね。
私もパッと見た時、とてもびっくりしまして。
正直、平成のラノベかと思いましたよ。

さて、まずはあらすじから参りましょう。

あらすじ

あっさり顔至上主義的な美醜逆転世界に、転生しました。

元の自分によく似たあっさり顔は超絶美女扱いで、しかも癒しの術が使える私は、聖女なんてものになっちゃいまして。

この世界の不細工イコール私にとっての美形なので、よりどりみどり……いや待って。

なんで私基準の美形は全員卑屈なの。

これ、私が選び取ってよしよししてあげなきゃなの?
私、迫られたい派なんだけど……。

とか思ってましたら、腕っぷしだけで国の英雄まで成り上がった、この世界的には超絶不細工。
私的には最高にかっこいいあのお方が、地位と権力と実績と実力と王命を盾に、私を無理矢理花嫁にしたいと⁉

「はいよろこんでぇ‼」

そう叫んでしまったところから始まる、猫かぶり聖女と嫌がられてもなんでもと狙ってた獲物が前のめりで罠にかかりに来て戸惑う英雄のお話。


えっと……あらすじを読んだだけでもわかりますね。
主人公のキャラが、とても濃ゆい!

また、この作品はコミックの最後の方に少し色っぽい描写がありますので、苦手な方はご注意くださいませ。

主人公の転生先は自分の世界とは美醜が逆転していた⁉

さて、まずこの作品のジャンルですが、転生ものとなります。
主人公の「ノア」は令和の日本から来たと冒頭に説明してくれますが、まず「令和から」と聞いて、時代だなぁと感じてしまいました。

いや、私もおばさんになったのだなぁ……。

しかし、時代関係なくこのノアという女の子はとてもしっかり者。
スタートは貧しい農村からですが、子どもながらに現在の日本とは違う価値観に気づきます。

それは、あっさりとした「塩顔」や「平たい顔」の男性が美形と言われているということ。

そして、逆に醜いと定められているのが、「彫りが深く体格ががっしりしている人」です。

……私から見ても、確かに彫りの深い男性はイケメンと思うのですが、世界の設定によっては全然違うんですねぇ。

個人的な好みとしましては……できれば存在感のある顔立ちの方が、目を惹くような気もするのですが。

ともかく、ノアはこの世界の中で最上級の美形と言われるようになります。
また、ノアには隠された素質があったことが判明。
それが、癒しの魔術の才能です。

この世界では魔法を使えるのは貴族だけと決まっているらしく、その能力がノアには使えると。
しかも、治癒魔法の使い手は非常に希少なんだとか……流石転生者。
色々持ってますねぇ。

また、ルックスがこの世界では役立つため、彼女も家を出て聖女として各地を回り始めます。
治癒魔法が使えるのなら、皆の役に立ちたいという気持ちや姿勢は美徳でしょう。

しかも、その巡礼の中で自分の結婚相手も探そうというのだから、行動力と前向きさは群を抜いているような感じがします。

基本的になろう系主人公は周りに色々してもらうことが多いのですが、ノアは自分から行動しようとする人物です。

だからこそ好感が持てるし、もっと幸せになってほしくなるんですよね。

しっかりと自分から動けるノアと卑屈になるヒーロー

さて、各地を聖女として巡礼する中で、ノアは自分の「運命の相手」と感じる人物との出会いを果たします。

それが、人喰い魔竜を討伐するために集められた冒険者のリーダー、「ガラファント」です。

この男性、私から見ても確かにイケメンですね!
すらりと通った鼻筋に、がっしりとした体格、そして面倒見の良い性格。

……うん、合格!
私の中でもストライクゾーンにすっぽり収まったキャラクター!
しかし、この世界では醜いとな……嘘やん。

そして、2人は周りの仲間たちと協力しながらも魔竜を討伐。
帰り道では転びそうになったところを助けてもらうなどのハプニングも。
しかし、どこか卑屈になるガラファント……んん、勿体ねぇ。

でも、世界の定義としてそうなら、自信が持てなくても仕方ないのかも。
主人公もそれが分かっているからこそ、一気に告白するのではなく、慎重に距離を詰めようとするのでした。

女性特有の強かさが、またリアルですね。
でもそこまでしつこくないので、あっさりと読めてしまいました。

しかも魔竜討伐の望みとして、ノアを嫁に取るといった際の反応でまさかのタイトル回収という。

嫁に欲しいからの、「はいよろこんでぇぇ!」ですからね。
うん、自分に素直なのはとても良いことです。

でも、場の空気を読むのは忘れないように!
まぁ、すぐに自分でフォローを入れていたので場は丸く収まりましたが。

そのまま婚約を交わして、キスまでするという。
何というアクティブさ……いや、でも自分が好きな相手になら積極的になれるのかもしれないですけれども。

なんと豪胆な……。

猫かぶりをしている姿もありのままも両方愛してくれるガラファント

婚約を終えてから、2人で部屋にいる時にガラファントは今までずっと疑問に感じていたことをノアに問い掛けます。

それが、「俺が怖くないのか?」というセリフ。
確かに、この世界では貴族の女性から見ると、どうしてもガラファントが怖く映るようですね。

確かに、この世界だと美しいとされている男性は細身であっさりとした顔立ちですから、真逆だと怖く映るのは分からないでもないです。

しかし、ノア的にはどストライク。
だからこそ、怖くないことを触れながら伝える場面はある意味胸キュンポイントかと。

まぁ、それでも心から好きだといった矢先に「嘘だろ」と即答するのはどうかと思うぞ、ガラファント

せっかくの良い雰囲気だったのに、いきなり卑屈になるのは良くないぞ!
ノアの気持ちを受け止めてやれ!?とか言いたくなってしまいますね。

結果、しっかりと誤解も解けて、ノアはこの世界の設定に感謝をするのですが。

確かに、私たちが考える普通の世では、ガラファントは引く手あまたでしょうから。
なかなか独り占めは難しそうですもんね。私でもそう思います。


話の中で聖女として振る舞うおしとやかな姿と、ありのままのノアの様子に始めは戸惑うガラファント。
ですが、きちんと両方とも好きだと言ってくれるのは、ドキドキしました。

やはり、男性から甘やかしたいと言われるのはキュンキュンするものです。

この後の展開で色っぽい描写がありますので、苦手な方はお気を付けください。
大丈夫だという方はそのまま進んでいただければと。

おわりに

この作品、自分から行動できる活発な主人公が好きという方におすすめです。

ノアの自立している行動や姿は、とても好感が持てますし、周りのサポートも適切な匙加減なので見ていて安心できます。

また、2巻で完結している作品ですので、手に取りやすいと思いますよ。


さて、今回はここまで。
また、次の作品でお会いしましょう。


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