異世界で糖尿病の治療!?糖尿病の不安と闘う主人公!あとハゲとゴブリン
今回紹介させていただくのは雲と空さんの作品
『異世界で治療して強くなる神とゴブリンと病院の卵』です
あらすじ
母に憧れて看護師になった主人公の小林直樹は入職した病院の院長の命令で配属された透析室での仕事に飽き飽きしていた。臨床工学士の資格習得を理由に職場から離れたが、戻った職場でパワハラに苦しむ。看護師の職場を辞めて臨床工学士として働くもその忙しさから自らが担当していた透析を受けなければならない糖尿病に罹患してしまう。そんな時、気がつくと草原の上にベットがある、不思議な空間に迷いこんで…
ギルマスレポート
物語について
この小説はいったいどんな話なんだ?
糖尿病が治った主人公が健康に感謝して異世界で無双するのか?
タイトルとあらすじを読んだあなたはそう思ったのではないでしょうか?
しかし、これはそんな普通の物語ではありません。
冒険者(読者)諸君には期待してもらいたい。私が紹介する小説はそんな平凡な冒険ではありません。
結論から言うと、異世界に転移した時点では主人公の糖尿病は治らないし、強くもなりません、むしろ神にも見捨てられる、そんな弱者です。
モンスターにも勝てないし、透析なしでは自分で生きていくことすら難しい…
神のお情けで一緒に来たハゲのおっさんと、ゴブリンの変異体だけが頼り、希望もない転移が今回の見どころです。
あれ?じゃあ、主人公死ぬくない?糖尿病とか致命過ぎwwと再び皆さん冒険者は思っているのではないですか?
大丈夫です、今回の物語は
『病院を育てます』
は?いやなんやねん、意味わからんと思っている冒険者の方がいらっしゃると思います。大丈夫です、文字の通りです。
主人公はモンスターを倒して病院を育てます。
育てて自分で糖尿病の完治を目指します
この物語では病院を育てます。
ギルマスレポート2
世界観について
さて、物語について話したところで(えっ、と思ってらっしゃる方は今すぐ読みにいくべし)次は世界観についてのレポートをまとめたいかと思います
正直、僕は
感動しました
大体のなろう小説では神様は好意的で、主人公に手厚い加護を授けたり神々しく扱われてまるで物凄く異次元的な存在のように描かれていますが、この作品ではその逆、本当に権力を持った人間のような人間らしさが前面に押し出された作品でした。人間らしいからこその葛藤や、意地汚さなんかが神自体にも好感を持って読むことのできる作品だと思います。
また、神様が学校に通い、父親の権力の違いによって研修期間の長さに差が出たりなど「世知辛い」神様の世界も体験できます笑
ギルマスレポート3
キャラクターの魅力
まぁ、間違いなくハマると思います笑
神様っぽい姿とは?を追い求めた結果、ハゲと髭である!というなんの根拠もない信念から自らハゲになり、髭が生える薬を服用する神の使い。一方で主人公を深く思いやる試合の持ち主というダレンなど、この作品のキャラクターはどの人物も人間ぽく生き生きと描かれていて実際にいるのではないかと思うような、素晴らしい書き方がなされています。
これ以上は私の文才が持たないので表現はできませんが、まず間違いなく一読を進めます。
最後に
作者自身の体験をもとに描かれたこの小説は多くの知識、苦しみ、実際の現場のことなどを学べ、読み進めていくにつれて引き込まれることは間違いのない作品です。
世の中に冒険(作品)を輩出するにはみなさんの協力が必要です。
興味を持った方だけで構いません、是非一読をよろしくお願いします。
世の中にたくさんの素晴らしい冒険が広まることを願って!
今回紹介した作品
著者:空と雲