見出し画像

「NO MUSIC,NO LIFE」

こんにちはnaroです。学校の作文発表会の発表者に選ばれ、全生徒の前で読んできました。その作文を載せたいと思います。

「NO MUSIC、NO LIFE」


 あなたは自分の事をどのくらい理解していますか。20%、50%、それとも100%。人それぞれ答えは違うと思う。自分がどんな人間か知っている人の言葉は、一言ずつに重みがあり、しっかりと根が張っている。私はそんな人になりたい。


17歳という若さでグラミー賞を5つも手にしたビリーアイリッシュは、こう言っていた。
「私は常に、インタビューを受けているように、自分を理解しながら人と話す。」と。私はこの言葉にとても心を打たれた。
 それからというもの、1日に何度もこの言葉を思い出し、その都度自分について考えた。しかし、それを毎日繰り返しても、自分を理解できる範囲はごく一部だけだった。
 そんな時、自分がどんな人間か教えてくれた存在があった。それが「音楽」だ。


音楽は自分のしらない自分を知るきっかけをくれる。例えばあなたが初めての曲を聞いた時、その歌詞やメロディーに強く共感する事もあれば、拒否反応を示す場合もあると思う。
 それはつまり、未知のものに対する自分の反応を知る事が出来るという事だ。どんな物に自分は感動し、惹かれるのか、それを音楽が教えてくれる。


 また、音楽は自己表現のツールでもある。作曲する事、歌う事、演奏する事、もちろん聞く事も。自分を表現するには、自分をよく知らなければならない。では、自分をよく理解した「良い音楽」とはなんだろう。


 私には尊敬するアーティストがいる。彼は歌詞の中でこれでもかという程自らをさらけ出している。過去の恋愛やうつ病を患っていたことなど、アイドルらしからぬ内容も多い。だが、誰にも体験したことがないような個人的な境遇を歌っているにも関わらず、ミュージックビデオの再生回数が1億回に達する人気だ。

 彼の曲を聞いた人は、少なからず、その歌詞に自分を重ねてみるはずだ。もし自分が彼と同じ体験をしたら何を感じるのか、と。そして何かしらの答えに辿り着く。きっとその答えは、彼が曲の中で辿り着いた答えに似ていると思う。


 わかりやすく言うと、彼の歌が「彼自身の個人的な内容を通して、誰もが感じる普遍的なメッセージを表現している」ということだ。これが彼の人気の理由の1つだと私は考える。


 何故この話をしたのか。それは、彼の作品が私の思う「良い音楽」を体現しているからだ。彼は、本当の意味で自分自身を理解していないと書けない歌詞を書く。それに反応した人が、自分のことを深く掘り下げようとする。聞いた人に自分を理解したいという気持ちを起こさせる。それが私の考える「良い音楽」だ。



 音楽、それは生活する上では必要ないものかもしれない。しかし、成長したり、気分を変えたり、自分を理解するにはとても重要な要素だと思う。また、コロナ渦中の今だからこそ、自分や他者、社会を理解するためにも音楽を聴く必要性は高まっていると思う。


わたしはこれからも、音楽を聞き、作り、演奏しながら自分を理解していきたい。そして、音楽と共に生きていきたい。
「NO MUSIC、NO LIFE」

いいなと思ったら応援しよう!