こたつライターはなぜ取材記事を書かないのか?【vol.16】

“こたつライター”と呼ばれる種類のライターがいます。いわゆるネットから情報をかき集めて1本の記事に仕上げるライターのことを言います。外に出かけて誰かに取材しなくても、こたつでゴロゴロしながら原稿が書けるため、このような名前がつけられました。

私もたまにやむを得ずこたつライターをやることはありますが、できればやりたくない仕事です。原稿料は安いし、時間はかかるし、楽しくないし、消耗戦でしかないからです。あえてメリットがあるとすれば、1本の原稿を書くために膨大な情報を読み漁るので、書いた記事の分野に多少は詳しくなるということくらいでしょうか。

こたつライターの仕事はクラウドソーシングに象徴されるように、安い原稿料で記事を大量生産するのがメインになります。経験を問われることもほとんどありません。好きな時間に好きなだけやれるので誰でも気軽に参入できます。だからこそ、副業や専業主婦や病気などの理由で外に働きに出かけられない人の仕事として重宝されます。

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