油井亀美也宇宙飛行士 講演会〜庄内から宇宙へ


Kamo, station. Loud and clear.

ピーーーー音

Station, Kamo. Go ahead.
Thank you Kamo.

このやり取りの後、自分のパソコンに、油井亀美也(ゆい きみや)宇宙飛行士が笑顔で現れ、震えた。

パブリックビューイング会場の旧・加茂小学校体育館(山形県鶴岡市)から一斉に拍手がわきあがる。


2020年11月8日、鶴岡スペースステーションが主催する宇宙飛行士・油井亀美也さんのオンライン講演が行われた。

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主催するの佐藤涼子さんは、2016年、都内から山形県鶴岡市にパートナーと移住。2013年〜2016年、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の実験運用管制だった。


私が主宰する「ナリワイ起業講座」に参加してくれた涼子さん。
「何がやりたいの?」と尋ねると、

「火星で農業をやりたい。」

「はぁ?」と3回聞き返した。
「また変な人が来たな〜」と、うれしかった。

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さて、油井さんのお話に戻ろう。

なぜ宇宙飛行士になれたのか

1.夢があった
☆やりたいことを目標にする!
 ここ大事! 多くの人は、自分の能力で目標を決めてしまいがちだが、
 能力ではなく「やりたいこと」を目標にすること。

☆好き=継続できる=才能
 
好きは、続けられるから、才能になる。

2.目標にむけてひたすら頑張る
 苦しくても辛くても、成果がでなくても、今、目の前にあるやるべきこと
 を一生懸命にやる。そこから次に繋がる(自衛隊の先輩の言葉)

悩んでいても、目の前のことを一生懸命にやりなさい


3.夢を語り共有する
宇宙から見たナイル川とピラミッドの写真を見せてくれながら、
ピラミッドを作った人たちは、まさか後の人類が、宇宙からピラミッドを見るとは思っていなかった。でも、人類はそれをなし得た。
なぜできたか?

1)夢を描き、信じることができた
2)夢を共有し、協力して、みんなでがんばった
3)世代を越えて、夢を引き継いだ

目下、油井さんの夢は、「アルテミス計画」で月に行くこと。
「自分は50才。私が成しとげられなくても、会場にいる皆さんが引き継いでくれたらうれしい。お父さんお母さんも。」

私たちも、夢のバトンをつなぐことができる。

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(プチ科学館の展示)


宇宙から地球を見て

☆言葉に出来ないくらいきれいだった。
 
本当に言葉で表現できない。もっと国語を勉強しておけばよかった。
 僕の国語の成績は、10段階評価の3だったんだよ。

☆宇宙に行って怖くなった
 ・宇宙は大きい。そして、地球は小さい。
 ・空気の層が薄い。

☆なぜ地球で争いが起きるんだろう?
「宇宙から見ると国境は見えない」と宇宙飛行士は言うが、国境が見える場所もある。今、紛争が起きている場所では国境が見える。
確かに、夜の暗闇に、くっきりと明るい線が見えた。

宇宙ステーションでは、どの国の人とも仲良くやっている。
それは、互いを尊重し、敬い、協力しているから。

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本物のすごさ!

今回は、じわ〜っとくる感動ではなく、反射反応のような感動だった。
話を聞きながら、いつの間にか涙がこぼれていた。

油井宇宙飛行士のあたたかく、やさしく、一人ひとりを尊重する態度が、画面越しに伝わってきた。
ZOOMの接続がうまくいかなくて、油井さんがちょっと慌てている様子が見れたのも良かった。自分と同じ普通の人間だけど、この人は、本当に努力したんだ。


11月1日からはじまった「庄内から宇宙へ」。廃校になった加茂小学校に子どもたちの声が響いた。こんなすごいイベントを夫婦二人で成し遂げた佐藤涼子さん、高彦さんに、心から感謝です。


そして、2人を支えた加茂地域のみなさん、ナリワイALLIANCEのみんなのチーム力に感動しました。
このイベント運営のチームビルディングについては、またの機会に書きます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


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