エロゲーマーの映画メモ
エロゲの魅力は
「18禁ならではのシナリオ」「大ボリュームの物語」「絵と文と音の融合」などが挙げられやすいなか、「現実でも創作でも顔の違いが覚えにくいため、登場人物が増えると楽しみづらくなる」という理由で髪色で区別しやすいエロゲや準ずるものを続けているのが私です。
『仮面ライダー剣』『七人の侍(モノクロ映画)』などで「人物の見分けがつきにくい」といったレビューがちらほらあるが、その範囲が広がったものと思ってもらえれば。
分かりやすさ重視で似たタイトルを並べているところもあるが、概ね上から順におすすめ。ネタバレ注意。
ミスト(SWAN SONG)
閉鎖空間での集団パニック。直接的な関係はないが、疑心暗鬼になり宗教に惹かれる大衆などの類似点あり。
ラストの絶妙な間は、常に時間の流れる実写映像ならでは。ありふれた主張をこういう表現で伝えてくるのかと久々にプロットで感銘を受けた。
ショーシャンクの空に(ヘンタイ・プリズン)
言わずもがな。監獄が舞台の創作は有名どころだと『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』くらいしか知らなかったので、監獄特有のしきたりや空気も含めて新鮮味があった。
感想が概ね一致する『ミスト』と違い、こちらは個々での感じ取り方に幅があると思うが、「芸は身を助ける」(アンディに学問があったため、周りの信頼を得るのに大いに役立った)点が印象に残った。
ジュマンジ(もののあはれは彩の頃。)
ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
ジュマンジ/ネクスト・レベル
洋風『もののあはれは彩の頃。』と聞いて観た。順番的に和風『ジュマンジ』が『もののあはれは彩の頃。』だが。共通点は双六デスゲーム。
次から次へと起こるピンチを乗り越え、ゲームを通じて2組の男女が友情を育む。寂しい別れからの再開はシンプルながら後味の良い落としどころ。
原作絵本の日本語翻訳版も読んだ。こちらは大筋は同じものの、ゲームに参加するのが子供2人で映画と比べて小粒。映画を先に観るのを推奨。
『ウェルカム・トゥ・ジャングル』と『ネクスト・レベル』は続編。吹き替えで観た。
ボードゲームからテレビゲームに移り、コメディ寄りの内容になったため、良くも悪くも別物。『もののあはれは彩の頃。』感はほぼなくなった。
CUBE(euphoria)
デスゲームを広めた功績を持つ。現代デスゲームの多くと違い、主催者不明で無機質な部屋とトラップが、終わりの見えない恐怖感を強めている。
Saw
『CUBE』と異なり、仕掛人が存在。現代デスゲームにかなり近くなっている。こちらも舞台は小さいが、恐怖を煽るグロ表現は十分。
シャッターアイランド()
精神病棟が舞台。あえて()欄を空けているが、舞台を見た時点で何のエロゲかわかるだろう。最大のオチが一緒なので、犯人探しの醍醐味は薄れた。
時をかける少女1983年版(アメイジング・グレイス)
ジャンル普及に貢献したタイプ故に、今では既視感のあるシーン多数。ラストシーンのエモさも、今となってはよくあるオチかなぁ。
ストーリー重視の作風だけにしょぼいCGも目につく。
悪女かまきり
ゲーム化した映画は『グーニーズ』『タスマニア物語』『マルサの女』など多数あるが、これはエロゲ化された数少ない映画。
FM-7ソフトのためゲーム版はプレイ困難だが、映画はU-NEXTなどのサブスクで観れるので手軽。保険金殺人と聞いて思い浮かぶ内容から逸脱せず、堅実にまとめられた印象。
LOOPER/ルーパー(ルーパーズ)
タイトルが似てたのでこじつけ。この手のタイムリープのラストはまぁこうなるよね。名前を腕に彫るくだりのやり取りが印象に残っている。