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【片想い】脱力アート系オトナ男子なO先輩 #1

森田と別れ、わたしはO先輩と付き合いたくて仕方がなかった。

O先輩はGUC●HのLUS●という香水をつけていて、O先輩が住んでいるオレンジハウスの中も同じ匂いがした。

わたしは香水をつけるタイプではないので、香水をつけている男子を魅力的に思ったことはなかった。(先がとんがった靴を履いてる属性と同じにしていた)

しかしO先輩の香りはとてもセクシーで、不思議と安らげた。

わたしの下宿先と、O先輩の下宿先(オレンジハウス)との距離は自転車で5分程度。

先輩から「泊まりに来たら?」と誘いがきたらホイホイ行っていた。

しかし、先輩はわたしを一度も抱かなかった。

ベッドサイドで先輩の眉毛を抜いたり、キスをしたりはするのだが、全くその先のをする雰囲気にはならないのだ。(友達からは謎すぎると言われた)

Bもしていない。(Bってなんだ笑)

いつもA止まりだった。(Aはキスです)

でも先輩のことが好きだったから、呼ばれたら行った。

O先輩家でサークル飲み会があった日も、

「ゆびちゃんは片付け手伝ってくれるんやねー?」
と言ってわたしだけ帰らせまいとする。

みんなが帰った後は、先輩の眉毛を抜いたりキスしたりした。

が、やっぱりそれ以上は進まなかった。

「いまうちらって、どんな関係なのー?」

ときいても、のらりくらりと交わされ、(交わし方が天才)

「先輩のこと好き!!付き合いたい!付き合って!!」

と言っても、

「付き合うって何。今のままでも楽しいじゃん♫俺はゆびちゃんのこと好きだよ。それじゃダメなの?」チュッ

と、交わされるのだ。

先輩は男版魔性だった。

この状況をまとめると、

・別にセックスしたいわけではない
・家には頻繁に呼ぶ=会いたい
・好きなのは好き(ペット的な好き?)
・スキンシップもしたい(ただしキスのみ)
・でも付き合わない

「ナニコレ?どうゆうこと?」と混乱したが、惚れた弱みで追求もできず……。
追求しすぎて、嫌われたくないし。

と、逆★生殺し状態な日々が続いた。

そんなある日。

サークルのメンバーで富士急ハイランドに行こう!ということになった。

絶対にO先輩と同じ班になりたかったのに、よりにもよって班決めの日に実家に帰らなければならなかった。

班決めはまず、公平にくじ引きで決め、あとは3年の先輩の独断と偏見でメンバーをトレードしたりする、みたいなめちゃくちゃなルールだった。
(最初くじ引きする意味なwww)

途中まで見守っていたが、わたしと先輩は班が違うっぽかった。

オワタ……orz
がっくりしながら部室を後にした。

-富士急ハイランド当日の朝- 

班が発表された。

ななな、なんと、、、

まさかのO先輩と同じ班だった\(^o^)/

他の子にどういう経緯でこうなったかをコッソリきくと、O先輩の班のメンバーが微妙だったらしく、(ひどい)
O先輩が自ら「びみょーだから俺こっちいくわー」と、うちの班にきた模様。

自由すぎるwと思ったが、めっちゃ嬉しかった。

富士急では色々なアトラクションに乗った。
サークルのメンバーと富士急とか、リア充の極みか!とつっこみたくなる。

そして最後は、富士急ハイランドでおなじみの、超怖いお化け屋敷「戦慄迷路」に班別で入ることになった。

わたしはお化け屋敷が苦手だ。
小さい頃から、家族で遊園地へ行くと必ず逃げて一人でお化け屋敷の待っているくらい苦手だった。
むしろ初お化け屋敷だった。(初からラスボスw)

戦慄迷宮は「廃墟の病院」がテーマとなっていて、入ったらまずテレビがある部屋に入り、座って、その病院がいかにいわく付きかという恐怖のビデオを見させられた。

ビデオの最後に、天上から大量のお化けが垂れ下がってきて、
「ぎぃやぁぁああああああ」ってなったw

O先輩はそんなビビりまくるわたしをみて、めちゃくちゃ笑っていた。

不幸中の幸いとはこのことなのだろうか。

途中、O先輩が手を繋いできたのだ。
(しかも恋人繋ぎ!!!!!!!!!!!!)←これ重要⚠️

#2へつづく


#恋愛 #恋バナ #日記 #エッセイ #コラム #大学生 #片想い #富士急ハイランド  




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