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1回唇が離れたあとは、歯止めが効かなくなってしまった。
その日の楽器屋さんはなんかいつもと違う空気が流れていた。 いつものように閉店になり、あずまさんは店を閉めた。 「裏の湖、探検しません?」
PJと会って、ノビオと別れた後、報告をしに楽器屋に行った。
その時のルーティン。 仕事が終わり、楽器屋さんへいく。 わたしはその時仕事が20:00に終わることも多かったので、楽器屋で話し込んでて、気付くと22:00を回ることもあった。
ギターを取りに行った日。 あずまさんは最終メンテナンスをしてくれて、その間色んな話をした。
この頃、わたしは趣味で東京事変のコピーバンドのボーカルをしていて、エレキギターを買うことにした。 ギター担当のKくんの行きつけ楽器屋さんで、Kくんがその楽器屋さんの店員のひがしさんと仲良しだった。
わたしは何を望んでPJと会ったのか。 久しぶりに会って、再燃するかも、と少し淡い期待を抱いていたのかもしれない。
学生のノビオはお金なかったので、割り勘か、わたしの方が多く払うこともあった。まあそれは学生だし仕方ないと思っていた。
社会人になったノビオとはプチ遠距離恋愛だった。 自宅から車と電車を乗り継いでドアトゥードアで2時間くらいのところに一人暮らしをしている。