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飲食で応援される店と見放される店の違い
集客に力を入れる店は見放され、顧客定着に力を入れてきた店は応援される、これが今回のコロナで売上が激減、微減の店舗の違いである。
中小企業経営者(自営業)はどこをみて仕事をしているのか?
①新しいお客様を集めること
②来店したお客様にファンになってもらうこと
■注意書き■
もちろん会社規模や起業した日、店舗数によっても変わることもあるため、今回は3店舗以下(ドミナント中心)を想定して書きます。小規模経営はチェーンと違い、経営者の思想や価値観や習慣がモロに売上や利益、評判に直結するため、店舗=経営者という視点で書きます。
今回のコロナで自分の店の実力がよくわかったと思う。お客様に愛されているのか、愛されていないのか、支持を受けているのか、必要とされていないのか。
今回のコロナで売上が激減している店は、遅かれ早かれ同じ状況になる運命だったと私は多業種の売上アップを経験してきて実感していることです。
コロナでお客様がこなくなり、多くの店が「テイクアウト」を始めた。このテイクアウトでお客様が買ってくれるかどうかはこれまでに築いてきた信頼関係に他ならない。
例えばインスタでファンがいっぱいいれば告知をすればお客様はきてくれるだろう。
近隣の友人が「あそこテイクアウト始めたからせっかくだから買いに行こうよ」とお昼ご飯や夜ご飯を食べるにしてもせっかく食べるなら愛着のある店の料理を食べたい。
そうお客様に思わせ、行動させるだけのエネルギーはこれまで店から受け取ってきた感謝の印である。
行動力=感謝・愛 である。
逆にこのタイミングでお客様が全く集まらない、テイクアウトをするにもお客様が来る見込みが全くない。SNSも力を入れてこなかったからどうテイクアウトを始めたのかを告知すればいいのかわからない。お金もないからチラシも打てない・・・
わかりますか?隣の繁盛店は繁盛しない店の店主が休んでいる時に、せっせとインスタ運用法を学び、写真の撮り方、文章の書き方、ハッシュタグの研究など日々研鑽に務めてきたわけだ。
今日の売上で今日のご飯が食べられればよい、というその場しのぎの発想で経営をしていない、ということ。
そりゃ未来を見据えて努力をする方が大変だ。圧倒的に大変だ。
でもこういう有事の時に蓄えてきたものが違う。
それはお金だけじゃない。日々の研鑽から生まれた資産だ。そう、それが固定客、ファンだ。
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小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社を経営している成田直人です。元ABCマートアルバイト個人売上日本一/PCデポ個人売上7か月で1億円/東久邇宮文化褒章受章/ビジネス書作家/研修講師/コンサルタント