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この道より我を生かす道なし この道を歩く

「この道より我を生かす道なし この道を歩く」(武者小路実篤)

この言葉がずっとついて回っている。なんて決意を感じる言葉なんだろう。ふつうのひとというか私自身は、この道もあるかもなああの道もあるかもなあって寄り道したいしよそ見していろんな可能性を残して安心したいと思う卑屈さがいつもあります。これでうまくいかなくっても別にダイジョウブだもんねーと。ですからこの言葉に出会ったときドキッとしたものです。潔い、決意のある言葉だから。

「この道より我を生かす道なし この道を歩く」
この決意をしうる私の人生にあるものって、もしかしたらカフェを開くということかも、かも、かも、、、しれない、、、なんて思う。(弱気)


喫茶おおねこの前日には「今日も喫茶おおねこひらいてたらどうなってただろう世界は」なんて思い、喫茶おおねこがおわったあとには「明日も喫茶おおねこをひらけたらどうなるんだろう世界は」なんて思う。すみません世界をおおげさに語ってエヘヘ。

でもね切実に、明日も明後日も店があけられたら、それは素直にいいことだろうなあと思うわけです。

カフェという場所が好きだから。世界にとってカフェという場所は大事なのだろうとほとんど確信してる。

老若男女はもちろんのこと健やかなるときも病めるときも晴れの日も嵐の日も小銭握りしめておけば、いや時には小銭さえなくても、居ていい場所!


カフェがあることとは誰かの希望であり、これは間違いなく私の希望でもある。


将来の夢は、と聞かれて本当にピンと来るものなんてひとつも言ったことがない。ガオレンジャー、気象予報士、教師、どれもその時は真剣だけど、それらになる気配がないのは今のところ縁がないのだろう。


けれど2021年の2月から喫茶おおねこと題してひらいているカフェなる場所に気づけばまるっと救われて生きていて、わたしの大部分をおおねこが占めているのを認めないといけない。いいとかわるいとかはおいておいて。

「この道より我を生かす道なし この道を歩く」、

この言葉は、ドキュメンタリー映画「精神」(2008)

そして「精神0」(2020)にて岡山県で精神科医をされていた

山本昌知医師の机上に掲げられていた言葉だ。


彼ほど、この言葉にしっくりくる生き様のひとはこの世にきっといないのだろうと思うような人。


「精神」「精神0」

共に頭を打ち抜かれた作品でしたので

ぜひ調べてください

一生物の出会いとなりますきっと。

想田和弘監督の作品。


もしかしたら。もしかしたら。これがわたしを生かす道なのかしら。カフェのようなところをひらくことが、生きる道なのかしら?ええ、こんな感じで我を生かす道ってみつかるものなのかしら?

じわりじわりとだけど、しっくりきてしまっている自分もいる。今のところはだけども。


「この道より我を生かす道なし この道を歩く」(武者小路実篤)


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#ドキュメンタリー映画

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