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戦場のメリークリスマスを弾く理由

毎週金曜はマガジン【ピアノ練習室】で『戦場のメリークリスマス』を弾いています。

ピアノ練習室も先月までは、木曜日にドビュッシーの『月の光』を弾くだけの部屋でした。その後小さな夢だったストリートピアノを弾いたの機に、次のステップに進みたく感じだします。

実は私は楽譜もろくに読めません。月の光は挫折と復帰を繰り返して、初めて譜面を開いてから読み終えるまでに15年かかりました。そこで考えた次のステップは、”新曲”への挑戦です。この新曲として『戦場のメリークリスマス』を選びました。
今回は、2曲目として戦場のメリークリスマスを選んだ理由をお話します。



私にとっての戦場のメリークリスマス

今更ですが、戦場のメリークリスマスという曲を知っていますでしょうか?

戦場のピアニストという映画の挿入曲です。映画を観ながら繊細なピアノの音色に胸を締め付けられたことを覚えています。しかし、この曲が私にとって特別な理由は他にあります。

「この曲を弾いて欲しい」

まだ練習中の月の光を聴いて、言われた言葉です。初めてでした。誰かにピアノを弾いて欲しいと言われるのは。
それまでピアノを弾くモチベーションと言えば、”弾く”こと自体が楽しいであったり、ピアノ弾ける大人ってかっこいい、という自己実現でした。

初めて人から私のピアノが求められたこの瞬間は、私にとって忘れられない経験です。大人になると日々の生活に追われ、良いことも悪いことも、色々と忘れていきやすい気がします。
私にとっての戦場のメリークリスマスは、初めて人のために弾きたいと思った曲です。



始めてすぐ届いたメッセージ

1度目の戦場のメリークリスマスを投稿した夜、LINEでメッセージがありました。

「弾いてくれるんだね。嬉しい。応援するね。」

「この曲を弾いて欲しい」と言われてから1年が経っていました。当時から少しだけ指が動くようになって、やっと月の光が弾けたと思ったらだいぶ時間が過ぎてしまいました。まだ弾いて欲しいって思っててくれたんだ。そう思うと力が湧いてきました。
人に喜んでもらえるって、とてつもなくありがたいです。ちゃんと練習して、いつか目の前で弾きたいです。



まとめ

今回は、ピアノ練習室2曲目として戦場のメリークリスマスを選んだ理由をお話しました。
初めて弾いて欲しいと求められたこの曲は、私にとって特別です。一生懸命弾いたら、喜んでくれる人がいる。それってとっても幸せなことです。




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