画像1

第143回「歌詞の意味を考えよう」

成道荘
00:00 | 00:00
今まで何とも思わなかったのに、ある時ふと胸に染み渡ってくる。そんな歌詞があります。
今回はそんないい歌詞の意味をひとつ腰を据えて考えてみようという回です。
歌詞に意味があった方がいいのか。その意味は伝わった方がいいのかどうなのか。を考えます。
「おじさんに理解できないのびしろ」「極上のミステリー赤いタンバリン」「意味が正確に伝わる意味」
お便り募集しております。 #KOHH #CreepyNuts #のびしろ #魔法の絨毯 #川崎鷹也 #ブランキージェットシティ #赤いタンバリン #ペテルギウス #優里
放送中KOHHさんの歌詞を「難しいといったら難しいけど 簡単といえば簡単」と言ってしまいましたが、正しくは「無理っていったら無理だけど 簡単といえば簡単」でした。失礼いたしました。
またCreepyNuts「のびしろ」について放送後改めて考えたところ、何となく意味が分かりましたので、この場をお借りしてご説明いたします。

Creepy Nuts「のびしろ」について
1番は「19の時の「ついに来たか…」よりもっと清々しい気持ち」とあるので、多分20歳くらいの頃の作者の気持ちではなかろうか。

隅田川にかかる
勝鬨橋を渡る
左手にスカイツリー
右手に東京タワー
俺はその真ん中

「左手にスカイツリー 右手に東京タワー」ということは銀座から豊洲の方に向かっていることになる。
先にあるのは有明アリーナ。
大きなライブ会場に向かう自分なのか。だから「ついに来たか…」なのか。
古い東京タワー(大人)と新しいスカイツリー(子供)の真ん中ということもかかっているのかもしれない。
意味がかかっていることと橋がかかっていることもかかっているのかもしれない。

対して2番は「やっと「大人気ない」が出来る年」とあるので、同じ主人公が30歳くらいになった時の心境ではないかと思う。

あの日の俺が立ち止まる
ほどにデカくそびえ立つ
隅田川にかかる
勝鬨橋を渡る
重なるスカイツリー
東京タワーと真ん中の頼りない背中

30代の自分が20代のあの日の自分の背中を後ろから見ているということだと思う。
また有明アリーナに向かっている自分があの日と重なる。
20代の日々を客観視できるような大人になってきた。
たしかに少しずつ着実に、大人になってきているのだが。
「俺らまだのびしろしかないわ」
ということではないでしょうか。
(編集後記:吉田)
https://forms.gle/b4DocrM3xgtjfeqd8
ED:「成道荘の夜」(LOOSE MORNING)
BGM:OtoLogic