武尊vsスーパーレックを観て思ったこと
昨日Oneデビュー戦にしてタイトルマッチとなった武尊vsスーパーレックの試合。
結果は3-0の判定でスーパーレックの勝利となりました。
限界まで仕上げた事での敗戦からショックはかなり大きかったのは試合後の涙が物語っていました。
スーパーレックはロッタンの上位互換の選手なのでロッタンとやるよりも勝つハードルは高くなった。
その中で武尊選手のスタイルがどこまで通用するのかがポイントだった。
ここで武尊選手のスタイルと書いたのは、武尊選手は基本的に打たせてもそれ以上の打撃で打ち勝つスタイルなので、器用に技術云々のタイプの選手ではない。
このスタイルはK-1のレベルの選手には通用したが、記憶に新しい天心戦では打つ前にジャブを多く被弾し、そもそも打たせてもらえなかった印象がある。
つまり、圧倒的なディフェンステクニックのある選手を前にすると武尊選手の能力はかき消されてしまう。
天心選手はスピード+ジャブで武尊選手を見事に完封した。
では昨日のスーパーレックはどうだったかと言うと、ジャブ+ローキックだった。
ジャブを多く被弾しながらローもかなりの被弾を受け、前進力がラウンド重ねるごとに削がれていった。
最終ラウンドはパンチでのラッシュで見せ場は作ったものの、強靭なガードで相手にダメージを与えるまでには至らなかった。
ローキックをカット出来なかったのはジャブが効果的になって上にも意識を持たなければならなかった事が起因しているように思えた。
武尊選手の試合はとにかくハートに訴える熱い試合なのでファンとしては悲しいけど、武尊選手らしさ、魂は感じられたのではないか。
試合後のインタビューでの涙は極限まで仕上げて自分のスタイルを貫き通して通用しなかった事からの涙もあったのかなと思う。
まずはお疲れ様と言いたいです。